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一辺16cmの正方形の子どものための愛のあるユニバーサル絵本に目からウロコポロリ

ユニバーサルマスク

って言葉、知ってます?


ちなみに、ユニバーサルデザインという言葉は今では誰でも知っていると思いますが、Wikipediaでは以下のように書かれています。

ユニバーサルデザイン(Universal Design/UD)とは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。


で、ユニバーサルマスクという言葉は、ぼくはこの記事を読んで初めて知ったのです。

「無症状の人も含めてマスクを着用する」という考え方をユニバーサルマスク(Universal Masking)と言いますが、この推奨は「発症前に感染性のピークがある」という事実と「マスクは会話などで発生する飛沫の拡散を減少させる」という事実から、おそらく新型コロナに対して予防効果があるのだろうと考え出された推奨です。

つまり、世の中の誰でも使いやすいモノがユニバーサルデザインで、無症状の人も誰もが着けた方がいいのがユニバーサルマスクなんですね。

この記事の中に、新型コロナウイルスを感染させたハムスターと、感染していないハムスターを直接接触できない同じ環境に入れて、感染が成立するかどうかを検証したという以下の図が載っているのですが、わかるっちゃあわかるのですが、見て考えちゃって、理解するのにちょっと時間がかかります。

まぁ、ハムスターに置き換えているのでリアリティーが無いというのもありますが。

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Twitterで見つけたこのインフォグラフィックは、ハムスターの図と同じようなことを伝えているのですが、俄然わかりやすい( 数字はちょっと違いますが )。

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このインフォグラフィックは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力が違っていても、誰にでも瞬時に伝わるな〜と思いました。
これを見て、世の中に対するデザインの重要さをますます感じました。
素晴らしいユニバーサルコミニュケーションですよね。

こういうインフォグラフィックに「ユニバーサルマスクTOKYO」みたいなタイトルつけて発表したら、一気にマスクの重要性が伝わるんじゃないかなぁ。
フリップボード好きの小池百合子都知事、いかがですか?


漫画家でイラストレーターの青木俊直さん( ぼくは以前「ひそねとまそたん」というアニメの仕事でご一緒しました )が、Twitterでアップしていた「withコロナの時代のマンガ表現とは」は、吹き出しがフェイスシールドになっているというアイデアが素晴らしくて、誰もが見てすぐ理解できるユニバーサルコミックだと思います。



この写真の絵本は、うちの娘が幼児の頃に買ったものですが、大人の手にはずいぶんと小さい。

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我が家の愛犬二郎は、通常のチワワより大きめで体重が4kg近く( 赤ちゃんでいうと生後2ヶ月くらい )あるのですが、二郎にはこの絵本はちょっと大きいですね。

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この、誰もが知っているディック・ブルーナさん作のミッフィー( 日本では「うさこちゃん」)の絵本のカタチとサイズの秘密が、「ミッフィーがいつも正面を向いているワケ 子どもたちに関係あり」という記事に以下のように書かれていました。

・ブルーナさんの絵本はすべて正方形
最初は縦長の形の絵本でしたが、1959年に現在のような正方形の絵本が誕生しました。この形にした理由は、一般的な縦長の絵本は子どもには大きすぎて扱いにくいものだと気づいたから。小さな子どもの手や体のサイズにちょうどいい大きさと形を重視して作られているのだそうです。

娘が小さい頃、この絵本を読んでいる姿を何気なく見ていましたが、一辺が16cmの正方形というサイズが、子どもにとって究極のちょうど良さだったんですね。
あまりに馴染んでいて違和感がなかったということがすごいことだと思います。

この絵本は、ブルーナさんは他にもこんな考え方で創っていたんですね。

・ミッフィーたちはいつも正面を向いている
たとえ、体が横を向いていても顔は正面を向いている。いつもミッフィーたちが正面を向いている理由は「子どもたちの正直なまっすぐな目に応えたい。嬉しい時にも悲しい時にも目をそらすことなく、読者の子どもたちと正直に対峙していたい」という気持ちのあらわれなのだそう。
・ミッフィーたちの世界は6色でできている
カラフルな原色が目を引く、ブルーナさんの絵本ですが、三原色の赤、青、黄、それから緑と輪郭を描く黒。ここから出発し、その後、象やネズミを描くためのグレー、ボリスやスナッフィーを描くための茶色を加えることになり、この6色でミッフィーたちの住む世界は表現されています。
・子どもたちの集中力が続く10分で読める絵本を作っている
ブルーナさんの絵本のその多くが12場面構成になっていますが、これは幼児が読書を含めた遊びに集中できる限界が10分だということに着目し、その間に読み切ることができるページ数として12場面が設定されています。

素晴らしい、ユニバーサルコミニュケーション
子ども自体のサイズ、絵本への向き合い方、読み方、色、時間などなど、考え抜かれたユニバーサル絵本だったんですね。

目からウロコポロリ


数年前、代官山の蔦屋書店で大きな岩に着けられていたこの金属を見て、0.005秒で、犬のリードを繋ぐヤツだ!と理解できました。

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これも、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力が違っていても、誰にでもわかる、ユニバーサルコミニュケーション

うちのチワワの二郎はイラストの犬にも吠えたりするので、このリードを繋ぐ金属は犬のカタチをしているから、覚えさせれば犬でもわかるユニバーサルコミニュケーションになるかもしれない。

人間にも動物にも伝わるっていろいろな可能性がありそうで、素敵です。




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