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興奮する宅急便追跡アプリ

コロナ前は通販で物を買うことはほとんどなかった。宅急便で自分が荷物を送ることも年に数回程度だ。幸い近所に一通りの買い物ができるところもあるし、子育ては終わったので外出もままならないというわけでもない。難しいモノを買うわけでもないし急いでいればむしろ買いに行く。

自分で買いに行けるモノを運んでもらうことがドライバーの労働環境を圧迫し、配送車の排気が増えることにつながる気がしている。そもそも自身が買うものは実物を見て買いたいという昭和的発想もある。
運ぶ荷物の多さゆえ、ドライバーがストレスで配達する荷物を放り投げていた映像は記憶に新しい。

だがしかし。自分が修理を依頼したパソコンが名古屋から東京に戻ってくる状況を、追跡アプリが知らせてくれる。その時々刻々とした「生中継」にはちょっとした感動を覚えた。そのパソコンを早く手元に欲しいという心理を安心させてくれたからだ。

名古屋のパソコン修理の会社から、「明日、発送します。伝票番号は・・・」というメッセージがまず届いた。そしてそこに記されていた翌日伝票番号を入力すると出荷日が示され、予定通り集荷されたことがわかる。名古屋から自宅までの経路は

修理会社→港営業所→中京中継センター→関東中継センター→●●営業所(最寄り)

となっている。それぞれの場所についた時刻も表示されている。集荷された日の午後7時10分に中京に、翌日午前5時51分に関東の中継センターとある。夜を徹して運んでくれているのね、と感謝もする。

果たして中継点到着の詳細な時刻情報まで必要なのだろうか。そう思いつつも、「待っている荷物」だからということもあり、その細かな「実況中継」に感激し、ワクワクしながらも安心して待てる。雨降ってるけど気を付けて来てくださいね、と言う気持ちにさえなる。

例えば自分が荷物を送るとき「明後日までに届いてくれればそれでいい」くらいに、今でも思っている。だがいつからか、着荷日付はもちろん、午前午後、そして時間帯まで指定できるようになった。それでも再配達は多く、ドライバーの負担は増えていた。

このアプリというか、荷物の経路を把握する物流のすごさは誤配送を減らし、何かあった際には記録として追跡できる。デジタルの進化が荷物を託す者と扱う会社双方を便利にした事例だ。

ちなみに通販会社へ登録した私の住所欄には、「基本宅配ポスト」と追記して以降、再配達はゼロとなっている。これはせめてもの貢献だと思っている。


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