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張り詰めた緊張感の中、GBP生による2分間プレゼンと総括【3日目オフサイト研修@香川県三豊市】

1日目、2日目から一変して、張り詰めた緊張感のある3日目でした。

3日目はプロジェクトシート(ビジネスモデルアイデア)の発表日。三豊の関係者各位・GBP事務局・GBPメンバーの前で、2分間でシート内容を伝えるミッションです。

発表は、思い思いの発表で胸が熱くなったり、ワクワクしたり。
・・・ただ、思うようにいかなかったと悔しさを残した人もいました。「変わりたい」と願った人もいれば、自身が既に入り込んで活動している地域へ対する思いがより強くなり、「とにかく早く帰って行動を始めたい」と勢いづく人も。

この2泊3日のオフサイト研修を通じて、見聞きしたことをどう感じ何を学んだかは千差万別です。

ですが、GBP全体で同じ時間・空間を過ごして語り合った共通体験は何物にも変え難いです。

古田秘馬×細野 真悟×菅原 聡による総括

菅原:「二人ともプレゼンを聞かれてどんな感想を持ちましたか?これからGREEN BUSINESS PRODUCERSとして活躍していく皆さんにメッセージをお願いします。」

古田:「プレゼンのスキルアップはどんどん数をこなすしかないと思います。2分間という中でどういう風に伝えるか。もちろんもっと時間があれば誰でもいいのですが、限られた時間の中で伝えなくちゃいけないですね。」

古田:「今日のプレゼンがうまくいかなかったことは正直どうでもよくて、自分がどの立ち位置かを理解するといい。うまくプレゼンができた人とできなかった人の差は、最後のキーメッセージ(の作りこみ)だったり、何を伝えたいのかをイメージしながらスタートできていたか、だったりします。」

古田:「内容について。結構、『場を作りたい』『コミュニティを繋げる』というアイデアが出ていたんですが、素敵に見えつつ意外と実現しないんですよ。
なぜか。『繋がる』『コミュニティになる』のは結果ですよ。まず、そこに行きたくなる強烈なものがないと繋がりにいくということ自体への意識がすごく薄い。
『繋がりたい』で、始まっちゃうと、その場で終わってしまう。
「UDON HOUSE」(1日目参照)にしても強烈に人が来る第一条件として、まずそこに来る目的があって、そこに集まっている人たち同士が繋がるということなので。」

古田:「三つ目は皆さんがどのポジションでやりたいかを明確に選んだほうがいい。例えば企画のときも良い提案だとしても、『自分を含めて誰が何をするのか』役割分担をしっかり言った方が企画が伝わりやすくなるんじゃないかと思います。
今回はその部分がすごく長けていた方や、ターゲットとなる人の考え方になるほどなと感じる方がいました。
エンジニアのGATEみたいなのを作るというアイディアはすごく面白く、新しいモデルだなと。教育も場が必要なのは本当におっしゃる通りだなと。」

古田:「この3日間で見えるもの、見えないものたくさんあると思います。
けれども、今回3日間で終わりではないと思っていただける方には、(重要なのは)三豊もそれ以外の地域でも何度も何度も通うことなんですよ。
僕はここ20年くらいで東京にいるのは2-3日くらい。とにかく地域に入り込んでいるから圧倒的な情報量を手に入れられるし、だからこそアイディアが出せるという流れになるので。
そこはぜひ皆さん、今回どうしても多い人数であるから、なかなか聞き込めないこともあります。多分、地域側も『前回GBPで来たんです』と言ったら話しやすいと思う。そういった形で何度も関わってもらえればいいのかな。」

細野真悟さん
株式会社ローンディール最高戦略責任者。フリーのビジネスデザイナー。
元リクナビNEXT編集長。nana musicに最高執行責任者(COO)として転職。月8000万円の赤字だった事業を2年半で黒字化。2020年一般社団法人Fukusen立ち上げ、代表理事。「リーンマネジメントの教科書 あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わる」著

細野:「こういうの学びに来た時にみんな点しか学ばないんですよね。これがよかった。だからこれを真似しよう。これだったら、というよりかは、真似しよう。それはいいんですが、着眼大局・着手小局というように、この三豊で仕掛けていることは全体的に仕掛けているというのがすごく大事で、それ(全体像)を知った上でどこから手をつけるのかと皆さんが考えないと本当になにも解決しない。」

細野:「今回学んだのは、大局を面で押すんだなみたいな感覚がすごく面白くてワクワクしたというところがあります。着手は小局でいいんですが、この学んだことはみんな同じ目線で持ちかえれるようになると、めちゃくちゃ会話のレベルが高くなるなと思ったので、そういう風に繋がってもらえたらいいなと思います。
地域は点で沈むわけではないので、面で沈んでいっているから面で押さなきゃ上がるわけないのがやっぱり根本の問題。気の遠くなる作業なんですけど、それをやっていかないと上がっていかない。みんなでできたらすごくいいと思いました。」

