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映画「いちごの唄」感想

映画の試写会に当選して行ってきました!

あらすじ

コウタは不器用だけど優しい心を持つ青年。たったひとりの親友・伸二は、中学生の頃2人が“天の川の女神”と崇めていたクラスメイトの千日を交通事故から守り亡くなった。10年後の七夕、伸二の命日。コウタと千日は偶然高円寺で再会する。「また会えないかな」「そうしよう。今日会ったところで、来年の今日・・・また。」毎年ふたりは七夕に会い、環七通りを散歩する。しかしある年、千日は伸二との過去の秘密を語り「もう会うのは終わりにしよう」と告げる・・・。

感想

正直言うとはじめ、主人公の雰囲気が苦手でこれは私だめかも……と思ってしまったんだけど、話が進むと気にならなくなった。主人公な家族の明るくて温かい感じにはこちらも心が温まる。おかしくて劇場内に笑いが起こるシーンも多い。

優しくて、悲しくて、つらい話だった。ずっと泣いてるみたいな感じではないんだけど、シーンシーンでわっと涙が出る。自分の悲しい記憶とかぶるところがあってちょっとしんどかった。どちらにしても忘れることはないことだし、大丈夫だけど。

でも、ラストの視界が開ける感じ、すべてがわかる感じ、圧巻だった。悲しいだけでない涙が出た。気になっている人はぜひ観てほしい。ラストの感動は、映画館だからこそ味わえるものかもしれない。

あと主人公の家族が全員すごく温かくて涙が出そうになった。

キャストについて

観終わった後に調べて知ったけど、主人公の古舘佑太郎さんは古舘伊知郎さんの息子さんだったらしい!

脇役陣も見事。主人公の両親に和久井映見さんと光石研さん、弟が泉澤祐希さん(今日たまたま昔のドラマ白夜行見直しはじめたんだけど男の子この人だったんだ、そして弟役だということに気づいてなかった)。宮本信子さんもよかったな……。

そして大事なことを言います。

麻生久美子さん出てた。

(ここだけネタバレ)心に残ったシーン・言葉

あーちゃんが、ずっと人に言わないできたことを言ったシーン。言葉で言い表そうとすると陳腐になってしまう。あーちゃんほどの状況の経験はないけど、罪悪感みたいなのは少しだけわかる。

先ほども書いたけど、ラストシーン。二人も観る人もあの光景に救われたんじゃないかな。

岸井ゆきのさん演じる隣のロック姉ちゃんが地元に帰る時の言葉。「善良そうな男を騙して結婚して子供を3人産む予定だ」大好きなバンドが解散していろいろ思うところあったのだろうけど、めちゃくちゃな行動をする人だったのにすごいまともな人生設計してて笑った。同時に妙に感心して数日頭から離れなかった。自分にはなかったところだ。

好きだった2000曲をまるごと人にあげられちゃうのもすごいな。わたしは一度好きになった曲は一生聴きたいから無理だなぁ








予告編


映画『いちごの唄』公式サイト


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