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こんな時どうしたら???No5「空気がよめない!!」


いつも、お読みいただきありがとうございます。
第5回目の”こんな時どうしたら???”は
「よく話すけれど、状況が理解できていなかったり、相手の気持ちがわからない!」です。

《よく見られる状態》
・お喋りが大好きで、だれかれ構わず話をする
・特に人見知りをせず、自分の話したいことを話しに行く
・よく見てみると、会話ではなく、一方的に自分の話したいことだけをひた   すら話し続けている
・所かまわず、また相手の人が知っている人か等は関係なく、話しをする
・思いつくと、相手がどのような状況かは関係なく話す
・授業中など先生があててもいないのに、突然答えを言ってしまったり、内容関係なく話す
・同じ話を人を変えてひたすらしている
・・・などなど。

《原因》
・状況理解することの難しさ
・表情などを読むことの難しさ
・感情理解することの難しさ
・場面に合わせたふるまい(TPO)の分からなさ
・相手の立場の理解の難しさ
・相手の感情の理解の難しさ
・衝動性
・こだわり
・切り換えの苦手さ
・・・などなど

《対応》について

・状況理解することの難しさ
→一言で「状況を理解する」と言っても、難しいことには変わりないので
まずは、状況を一旦停止し、「今、何をしている時?」「今〇〇さんの顔、どんな顔に見える?」「今●●さん、何をしていた?」「今、〇〇さんが~をしていた時にあなたは話をしたことになっているみたいだけど、どんな気持ち?」「今〇〇さんがここにいて、あなたはこんな感じで話をしたんだけど、一般的には~と感じるんだよ」等など、とにかく詳細に相手の表情や気持ち、距離、タイミングなどの目に見えていなかったものを”感情を抜きにして”説明します

・表情などを読むことの難しさ
→自分の感情理解が難しいと、他者の感情理解なんてもっと難しい。
これは次の感情理解と合わせて対応したい所ですね。まず、表情を見せて、「これは、怒っているんだよね」「これは、悔しいと思っている」「これは、~と思っている時の顔」と表情と感情を結び付けていくことから対応しましょう。その際に、もっと前提に「目はどうなってる?」「眉はどうなってる?」「唇はどうなっている?」から確認し、「唇がこんな風になっている時にはだいたい~な感情」と結びつけることも必要です。

・感情理解することの難しさ
→表情理解を学んでから、学べている前提で「見て、こんな表情をしているよね?ということは、どんな気持ちだと思う?」と確認し、相手の感情を理解することを促す。確認し、合っていたら、「そうだよね、~って思われてるよね?」「なら、どうしたらいい?」と、とるべき言動について確認しましょう。

・場面に合わせたふるまい(TPO)の分からなさ
→上記3つを組み合わせたら対応としては可能ではないかと思います。

・相手の立場の理解の難しさ
・相手の感情の理解の難しさ
→これら2つも併せて説明しますね。理解してといっても、難しいという前提に立って、「今、〇〇さんが~をしているということは、だいたい、一般的に言うと”ちょっと、今忙しいんだけど”と思っているし、”できることなら、後にしてほしい”と思うと思います。」と一般論として推測できる感情を説明しましょう。また、「あなたの立場は今は~で、相手の人に、決定する権利があるので、あなたは”今、少しいいですか?”と相手の都合をうかがったほうがいいのかもしれません」と立場とその立場を踏まえた対応について具体的に提示すると分かりやすいです。

・衝動性
→これは、事後ではあまり学びません。すでにご本人も反省していますよ。できる限り、前もって体が向いた、目が狙ったなどの言動を見た瞬間に
前もって「今は、~している時だからやめたほうがいいと思う」と制止をします。

・こだわり
→本人のこだわりである場合には、「~さん(君)は、~したいと思うけれど、皆がそのことについて詳しいわけではなく、また、聞きたいわけではないので、興味があるかどうかを確認してから話すほうがいい」ということを伝えて自分の興味関心が相手と同じものである場合ばかりではないことを知らせることから始めます。

・切り換えの苦手さ
→話しを切り上げる、話をしたけれどもう一度話したいなど、切り換えて終わらせることが難しいため、「すでに、さっき1回聞きました」など、回数などをつたえたり「〇分までなら聞くことができますが、それでいいですか?」など切りあげられるように制限を前もってつけたりしましょう。

できるだけ、イメージが付きやすいように詳細にお伝えしたつもりですが
いかがだったでしょうか?お読みいただきありがとうございます。

使っている見本のセリフが非常に淡々としていて冷たい感じを受けるのも特徴です。具体的に明確に伝えることが伝わりやすいからなのですよ。。。

『具体的に』もコツですね。

”人懐っこい”とかわいいなぁと思える言動ではあるのですが、何故か年齢とともにそうは思えなくなる・・・なんてことになる内容ではないでしょうか?

今まで、状態・原因・対応とお伝えしてきていますが、「対応」「支援」ばかりでもなく、子ども達本人にも、周りにお世話になるばかりではなく自分の特性を理解して、自分でスキルを身につけて対応することができることも必要です。

「対応・支援」をしてもらいつつも、その「対応・支援」を少しずつ手放し

子ども達本人が、場面に応じ「おっと!これは、~という結果になるパターンだぞ」「たしか、こういう時にはこうしたら良かった(うまくいく)んだ」と自ら動けるようにしていくことも忘れてはならない大切な側面ですね。

今回も長文になりました。お読みいただきありがとうございました。
ご参考になれば、嬉しいです!

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