149が好き
こんにちは〜
今日の札幌はありえない降雪量で、
朝から車周りの除雪で大変でしたよ、、
自然の暴力って感じですわ全く。
そんなことは置いといて、今日はモンブラン149について少しながらお話しさせて頂こうと思います。
こう言った万年筆の記事読まれる方は、ある程度万年筆のこと知っているごく少数派の方々だと思っているので(偏見)、万年筆の王様、モンブランについての紹介は省略しますね〜
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万年筆をよく使うようになったのは、祖父の影響でした。
私が生まれた頃に祖父は亡くなってしまったのでどんな方だったかは知りません。
けれど、書く仕事をしていたのは祖母から聞きました。
ある日、祖母から部屋を整理していたら出てきたと連絡があり、何故か私が頂きました。それがモンブランのマイスターシュテュック149です。
祖母曰く、万年筆はいくら書いても疲れないから勉強たくさんしなさいねって。
中学高校は周りで誰も使っていないし水性インクって何かと滲むよなぁ、と正直使うことはなかったんですけど。
時が流れ、大学へ進学することになりました。
不真面目な私は高卒で公務員にでもなりたかったんですけど、両親が公務員だったせいか猛反対されました。
大学の講義は経済学部でありながら、法律・会計など幅広く学べる少し特殊な学科に属していたため、実際は法学部系の専攻に偏っていました。
法律系の講義は何かと手書きのレポートが多かったり、六法をコピーした条文集に書き込んだり、判例に書き込んだり、とにかく書く量がエグかったんです。
もともと筆圧の強かった僕は案の定指にタコができてしまって、それでも大学の講義やゼミは楽しかったんです。
そんなある日、試験科目で民法、行政法、会社法の論文を書くことになり、それぞれ1200字ぐらい書いたのかな、もう地獄でした。
もうこんな思いは嫌だな、、とか思っていたらふと10年以上前の祖母の言葉を思い出しました。
「万年筆なら疲れない」いくらでも書けるのかな。
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実家に帰ってモンブラン149のキャップを初めて外しました。
中でインクが固まっていたのでお湯で洗浄してみる。そういや、万年筆用のインク買わないと使えないよな、そう思って札幌に戻ってから文具屋に伺いました。
ついでだし、万年筆の手入れ方法や使い方も聞いてみようと思い、ちょうど暇そうにしていた店員さんに話しかけてみました。そうすると、、意外な反応が。
店員「え、ビンテージものじゃないですか。モンブランの歴史の中でも大変希少ですよこれ。私が欲しいくらいです。状態もかなり良い。よく見せてください。この年代のものはエボナイトの芯を使っていて14金のペン先との相性も良く特に滑らかで〜、、(マシンガンだったのでもう覚えていない笑)」
私「あ、そうなんすね〜 あはは、、」
そんなにすごいものなのかと、とにかく驚きました。
お店に展示されていた現行のものと比べてみると、確かにペン先の形も違うし18金ではなく14金を使っているのか。
それでも当時素人だった私にはよくわからず、とりあえず無料で超音波洗浄をしてくれたお礼に色彩雫の深海を買って帰りました。
そして大学の講義で実際に使ってみる。
最初は慣れなかったけれど、使っていくうちに手に馴染んできて万年筆以外は受け付けないぐらいになってしまいました。
それが万年筆を使用しはじめたきっかけです。
いくら書いても疲れないからいくらでも勉強できますね。
論文も5000字目でも30000字でも受けて立とうって感じ。
それでももちろんデメリットもあります。
水性インクなので紙の種類によっては滲むし、いちいちキャップを外す動作をしなければならないし、月に一度は洗わなければフロー悪くなるし。
手間がかかるから当然愛着も湧きますけどね。
大学を卒業して社会人になってからは、使用頻度はかなり減りました。
事務作業もパソコンがメインで、契約書のサインなんかは滲むと大変なので油性ペンを使います。
それでも日々の記録やプライベート手帳、本に何か書き込む際には万年筆を使います。
こんなに好きになるとは思いませんでした。
祖父が仕事のパートナーとしてこの149を使っていたとのことで、話すことはできなかったけれど、149を通じてつながりを感じることができます。
万年筆は書いて字の如く、万年使い続けることができるので、これからもしっかり愛情込めて使っていこうと思います。
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それにしても、仕事道具にしては高価なものを使っていたんだな祖父も。
当時はいくらだったのか知らないけど。祖母も高価なものって知っていたのか、書く仕事をしているからって許容していたのかな。
高価な万年筆だっていう事実は祖母に対しての「隠し事」だったりして。
なんちってね。
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