自己紹介③ 弱さを知って生まれた、人とのつながり
こんにちは、りんむうです。
ご覧くださってありがとうございます。自己紹介の記事を改めて書いています。自己紹介①と自己紹介②がありますので、ぜひそちらから順にご覧いただけるととても嬉しいです。
自己紹介②のまとめ
奇跡的に大学院に入学できた私は、1年目は順調に大学院生生活を過ごしていました。2011年の東日本大震災でボランティア活動を経験したのち、精神科病院に再就職を果たしました。数年後、カウンセラーとして働き始めるものの、孤独に働くなか、不調を経験するようになりました。そこで出会ったのは…
その前の自己紹介①はこちらです。
私の世界を変えたTwitter
通勤に時間がかかっていた当時、なんとなくTwitter(現X)を始めました。匿名で色々思うことを発信していました。そこで、日々の生活の中で私が感じていた不十分さを同じように抱える仲間と出会うことができました。次第に、支え合い、尊敬できる先輩にも出会うことができました。そこから少しずつ世界が変わっていった気がします。
そうした出会いを経て、人の心に寄り添いながら、孤独に働く心理職をはじめとする支援者のために「優しくつながれる場所」を作りたい思うようになりました。心理職かどうかは関係なく、私たちは大人になればなるほど、困難を共有できなくなり、孤独や寂しさを抱えるようになります。
私は精神科病院で多職種と関わっていましたから、より必要だと感じるようになりました。医師をはじめ、看護師、理学療法士、言語聴覚士、作業療法士、精神保健福祉士、介護福祉士、社会福祉士、社会復帰調整官、保健センターや市役所の職員、いわゆるヘルパーさんや、ワーカーさん、事務員さんなどです。
専門職だからこそ相談ができずに孤立したり対立したりしがちで困難を感じることがあるはずです。しかし、悩んでいるということ自体が「恥」に感じられ、その困難を「悩み」と捉えることができないということも起きやすいのです。
そんなことについて書いた記事はこちら。
「優しくつながれる場所」のため
たくさんの人との出会いの中で、「マインドフルネス」に出会いました。価値判断などを傍に置いて、今この瞬間の自分のありのままに丁寧に気づくことを言います。これは自分にとっても、これからを生きる誰にとっても確実に助けになるものだと思っています。
先ほど書いた「優しくつながれる場所」はこのマインドフルネスで実現できると思うようになりました。詳しいことはまた別の記事に書きたいと思っています。
マインドフルネスは、日本では約7年ほど前にNHKで放送されるなどして注目されましたが、海外ほど広まらずでした。しかし、今、ビジネス界、教育界、医療、ヨガやフィットネス等のセルフケア業界で再注目されています。マインドフルネスについて書いた記事はこちら。
いまの私
そのマインドフルネスは4年ほど続けてきました。そこからご縁があり、いろいろなことに広がっていきました。
マインドフルネス講師になりました。そしてそれが、
栃木県初のマインドフルネスセンターとして、Tochigi Mindfulness & Counseling Takibiとして開業につながりました。
講師業にもつながりました。今度マインドフルネスの研修を開く機会も頂戴しました。体験と知識の両面から学べるオンラインセミナーです。ご興味のある方はぜひ。
マインドフルネスを広めたい
大学教員(非常勤)として授業も担当することになりました。相談に乗ってくれた先生がいる母校の大学です。まさか、自分が教壇に立つことになるとは思ってもみませんでした。今担当している授業の合間に少し時間をもらって、自分をケアする時間を持つという提案を目的として、マインドフルネスを伝えることができるようにもなりました。
学生からこんな感想(一部改変)をもらっています。
これから社会人として働く母校の後輩には、心の健康を守って、自分らしく働いていけるようにしてもらいたい。そんな老婆心でセルフケアの時間を取っています。もちろんその時間は自由参加でやってもらっています。
中には、「臨床心理士になりたい」と言って相談してくれた何人かの学生と出会いました。かつての自分の相談に乗っているようでした。それはなんとも不思議で、感慨深いものでした。何かがつながっているような感じが、またうれしくなるのでした。
