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InputとOutputは紙一重で紙万重の差

 システムを構築する時、多くの人は「Input」に専念しがちです。「いやいや、ログをダウンロードしてますよ」「レポートをダウンロードしていますよ」とデータ出力をOutputと呼ばれる方も少なくありません。それはそれでいいんです。それはそれで1つの機能としてのOutputですので、間違ってはいません。しかし、私の中ではダウンロードはまだInputという事にしています。それは企業活動においてはダウンロードはまだInputにすぎないと思っているからです。

システムからダウンロードしたデータを自分に入力 = Input

自分に入力したデータを情報に変える=Output

 システムを構築する時、システムにどのような役割を明確に求めているのかを考える必要があります。システムは多くの場合で「情報を集約」するためのデータベース的な役割を果たします。しかしどんなにシステムにデータを集約させても組織には価値を生み出しません。ここで忘れたくないのは「データ」そのものだけでは価値を生み出さないという事です。では価値を出す為には何をする必要があるのでしょうか。それはデータの価値を情報に変換する必要があります。

自分に入力されたデータに意見をつけて「情報化」させる=Output

 情報化というと難しいですが、要はデータを見て自分の意見を発するという事なのです。簡単な例えとしては「りんごが1個」というデータはそれだけでは何も高い価値を生み出しませんが、「りんごが1個あるが、これは熟したおいしそうな赤い色をしていて食べ頃だ」という情報をつける事で「早めにりんごを食べたほうがいい」という判断に繋がります。

 りんごを使って説明をしましたが、システム構築をする際に組織が考えるべき大切な事は「Input」であるはずの事を「Output」として誤解せずに、Outputに「データの情報化」を含めていく点まで見据えた上でシステム設計や構築する必要があると思っています。どんなに素晴らしいシステムを導入してもそこで得られるデータを情報に変換するOutputができなければデータの持ち腐れになってしまうわけですしね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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