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【詩】溺生



広がっては 収束する

 様々な 事象が

  例え仮初 だとしても

  私と言う存在は そこで

   絶えず 息づいている



刺激的な 音が響く イヤホン

  道を 確かめている 人の群れ

   思わせ振りな その 行動

 光へ と向かう 途中に

あなたと出逢う



  誰かが 扉を叩いて

 待っているのは 今

  その先に在る 未来

    そうして 近くなる愛

   知らぬ内に 進んで行く生



  確かに溢れ出た 涙は

 今はもう 無い

少なからず 瞼に残るだけ

  その睫毛すら 渇いてしまった

 感情のままに 忘れて行く



    全てが ぴったりと納まる

   箱の 様に

  繰り返す 日々は

 大きな空を 意識してしまう

いつの間にか 過ぎて行くのは結末



伸びる 影に 頭を擡げる

  未だ蒼い 意志すら

    何故か 過ぎ去っても尚

      その時を 真っ直ぐ観ている

        深く考えずとも 大切で



   傷を 負っても

 選ぶ事の 出来る限り

明るく灯す 瞳の奥

   壊れてしまった 答え

     昨日に満ちた 今日すら



 広げた 掌を 眺め

       時折 閉じてみたりした

 掴んでいる事と

        離してしまった事が

 行ったり 来たり



 包まった 布の皺を

  平らに 伸ばし

  小さくなって 居る

  あなたの 言葉を

 ただ 信じてしまった































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