夢へとつながった
カウンセラーとして働く中、以前のような孤独感や至らなさなどを強く感じることは減りました。マインドフルネスによって人とのつながりの質も変わり、バランスが取れるようになりました。カウンセラーとしても、家族の一員としても、マインドフルネスが自分にとって必要なものになり、自分を助けてくれるものになりました。
どんな人でも少し立ち止まることが必要な瞬間があります。今まで頑張り続けてきた人は、止まることがすごく怖いこともあります。ただ、少し立ち止まるのか、歩くのか、やっぱり走り続けていくのかを、心ここに在らずの状態でそのまま行ってしまうのか、それとも自分で選んでそう決めたかは大きな違いがあります。
そのような選ぶための大切な一瞬を取り戻してもらう必要が私たちにはあると思いました。
リトリート施設を作りたい
私は地元の栃木県栃木市にマインドフルネス・リトリート施設を作りたいと思っています。忙しい日常から少しだけ寄り道して、心や体を休ませ、あるいは栄養を与えるような時間を過ごす。休日にはそんな過ごし方ができるということを提案したいです。
そのための場所、リトリート施設を作りたいと思っています。
森林の中で、ゆっくりとコーヒーを入れ、鳥の声を聞きながら飲む。
普段気づいていない体の疲れを癒すようにスローなヨガを堪能する。
たらふく食べるのではなく、五感を楽しませるように丁寧に食す。
子供のような目で好奇心を持って初めてのワークアウトにチャレンジする。
何もしないでただ自然の中に佇んでいるだけの時間を持つ。
たき火の日を見つめて、静かに夜を過ごす。
初めての人でも、その時々に自分に丁寧に気付き、マインドフルネスを体験できる。そして、誰もがいつでも戻ってきて、自分を取り戻せる拠り所のような、そんな場所を作りたいです。
その第一歩として
マインドフルネスの火を灯し、いつでも戻って、集まれるようなたき火のような場所を作りたい。という願いを込めて作ったのが、Tochigi Mindfulness & Counseling Tochigi です。オンラインでマインドフルネスをプログラムやイベント等をおこなっています。
ありのままで生きるとは
「ありのまま」と聞くと、アナと雪の女王の歌を思い出す人もいます。「ありのまま」という言葉自体に非現実感があるといったら言い過ぎでしょうか。私も「ありのまま」という言葉の意味が最近までわかりませんでした。
私は割と人生の困難は少ない方だったと思います。だから自然と、ありのままで生きてきたように思っていました。しかし、ここまで生きてきて、そうでもないと思うようにもなりました。困難に直面しても、困難でないようにしてきただけなのかもしれません。生きやすくするためには必要な方法として、そう対処してきただけで、実は見て見ぬふりをしてきただけでした。
人は様々な困難を抱えていると思います。心理職・カウンセラーとして、その困難を共に抱え、支えていく仕事をしています。そのなかで、自分の困難に気づくというのは皮肉にも思えます。でも、気づいてよかった。心からそう思えるのは、いま自分自身がその困難と共にありながらも、ありのままでいると思えているからです。
おわりに
マインドフルネスとは何か、リトリート施設をどんな風にしたいのかをまた別の機会に書きたいと思います。
コロナ禍を経て、人とのつながりという潤いを失っています。乾ききった世界が広がる今、マインドフルネスという優しい雨を降らせていきたいです。やるべきことや欲しいものに気を取られ、どちらへ向かったらいいのかわからないような時に、ちょっと座って温まっていけるようなマインドフルネスをという「たき火」の火を灯し続けていきたいです。
きっかけをくれた彼には時々連絡をしています。家族を持った彼が二度と同じ目に合わないようにするというのが、私が隠し持っている目標というか、自分の原点のように思っているからです。幸い、相変わらず元気にやってくれているようです。
読んでくださってありがとうございます。マインドフルネスや、リトリート施設について、また書きますね。
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