ゲームが異世界で僕は彼女と10
「おはよ」
「ん、おはよ」
ゲームがゲームじゃなくなったあの冒険から3年が経った。
僕らは無事にゲームから元の世界へと帰り、特に何かトラブルがあったわけでもなく毎日を過ごしている。
僕らからすると、あの出来事は少し長い夢のようなもので、朝起きるとそこから元の日常が始まったわけだけど。ただ、そのときの記憶を失くしたわけじゃないから、その時の話はたまに彼女との会話で出てくる。
「そういえば最近は何の抱き枕使ってんの?」
「何だよ急に……ええと、好きなアニメのやつ」
「ふーん