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その質問は「NG質問」です/採用面接のポイント
こんにちは、宮田です。
わたしの友人が最近転職活動をし始めました。数日前、その友人から「面接のときに、家族構成とか、父親の職業・役職とかも聞かれたんだけど、一般的に質問ってされるの?これまで面接を受けてきたけど、初めてのことでびっくりした」とメッセージをもらいました。
面接官トレーニングを実施している私は、「まだまだNGな質問をしているケースがあるのか!」と驚いてしまいました。
今回は、面接官として押さえておくべきNG質問についてお話しようと思います。
避けなければいけない質問
さっそく具体的にどのような質問をしてはいけないのかを確認していきましょう。
大きく6つに該当する質問は避けなければなりません。
(1)本籍地
・あなたの本籍地はどこですか。
・あなたのお父さんやお母さんの出身地はどこですか。
・生まれてから、ずっと現住所に住んでいるのですか。
(2)家族の職業
・お父さんはどちらの会社に勤めていますか。また、役職は何ですか。
・家業は何ですか。
(3)家族の収入、資産、住居状況
・ご両親は共働きですか。
・学費は誰が出しましたか。
・家庭はどんな雰囲気ですか。
・住んでいる家は一戶建てですか
(4)思想・宗教、支持政党、尊敬する人物
・信条としている言葉は何ですか。
・尊敬する人物を教えてください。
・支持政党はどこですか。
・何教を信仰していますか。
・あなたは、どんな本を愛読していますか。
(5)自宅付近の略図、経路など
・○○市・区のどのあたりですか。
・お住まいの地域は、どんな環境ですか。
・国道○○号線(○○駅)のどちら側ですか。
(6)男女雇用機会均等法に抵触する質問
・結婚、出産したとしても働き続けますか。
・結婚の予定はありますか。
中には面接がはじまってすぐのタイミング。つまりお互いの緊張を和らげる時間に聞いてしまうような質問もあったかと思います。
質問をすることはもちろんですが、企業によっては「尊敬する人物」といったテーマで作文を書かせているケースもあるようなので、注意が必要です。
なぜ家族のことなどを把握してはいけないのか?
採用選考の基本的な考え方として、応募者の適性・能力とは関係ないことがらで採否を決定してはいけません。それゆえに、適性・能力以外の事項の質問はNGなのです。
応募者の能力と適性に基づかない非合理的な選考は、基本的人権を侵害する行為とされています。
前述した「尊敬する人」を問うことは、思想の自由など憲法で保障された個人の自由権に該当する事柄であるため、選考時に把握することは不適切と考えられます。
どの質問がNGなのかを覚える必要はありませんが、「適性・能力に関係のない質問はしない」と念頭に置いておきましょう。
応募者を不快にさせないためにも、面接を始める前に「答えにくい、あるいは答えたくない質問があれば回答をしていただかなくても大丈夫です」と伝えておくことをオススメします。
良い面接だったとお互いが思えるよう、ぜひ参考にしていただければと思います。(執筆者:宮田)
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