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オーブン調理のバラ肉で「コピリンコ」

テレビで見た通りに作ってみただけなのだが、あまりの出来の良さに、自分は天才だと改めて思う(単なる思い込み)。すりこむ塩の量は肉の重量の5%だというのでやってみたら塩辛かった。3%で十分だ。この塩梅が難しいが一度味を確かめればもう大丈夫。つまみのレパートリーがまた増えた。

肉屋にもだいぶ投資をして、素材を引き出せるなどと勝手に思っていたら、昨日作ったカレーの肉は残念なことをしてしまった。100g800円もしたのに、硬くなってしまった。

東京農業大学名誉教授の小泉武夫サンの日経夕刊コラムがもう20年も続いているとは知らなかった。その独特の味覚表現から、読んだものを次々作ったり、食したりしてみたくなるから不思議な力のある文だ。我が家には「食魔亭」なる厨房はないが、真似事で作ったつまみで、「コピリンコ」は毎日のことだ。これは小泉サンが酒類を味わうナイスなフレーズだ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64539980S0A001C2KNTP00/
2020年10月5日 日経夕刊 クルマエビの香草焼き 弾む歯応え、至福の風味

そう、バラ肉はブロックのまま塩をすりこんでラップでくるんで冷蔵庫で1時間以上置く。好みでローズマリーやタイムなどをパラパラ振りかけて180度のオーブンで70分、以上。あまりにシンプルでいい。

もう一つの塊肉レシピは、豚肩ロースのロースト。こちらも塩をすりこんだら塊の底面に切り込みを数か所入れてにんにくを差し込む。寸胴鍋にオリーブオイルを入れて焼き目をつけたらローリエを数枚のせて蓋をしてそのままオーブンへ。140度で3時間。これなんぞ、ブイヨンもばっちりとれるので、スープによし、炒め物によし、重宝する。

ちなみにバラ肉は脂も多いが、オーブンで長時間料理するため、家人は「脂は完全に落ちている」という厳しい言い訳をしながらしっかり食べている。

いずれも作ると決めたら1キロ買うのでまつ蔵精肉店のご店主は「今日はバラか肩ロースか」という顔をしてくるが、そう毎回1キロ食らっていては体に悪い。
「惣菜用の切り落とし200(グラム)」
と言うと、別に意地悪をしているわけではないのに、ちょっとがっかりしたような表情になるのがオモシロイ。

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