秋山具義

アートディレクター。主な仕事は、マルちゃん正麺の広告とパッケージ、立命館大学のRマーク…

秋山具義

アートディレクター。主な仕事は、マルちゃん正麺の広告とパッケージ、立命館大学のRマーク、AKB48のヘビーローテーションのCDジャケットデザイン。著書は「世界はデザインでできている」(筑摩書房)  食べるの大好きで、食べログのグルメ著名人やってます。インスタは @gugitter

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『僕とデザイン 仲條正義』に、デザインに大事なことの全てが詰まっていた。

 『僕とデザイン 仲條正義』が出る前からものすごく楽しみで、amazonでポチッと予約をしておいたのですが、届いたらなんと、2冊!  知らないうちに2冊買っていたというのは何かのお導きだと思い、美術大学1年生の娘に1冊プレゼントしました。以前から仲條さんのデザインが好きと言っていた娘ですが、この本は読むのかな?と思っていたのですが、昨日聞いたら「途中まで読んでるとこ」とのことで、嬉しかった。この本は、若いクリエイターにぜひ読んでほしいと思います。  表紙を開くと、ホンマタカ

    • 「ラーメン二郎という奇跡」山田拓美総帥は1000歳まで生きるかも。

       今年一番驚いたテレビ番組!!!  取材お断りの『ラーメン二郎』の総帥である山田拓美さんのドキュメンタリーなんて、激アツで胸アツじゃないですか!  「ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の"遺言"~」というタイトルだけで泣けてきます。  ということなので、超〜貴重な奇跡的なドキュメンタリーということですね!  今までに、三田の『ラーメン二郎』のドキュメント映像を見たのは、1992年放送の『素敵にドキュメント』という番組で司会の逸見政孝さんが行列にちゃんと並んで実食し

      • ウォーホルの日記には、1980年代の愛しさとせつなさが刷り込まれていた。

         ぼくにはたぶんものすごくツキがあって、大学3年生だった1989年の春休みに生まれて初めての海外旅行でバックパッカーでアメリカ1周をした時に、最終地点のニューヨークで行った『MoMA (ニューヨーク近代美術館)』で、たまたまやっていたアンディ・ウォーホルの回顧展「ANDY WARHOL A RETROSPECTIVE」(1989年2月6日〜5月2日)を観ることができたのです。  展覧会の見応えが凄くて感動しまくりで、お土産でパンパンだったリュックサックに超分厚くて重い展覧会

        • 相米慎二映画ぜんぶ観る方法。

           9月6日、Facebookで浅野忠信さんが『相米慎二という未来』という本について書いていて、すぐにポチっと予約しました。  相米慎二監督作品とぼくの出会いは、デビュー作『翔んだカップル』。  1980年7月26日に公開されたこの映画、なんとぼくは、上野東宝に友人の吉岡くんと舞台挨拶を見に行っているんです。当時中学2年生だったぼくは、相米慎二監督のことは全く知らなくて、自分の部屋の壁や天井がポスターだらけだった薬師丸ひろ子の大ファンとして舞台挨拶に行きました。  スクリーン

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        • 目からウロコポロリnote
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          コロナ禍で黒毛和牛とアメリカ産牛肉の価格の逆転現象からの工夫に目からウロコポロリ

          大好きな『吉野家』から、新メニュー「黒毛和牛すき鍋御膳」が発売されるというのを知って、黒毛和牛なんて高級牛肉を1,000円以内の998円で出しちゃうなんて、なんて太っ腹!と一瞬喜んだのですが、そもそもなんでそんなことが可能になったの?と気になってこの記事を読みました。 「コロナ禍の影響で、国内の牛肉市場における生産と消費のバランスが適正でない状況が続いています。牛肉を主軸にする吉野家は、このような状況だからこそ和牛を使用した新商品を販売し、国内牛肉の消費拡大や和牛畜産農家の

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          「半沢直樹」の無料配信サービスを逆手に取った戦略に目からウロコポロリ

          「半沢直樹」面白かったですね〜! ストーリーも然ることながら、今回は顔芸のパワーアップ感がハンパなかった。人間が顔の表情を激しくした行き着くところはブルドックということがわかりました(笑)。 ぼくは最近ではテレビドラマはもっぱらTVer(無料)やパラビ(有料)などの配信サービスで観ているので、「半沢直樹」は日曜よる9時の観やすい時間とはいえ、観れなかったらTVerで観ようくらいに思っていたら、なんと、TVerでもパラビでも、観れないということが判明。 SNS時代、ここま

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          コンビニコーヒーや加熱式タバコの流行をゴミで解析する清掃員に目からウロコポロリ

          ぼくはゴミの日に産まれました。 5月3日生まれなので、そう言うと一発で誕生日を覚えてもらえるんです。 ゴミゼロの日、5月30日が結婚記念日という、マシンガンズというお笑いコンビのメンバーであり、ゴミ清掃員でもある滝沢秀一さんが、日曜日の日テレ『スクール革命!』の「意外と知らないゴミの出し方講座!」に出ていました。 マシンガンズというコンビは知っていましたが、その滝沢秀一さんがお笑いでは稼げないのでゴミ清掃員を始めたということは知りませんでした。 番組の中で話していたゴ

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          芦田愛菜の「信じる」と『サイコだけど大丈夫』の「大丈夫」の言葉の深さに目からウロコポロリ

