コラボ記事2

「奇跡」と「軌跡」が並ぶと「運命」を感じるって不思議。

文芸サロン『青い傘』メンバーのクロサワさん(プロフは文末)と
「一緒に記事を書こう」という事になった。
そうだ、こういう、繋がりから生まれる何かを作っていきたいんだ。
ふああああああ嬉しい。

この記事はコラボ記事となっております。
あるテーマ/お題に基づき、二人がそれぞれ記事を書いています。
是非、コラボお相手の記事も合わせてお楽しみください。

ラムネにハマっている、みどりのいぬです。

詩の楽しみ方は人それぞれ。
一人で読んで言葉に込められた想いを感じたり、
その言葉を思い出して糧や支えにしたり。

僕は、一つの詩を誰かと読んで、どう感じたか、何を思ったかの感想を言い合うのが好きです。映画見た後に、ファミレスで感想を語るような感じ。ちなみに、サイゼ以外のファミレスはただのレストランです。

余談だけど、僕の中で
「どう考えるか」は哲学で、
「どう感じるか」は価値観だと定義してます。

だから、感想の共有は価値観の共有。

それを、今回は、最近立ち上げた文芸サロン『青い傘』メンバーのクロサワさんとできる。楽しい。

そして、今回のお題であり、一緒に読む詩は同じくサロンメンバー、
和音さんの詩『どこかの誰かへ送る手紙』です。みんなもどうぞ。

どこかの誰かへ送る手紙

拝啓、
今何をしていますか
今どんな幸せがありますか
空は青いですか
海は広いですか
私とあなたはどこかで出会って
今を生きています
人はこれをこう呼ぶ、"奇跡"
そばにいる人と
あの人と
出会って作った物語は
70億分の1の"軌跡"

https://www.instagram.com/p/B73c9ItA-vu/?igshid=eyjnnedkr4ui

ここから、詩を読んで感じたこと。

 僕は、Aqua Timez の『静かな恋の物語』という曲の歌詞が大好きなんです。
小学6年生、もう10年前に聞いて以来、ずっっと好き。
当時はまだCDで聞いてた。

この曲の歌詞に、
「運命の恋は降ってきましたか?まだ雨に濡れていますか?」
という部分があるんです。

好きな人に、問いかけているような歌詞です。
この歌詞から、切なさ、純粋さ、ノスタルジー、恋心、孤独、優しさを感じます。昔デートした場所に、別れたずっと後でその場所に立って思い出すような。

それと、すごく近い感情を、

今何をしていますか
今どんな幸せがありますか
空は青いですか
海は広いですか

という部分に感じました。

ところで、青ってすごく不思議な色だと思いませんか?
空の青は、希望を感じさせるし、淡さも感じさせる。
でも一方で、寂しさや悲しさも感じる。
青い鳥は幸せの象徴。マリッジブルー。
僕にとって青は、文学の色。
サロンの名前も『青い傘』です。

ここでの、<空は青いですか>は、「幸せですか?」と同義に感じます。

<海は広いですか?>は、また別のことを感じる。
世界は広いですか?可能性は広がってますか?のような。

話が変わりますが、僕は実は、言葉の「定義」にこだわります。
辞書的な定義というよりかは、自分の中での定義を作り上げたいって思う。
そして、ちゃんと言葉を使い分けたいと。

結構沢山の言葉の定義は、答えを用意できてると自負してます。
でも、やっぱり難しい言葉はまだまだ沢山ある。

私とあなたはどこかで出会って
今を生きています
人はこれをこう呼ぶ、"奇跡"

「奇跡」と「運命」について、僕わりとずっと引っかかってるんです。
運命ってなんだろう。奇跡ってなんだろう。
その明確な答えは、まだ即答できません。にゃー。

出会いには、奇跡と運命の両方があると思う。
ただ、そのどの部分が奇跡でどれが運命かはわからない。
・・・にゃーーん。

※みどりのいぬは困ると猫になります。

和音さんが、ここで出会いを奇跡ととらえたのが興味深い。面白い。

そばにいる人と
あの人と
出会って作った物語は
70億分の1の"軌跡"

「奇跡」と「軌跡」を並べてみると、「運命」さを感じるのが不思議。
なんでだろううう。言語化できないもどかしい。ニャァあああああ!

道を歩いてると、沢山の人にすれ違う。
その一人ひとりに、出会いがあって、人生が、幸せが、苦悩があると思うと、本当不思議な気持ちになる。

<70億分の1の"軌跡">が、複雑も複雑に絡みあって世界ができてるのだと思うと、気が狂いそうだ。いい意味で。

僕は、簡単な言葉で多くを感じさせる詩が好きです。
難しい言葉でかっこよく見せるのは、実はそう難しくない。
簡単な言葉で、ちゃんと伝えることの方が実は難しい。

和音さんの詩には難しい言葉はほとんどない。
でも多くを感じるし、多くを感じさせる。
すこ。

後編は、クロサワさんの記事を読んでの追記を。


クロサワさんの記事を読んで感じた感想、思い、考えを。

僕は、主人公がもうこの世にはいない相手に手紙を送っていると考えました。

この視点は目に鱗。
天国にポストがあったら素敵だな。
そこに続く現世のポストに、おじいちゃんや子供、ワンちゃんとかが並んで手紙を持っている想像ができる。

僕も、そんな物があったらおばぁちゃんに手紙書きたいな。


あの世には、天国という幸せな場所があるとよく言われていますが、この世に居る僕達にはそれが本当かわからない。


僕にも、天国の存在の有無はわかりません。
でも、天国の話を笑ってできるってことが幸せだと思います。
その笑顔のために、僕は天国を信じます。

そして、クロサワさんの、

"空は青いですか
海は広いですか"

の部分を、天国の様子が気になってかけた言葉っていう解釈が素敵すぎる。
可愛い。
Aqua Timezの歌詞に、おばぁちゃんと、天国には野球場もあるよって会話するシーンがあるんですが、それを思い出した。

そんな、天国へ向けて書いた手紙。

たぶん、あなたと出会わなかったとしても今日は来たかもしれない。

でも、クロサワさんのいうように、

”出会ったからこそ、今この瞬間がある”

出会う世界線と、出会わない世界線。
ロマンチックでありながら、恐ろしいです。
出会わない世界線があったかと思うと、「あぶね」ってなる。
(どんな感想だよ)

そして、クロワさんが描いたストーリーは結論に着く。
(ここはクロサワさんの記事をみてみてくださいな)


今回、初めてコラボ記事を描かせてもらえて、すごく楽しかったです。
同じ詩でも、読む人が違えばストーリーになる。
それが、明確に描写しない物語の強さです。

改めて、クロサワさんと和音さん、ありがとうございました。

最後に

文学サロン「青い傘」ではメンバーを常に募集しています。

・文芸(小説・詩・随筆 etc.)が好きな人
・書くこと、読むことが好きな人
・物語に居場所を感じる人

が集まって、コラボ記事やリレー小説、文芸誌やドラマなどを作成しています。

誰もが、部活のノリでただひたすら楽しく、自分がやりたいだけ楽しんでるので、是非参加してみてください。

また、

制作は「文章を書く人」だけでは成り立ちません!
・プロジェクトマネージャー
・デザイン
・イラストの作成
・マーケティング
など様々な「やってみたい」がある人を募集しています。
何かをしたい人、ここで叶えてみてください。

では!


拙作ではありますが、また書きたいと思います。 サポートしてくれたらヤる気を出すゲンキンな奴ですので、何卒。