将棋随想

ぐっちです。将棋を覚えて17年ほど、指す将になって2年余り。現棋力は将棋ウォーズ、将棋…

将棋随想

ぐっちです。将棋を覚えて17年ほど、指す将になって2年余り。現棋力は将棋ウォーズ、将棋倶楽部24で三段。盤上、盤外含め将棋を楽しむなかで感じたこと、印象に残ったことなどを気ままに綴ります

最近の記事

振り飛車がマイブーム

久しぶりの投稿になる。 この間に自分の将棋ライフに大きな変化があった。 これまでもメインの戦法がたびたび変遷していた私であるが、思いもよらぬことに最近では振り飛車の方が採用が多くなった。 少し前までは9割以上が居飛車で、相掛かり、横歩取り、角換わりあたりを主に指していた。 それはそれである程度勝つこともできていたのだが、潜在的に後手番に対する苦手意識があり、あまり気分よく指せない印象だった。 横歩取りに関しては後手番に選択肢のある戦型ではあるものの、先手側に避けられることも

    • 初段

      いわゆる“指す将”となって早2年半を超えた。 こんな大人のイイ歳になっても棋力を上げる、成長することはできるのだなぁと感心する。 というより私の場合は将棋を覚えたての子どものころは、将棋をもちろん物事に対する考え方に問題があったなぁとつくづく思える。 今考えれば当たり前すぎるのだが、将棋は相手の考えを汲み取り、それに対応しなければ勝つことはできない。 つまり我儘、自分勝手な考えでは通用しないわけである。 それがだんだん大人になり、社会を知り、いろんな相手を思い遣る、気遣う心

      • 急がば回れ

        将棋ウォーズの3分切れ負けで昇段し、ようやく段位を三段に揃えることができた。 この3切れというのはじつに不思議というか奥深いものだなぁと感じた数か月間であった。 この3切れの怖い部分は、短時間でサクサク指せるがゆえに対局が止まらなくなることである。 まぁ勝敗関係なく楽しむだけなら何の問題もない。 しかし、段位を上げる、すなわち達成率を上げるにあたっては当然勝ち数を増やしていく必要があるわけで、将棋の内容を良いものにしなければならない。 私は3切れに没頭したこの期間の大半は

        • いまお気に入りの戦法

          長らく居飛車メインで指してきた私だが、ここ最近原点回帰をして再び振り飛車を指し始めた。 居飛車の将棋だとどうしても研究勝負になりやすく、序盤からワンサイドゲームになることもしばしばある。 相掛かりや角換わりの先手番は比較的得意で、隙あらば速攻をしかけ短手数で決着という展開もよくある。 それで快勝できる良さもあるといえばあるのだが、だんだんと将棋を指している実感というか充実感が薄れてきた印象もあり、ちょっと趣向を変えてみたいと思うようになった。 そこでいまは振り飛車を主戦場と

        振り飛車がマイブーム

          3切れに対する見解

          今回は将棋ウォーズの「3分切れ負け」について思うことを。 通称“3切れ”とよばれ、ウォーズ対局のなかでも比較的人気の高いメニューではないだろうか。 実際私の周りの将棋仲間にもほとんど3切れだけを指している人が多い印象だ。 もちろん将棋の楽しみ方は個々の自由だし、友達対局(通称:友対)なんかは3切れでエキサイティングに指すのが楽しいので、好きになる気持ちは非常にわかる。 私もまったく指さないことはない。 他の対局に飽きてちょっと気分を変えたいときに指したり、棋力レーダーチャ

          3切れに対する見解

          好きな戦法、戦い方

          先月は投稿せずに終わってしまった。 正直書くネタはそれなりにあるのだが、毎回一文ずつこだわる上内容がやたらと長ったらしく時間を要して面倒臭さを感じてしまっていた。 今後は内容を絞ってもう少しさらっと書いていこうと思う。 今回からは私がいま好んで指している戦法についての話になる。 以前も書いたが基本的には居飛車党で斬り合いの将棋が好きである。 相居飛車戦では相掛かり、横歩取り、角換わりが多い。 攻めが好きなので、互いに玉を硬く囲いあってじっくり指すよりも早々に角や歩を手持ちに