三豊研修、2つの実験は成功した 事務局 瀧口直人さん

次に事務局 瀧口直人さんより三豊オフサイト研修の総括です。

「最初の挨拶でも言った通り、どうしても三豊オフサイト研修を最初に持っていきたかった。まさにこれから入っていこうというところからGBPの計画が始まったのですが、2つの実験をやりたかったからです。」

「まず1つ目。あなたがたはこの第一期のGBP企画に1人で飛び込んでくれた。すなわち、お互いに何の共通点もなければ、知っている人もいない。
だからこそ、どうしてもまずやりたかったのは、同じ場所に集めて同じ景色を見て話を聞きながら、心理的な安全性が形成されること。これが絶対に必要だと思って。
これが失敗するようだったら、僕ら本当に考え直さなくてはいけない。だけどうまくいったら、GBPの目標である仲間を作る段階に入っていけると思ったんです。これに関してはどうやらうまくいったと思うし、心理的な安全性が生まれてからはお互い深い話が始まっているのではないかと思います。」

「2つ目はGBPとして必要な、知識をつけること。
人によってはビジネススキームって何?と。なぜ(プロジェクトシートに)たくさん項目があるんだろうと。おそらく(オフサイトを通じて)『この知識が足りないな』と思った点もそれぞれあると思います。できるできないは関係なくて、これを勉強したらもっと良くなるかもしれないという整理が始まったのかなと。
この2つのことを通してカリキュラムに入っていくと、すごく伸びるし、ただ勉強するだけじゃなくて、お互い助けながらやるんじゃないかなと。」

「ローカルリーダーを真剣に育てる場があるんだということが皆に伝わればいいなと思います。
2泊3日が終わって、ちょっと前に踏みだしてみれたなという感覚がしたという人がいたら、この研修は成功だし、僕らの2つの実験は成功したなと思います。どうもありがとうございました。これからもがんばりましょう。」

プロデューサーになるにはまずは徹底的なプレイヤー体験を 原田佳南子さん

最後に原田佳南子さんより終わりの言葉です。

「プレイヤーとプロデューサーという話があります。
皆さんの中にはすでに地域に入り込んで、既にガンガンやっている方もいらっしゃいますし、全くそうではないこれからという方もいる中で、私は最初コンテンツプレイヤーとしてUDON HOUSEをスタートしました。
私はプロデューサーになりたいなと思っていたんですね。その当時は秘馬さんのようになりたいなと憧れていた時もあったんですね(笑)」

「これから、コンテンツプレイヤーを、この道をやりたい人がいると思うので、あえて伝えますが、その道は厳しいです。」

「楽しそうに地域の仲間は、みなさんに笑顔で接しましたけど、私も本気になって泣きながらやったことが特に一年目、めちゃくちゃありました。何度もやめようと思いました。別に三豊でやる必要ないから出ていくと言ったこともありました。皆さんが目指されている道はそれぐらい厳しい道ではあります。」

「ただその先には家族のように、家族以上に温かい仲間がこのようにして手に入りましたし、別に何かに到達したわけでもなんでもないんですね。」

「宗一郎に厳しい言葉を投げかけることもありますが、私も秘馬さんから[本気でやる気ないんだったら、やめてもいいよ』と何回も言われてきたんですね。
目指しているのは県大会ではないし、俺ら目指しているのはオリンピックだからその道やるつもりないんだったら、全然ここで降りてって言われて。『馬鹿言ってんじゃない私だってオリンピック目指しているよ』と言って何度も噛みついてここまできたというのがあります。
そのくらいの真剣勝負で地域の仲間とやっています。」

「宗一郎に厳しい言葉を投げかけながらも、私自身が自分の存在価値ってなんなんだろうと常に自問自答しながらですね。」

「こうやって受け入れることが多いと、やれてることのアウトプットが多いんですけれども、それをする一方でこの先自分はなにをしなくちゃいけないのか、どうしなくちゃいけないのかを日々、躍起になって考えています。私自身も子育てがあってですね、前のようなスピード感でこなせないことのもどかしさとか、色々感じるんですが、ようやく少しずつ次の道を考え始められている自分がいて。苦しくたってなんだって続けることの大切さを非常に感じています。

「UDON HOUSEがあったからこそ、みんなで一緒にやろうとなったから『URASHIMA VILLAGE』が誕生しました。私たちが最初からURSHIMSA VILLAGEをやろうと言っても誰もついてこなかったんじゃないかなと思います。

プレイヤー無くしてプロデューサーの道はないと思っているので、将来的にプロデューサーの道に行きたいと思っている方も含めて、まず徹底的にプレイヤーをやることも非常に重要なんじゃないかなと思います。

「最後にですね、三豊に来て私は5年目なんですけど、地域って変わるんだなと私は身を持って体験しました。地域が変わることって、自分が生きている、自分の肌で感じられることがあるとは思ってもみなかったんですが、本当に変わるんだと感じました。今日集まっている皆さん、活躍の場はそれぞれだと思いますけれども、お互いに今後も頑張っていけたらと思います。お疲れ様でした。」

次回の体験レポートは、オフサイト研修@宮城県東松島市と@佐賀県唐津市です!またお楽しみに。

【Green Business Producers第一期レポートはこちら】


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