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【詩】溜息



煙草の煙の様に白く
空気に混じるのが遅くとも
薄く馴染んでは行く



詰まらない繰り返しを
惰性的に行った罪
それもまた宿命の様に



感じ取った事さえも
何も残らないみたいに
通り過ぎて行く



立ち上がるには
ある程度の傷を負う
覚悟が必要だったと言う



時代が変わる度
視線は移ろい
意識も変化している



傍にあった
大事な事も
忘却の彼方に



いずれ見えなくなる事も
いつの間にか
知っていた



囁く様に
呼ばれている
無意識に反応して



新しくなる
何をしなくとも
都合良く変わって行く



知らず知らずの内に
経過する時も
返す事のない言葉も



確かにあった
ここにある筈の
現実に触れて



この景色を選んだ
一つ一つ大切に
重ねて来た



その瞳に
事の結末は
何が映るのだろう









Even if you sigh like that,
you will only miss out on happiness.











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