          Netflixの韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』最終16話まで完走しました。 知り合いが「『愛の不時着』とも『梨泰院クラス』とも違うのは、ストーリーが予測出来ないこと。」と言っていましたが、本当にそう。 ぼくが第3話を観終わった頃に会った、かなりたくさんの韓流ドラマを観ている女性が、「『愛の不時着』より『梨泰院クラス』より『サイコだけど大丈夫』の方が好き。」と言っていて、そうなんだ〜と思って、その後を観たら、たしかに止まらなくなって、まんまと沼に。 観終わった時に、以下

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          いのちの輝き君という漫才でいったらボケの全国民参加型ロゴに目からウロコポロリ

          2025年大阪・関西万博のロゴ、最初見た時は、正直ビックリしました。 個人的には面白いな〜と思いましたし、候補の5作品の中でも一番好きです。他のデザイナーが出さなさそうなデザインで目立ってやろうという狙いもあるとは思いますが、デザインとしてアンバランスなバランスが良いですし、なにより大阪っぽい。 最初見た時になんでビックリしたかというと、それは、らしくないから。 美大生の頃、ロゴの授業がありました。そこでは、歴代のオリンピックや万博のロゴについても学びました。オリンピッ

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          蝉は可哀想な人生とかグーグルはデジタルだけという間違った思い込みに目からウロコポロリ

          「蝉って、何年も土の中にいるのに、地上に出て七日で死んじゃうんだって。かわいそうだよね」 これは、映画『八日目の蝉』の中で千草(小池栄子)が言った台詞。それに対して恵理菜(井上真央)がこう言います。 「ほかのどの蝉も七日で死んじゃうなら、別に悲しくないよ。もし自分だけ、八日目まで生きて、仲間がいなかったらその方が悲しいね」 蝉は一般的には7年間くらい( 種類によっては 3~17年 )土の中にいて、羽化のタイミングでようやく地上に出てきて、7日間で死んでしまう。可哀想な人

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          「失礼だから」という日本人らしい呪縛から解き放たれた仕事現場に目からウロコポロリ

          昨日、とある取材で秋葉原にある『3331 Arts Chiyoda』に行きました。 ここは、民間民営のアートセンターなのですが、ぼくが40年前に通っていた公立中学校の校舎を使っているんです。たまに興味のあるアート展を観に行ったりするのですが、昨日は取材だったので中学時代の話をしながら廊下を歩いていたら、突然当時の衝撃映像が頭の中に現れました。 時は1979年、校内暴力全盛時代。 日本で「校内暴力」という場合には、主として1970年代後半から1980年代前半にかけて、多数の

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          猛暑には参鶏湯食べて猛暑だと揚げ物が売れる激アツな理由に目からウロコポロリ

          何年か前の冬、新大久保の『ホルモン船 ホールちゃん』という美味しい韓国料理の店に行った時に、「寒いから熱々の参鶏湯(サムゲタン)が食べたいな〜」と言ったら、店主のテイさんに「グギさん何言ってるの!参鶏湯は、夏の食べ物!韓国では、暑い夏に食べるんだよ!」と言われて、ビックリしました。 そしてテイさんは立て続けに「冷麺は冬の食べ物!」と言ってきて、またまたビックリ。 日本では、熱々の鍋は寒い冬に食べるし、冷たい冷やし中華は暑い夏に食べますよね。 で、調べてみたら、日本人が真

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          〇〇だと信じていたのに本当は〇〇じゃなかったクリエイティブに目からウロコポロリ

          信じていたのに…①昨日、うちの娘の学校が試験だったそうで、試験中に娘の友だちが瑛人の『香水』の曲が頭の中でエンドレスで流れていて、試験に全く集中できなくて、休み時間にうちの娘にもそうなるようにと耳元で『香水』を歌っていたと聞きました(笑)。 今朝の『スッキリ』で、瑛人が『香水』を生歌披露していましたが、サプライズコメントでVTRで出てきた清水翔太もサビが頭の中で流れ続けると行っていたけど、ホンマそれ。ぼくも2ヶ月前くらいにダウンロードしていて一番聞いている曲で、ついつい口ず

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          星新一と秋本治と藤子・F・不二雄のノストラダムス超えに目からウロコポロリ

          20世紀の終わり、ぼくたちはノストラダムスに踊らされたんだ。 1973年に出版され、大ベストセラーになった、五島勉著『ノストラダムスの大予言』に小学生のぼくたちは、恐れながらもワクワクしていました。 ノストラダムスは、465年前の1555年にフランスの医師で、占星術師で、詩人と多才な人だったそうで、詩人だったから、四行詩で書かれているんですね。 年は1999年と7ヶ月 恐怖の大王が天より姿を現すだろう 彼はアンゴルモアの大王を蘇生させ その前後は火星が幸せに支配する

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          一辺16cmの正方形の子どものための愛のあるユニバーサル絵本に目からウロコポロリ

          ユニバーサルマスクって言葉、知ってます? ちなみに、ユニバーサルデザインという言葉は今では誰でも知っていると思いますが、Wikipediaでは以下のように書かれています。 ユニバーサルデザイン(Universal Design/UD)とは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。 で、ユニバーサルマスク

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          仕組みを知っちゃったら良さそうに思えちゃってやらずにいられないことに目からウロコポロリ

          「子どもの頃はスイカが好きだったけど大人になって嫌いになった何十年もスイカを食べていない人が、腸内洗浄をやったらスイカの種が出てきたそうなんですよ。大腸のヒダヒダの奥に何十年も隠れている残留物が出てくることがあるんですって」 十数年前のこと、この話を友人から聞いて、自分の腸内から化石が発掘できるかもしれないということを知っちゃったら、良さそうに思えちゃって、やらずにいられなくなって、腸内洗浄をやりました。 実際やってみると、透明チューブの中を自分の腸内の最近のモノと思われる

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