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長七郎江戸日記にみるテレビ時代劇の元気な頃

過去2回、それぞれマガジンは別ですが里見浩太朗さんの代表作の一つ長七郎江戸日記を扱ってきました。

市井に溶け込むやんごとなき出自の速水長三郎(松平長七郎長頼)が悪に引導を渡すまだ時代劇が元気な頃の作品です。


今回はその長七郎江戸日記最終回、長七郎達が仲間と別れ江戸を立つシーンについて触れていきます。

自らの出自に関わる陰謀に立ち向かうももはや全ての流れを押し止める事は出来ないところまで来てしまった長七郎。

葛藤の末に江戸から離れる事を決意します。敵ながら命を賭して自分を救おうとした者。信頼する仲間達とも互いに踏み込む事を躊躇しながらも避けられない別れを惜しみます。

そして逃げる様に江戸の街を去ろうとする長七郎達、しかしそこには・・・

既に囲まれている・・・
一触即発!


因縁の仇と決着をつける


それが狼煙となり
一斉に抜刀する追手達


まさに死地
圧倒的な数の暴力
(普段から斬ってる?き、気の所為)


ラスボスとの邂逅
そして・・・


合図と共に一斉に
散っていく追手達


「長七郎君(ぎみ)、お達者でのぅ!」


最終回とはいえかなりの人手を使った撮影。しかもこれ正月特番等でよく放映された特別な長尺物ではなく単なるテレビシリーズなんですよ。

特に丹波哲郎さん演じる柳生宗冬との短いやり取りからの衝突回避、その後の撤収に至る流れは長回しで撮影されており参加する演者の皆さんの力量もあってとても緊迫感溢れるものになっています。

長七郎江戸日記はいわゆるチャンバラ劇に分類される作品とは思うのですが、所々でこうした緊張感を盛り込んだ演出があります。それは別に長七郎江戸日記が特別というわけではなく、いつもの作風を変えるだけの余力が当時の作品群にあったのだと個人的には思っています。


<後年、新しい風を吹き込む作品が>

この辺の時代劇話はまた別の機会に落ち着いて書き上げたいなと・・・日々が熱中症崖っぷちで余力なしでござるよ(TдT) イキノコレルノカ?


<次のお話>

<前のお話>

<サブカルざんまい>
サブカルチャー的なものを中心に緩く語っています(゚∀゚)


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