          好きな戦法、戦い方

          戦型選択の話

          将棋は一般的に最初の4手(先手・後手2手ずつ)で戦型予想がつくといわれる。 例えば▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩の出だし。 多くの場合は▲7八金△3二金から相掛かりに進んでいく。 だが先手が代えて▲7六歩と角道を開ければ△3二金▲7七角以下角換わり模様になったり、後手も△3四歩と角道を開け横歩取りに進んだりする場合もあるが、概ねその3択になり相居飛車の激しい将棋になることが予想される。 他には▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩。 この場合は先手が▲6八飛や▲7八飛と振り飛車

          戦型選択の話

          将棋の囲い

          将棋には王様の守備となる「囲い」がたくさんある。 囲いも居飛車、振り飛車別に数多く存在するので、居飛車党か振り飛車党かで囲いの選択率も当然変わってくるのだが、そのなかでも人によって比較的好みは分かれるだろう。 古今東西アマチュアに人気な囲いといえば、「美濃囲い」は外せないと思う。 人気な理由はさまざま挙げられるが、まず囲うのが簡単でかつ短手数で組めてしまう点があるだろう。 飛車を振った後、玉を右に移動し銀を一つ上げればもう完成だ。 片美濃ならわずか4手、本美濃でも5手で完成

          将棋の囲い

          詰将棋

          詰将棋との出会いは中学生で将棋を覚えNHKの将棋講座を見始めたころだった。 講座内容に加え番組最後の毎週の詰将棋が楽しみだった記憶がある。 ルールを知りいくつか問題を見るうちになんとなくその面白さ、美しさを感じるようになっていた。 講師の先生方の出題するさまざまな詰将棋には棋士それぞれの特色があらわれていたが、なかでも谷川先生の問題はひときわ美しく芸術的だった。 7手~13手詰があり難易度としてもかなり難しめだと思うし当時自力で解けないものもたくさんあった。 だがどの問題に

          あこがれと現実

          あこがれの念というのは誰にもあるものだろう。 身近な例としてはスポーツがわかりやすいだろうか。 小さいころに習い事や部活動で何かスポーツをやっていたら、水泳や陸上でずば抜けて記録の良い人がいたり、サッカーやバスケットボールで華麗な技を決められる人がいたり、さまざまな理由で誰かに対してあこがれの気持ちをもった経験はあるのではないか。 もちろんスポーツだけでなく、勉強でもそうだし、音楽や美術においても直感的に「かっこいい」とか「美しい」と感じたことに対しては自分にもそのような

          あこがれと現実

          〇〇党とオールラウンダー

          〇〇党という言葉は日常でもよく耳にする。 もともとなかまという意味があり、政党名をはじめ、甘党、辛党という使い方も一般的だ。 将棋においても、指す人それぞれの主力戦法にちなんで○○党という呼び方をされる。 大まかには居飛車党、振り飛車党に分かれるが、さらにその中でも前者からは矢倉党、角換わり党、後者からは三間飛車党、中飛車党などに分類される。 皆さんは何党でおありだろうか。 私の場合はというと、居飛車党ではあるが矢倉、雁木などのじっくりとした将棋は指さず、相掛かりか角換わり

          〇〇党とオールラウンダー

          note開設

          初めまして。 これから趣味として続けてきた将棋について、あれこれと自由に綴っていきます。 マイペースなnoteになりそうですが、もしよかったらのぞいてみてください。 内容としては具体的な定跡や戦術といった盤上でのことよりも、盤外も含めこれまで自分が携わってきたあらゆる将棋関係のものに対する心象や感想が主になるかと思います。 なぜnoteを始めようと思ったのかというと、これまでTwitterでは主に自分の対局を振り返りながらさまざまな感想をつぶやいてきましたが、もう少し幅広