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超新星アイドル・Finallyの楽曲から伝わる『覚悟』は、聴くものに限りない勇気とパワーをくれる

【ご挨拶】

どうも、灰色です。前回までの二つの記事で前後編として成立させるつもりだったのですが、あまりにも長くなりすぎ、またしても分割することになってしまいました。

もはや綺麗にまとめて終わることを放棄したため、今後はより無軌道になってしまう気しかしないのですが、とりあえず推しポイントの紹介を全て終わらせるまでは止まれません。

なお、今回の記事も前回同様、私がアイドル業界やその歴史に関する知識がない故に過剰な表現になっている箇所や、先入観を排しきれていない箇所がある可能性がございます。不快に思われる恐れのある方は、恐縮ですがこの段階で閉じていただければ幸甚です。



それでは、やっていきましょう。

不撓不屈!覚悟決めて突っ走る、熱い魂のこもった言葉の力

続いては、Finallyの楽曲に触れる中で、私が最も『格好良い!推したい!』と感じたポイントについて話そう。

それは、彼女たち6人の歌声からほとばしる、熱く誇り高い魂そのものだ。

根性、情熱、そうした月並みな言葉をいくら並べても足りないその精神は、何よりも彼女たちが歌い紡ぎ出す言葉から、はっきりと伝わってくる。ゆえに今回は、いくつかの曲の歌詞にフォーカスしていきたい。では、まずはこちらをどうぞ。

こちらは配信2ndシングル、「Finally」のMVだ。リリース時期もあり、ここまでで紹介してきたものとは衣装も違ってガーリーなものになっているのたが、まずはその歌詞に注目していただきたい。

「変わりない景色僕らは『ごめんね』と抱え歩んでいた ただ奇跡を信じては」「まだ終わりたくないんだって 滲んだノート開いて そっと微笑んでみせた」

これがアイドルのグループ名と同名の楽曲、そして2番目にリリースされた楽曲の歌い出しである。この時点で、私はとてつもない衝撃を受けた。

こちらの作詞はRinkaが担当しているのだが、冒頭からあまりにも心に深く突き刺さる一節だ。いつ聴いても、その痛みや葛藤がストレートに伝わってくる。

なぜ、彼女たちは活動の最初期から、それほどまでに儚く、辛さの付きまとう現実を、生々しいほどに歌っているのか。

こちらの「Finally」や、先に紹介した「Innocent War」「WILD BRAVE」を含めて、現時点でのFinallyの楽曲の多くに共通しているスタンス。

それは、現実の厳しさや残酷さ、自分たちの現在地をありのままに見つめて、目をそらさないこと。

過去、困難、悔しさ、過ち、別れ、怖れ、孤独、弱さ、その全てを受け入れ、乗り越えて進むことだ。

更に、彼女たちはいずれ訪れる終わりについてさえも、楽曲の中で言及している

上で公式ダンス動画を紹介した「飽くなきヒーロー」という楽曲は「いつか終わりくるなんて分かってる だから今感じるままに 泣いて笑って明日の自分が生まれる」「自分を信じてあげよう 君にしかない光なんだ 歌おう 笑おう 生きている限り」という歌詞をラストに持ってきている。

加えて、既に過去記事で触れたWILD BRAVEでは、「覚悟はできたか?と、自分たちと聴き手の双方に繰り返し問う。

何の覚悟か?それはFinallyと共に、「最強最高のエンドロール」まで、傷ついても振り返らずに走り抜けられるか、という覚悟だ。

いつか来る終わり」「エンドロール

こうした言葉をアイドルが忌避せず、堂々と正面を向いて歌っていることに、私は寝ぼけていた脳を直接揺さぶられたような、とてつもない衝撃を受けた。

勿論、一人のファンとしては15年、25年、さらにその先と、彼女たちにはいつまでも活動を続けてほしい。

しかし、永遠に続くものは、現実には存在しない。

それゆえに、Finallyに出会うまで、私はこうした「終わり」「夢と現実との距離」といった、無視できない現実をアイドルがダイレクトに表現することは、最大のタブーではないかと思っていた。

なぜなら、現実は幻想を否定するからだ。

底抜けに明るかったり、少し間抜けでシュールだったり、おとぎ話のようにファンタジックだったり、空想の青春に浸らせたりする楽曲を、かわいらしく、可憐に歌い、舞い踊ること。

最初から、グループとして過剰なほどに強いコンセプトを全面に打ち出して、極端に「尖った」スタイルで差別化を計ること。

あるいは、その幼さ・未熟さをあえて武器とすることによって、アイドル活動の拡大と少女たちの成長というストーリーを重ね合わせること。

そうした方法論によって、各グループとプロデュースサイドが考え抜いた「幻想」を成立させ、ファンにキラキラときらめく夢を見せ、時を忘れてハートを奪われる熱狂空間を作り上げ、それを拡張しながら人気を獲得していく。

これまでの私は、規模を問わず「アイドル」という存在に対して、そんな偏見と先入観を持っていた。

最も大切な「幻想」を否定する「現実」は、アイドルからは最も遠いところにあり、それが大々的に歌われることはあり得ないと思い込んでいた。

Finallyは違った。それどころか、真逆だった。

これを書くのは少しためらわれたのだが、彼女たちは最年少のAoiも含めて全員が20代で、既に(前身を含めると)他グループでのキャリアを経験している。

一部は先日の「ニシナナ」で知ったことだが、Juriはダンス、Rinkaはピアノを幼少期から始めており、二人はAvex名古屋校でトレーニングをしていたときからの長い付き合いだという。

また、Megは元々ソロのシンガーであり、Tinaは学生の身から一般就職ではなくアイドルを続ける道に進んだという話もあった。

Harunaに至っては、既にアイドルとして9年ものキャリアを積んでいる。Aoiは最年少で最もキャリアが浅いが、5人と共にパフォーマンスをするため、「泣いちゃうかもしれないけど」(先日の5ヶ月連続リリース発表インスタライブでの本人のコメント)等と言いながらも、努力を続けていることが強く伝わってきた。

10代で、学業の傍らアイドルを兼業しているメンバーはいない。街中でスカウトされ、試しにやってみるか、と未経験のまま加入してスター街道を駆け上がる『一万人に一人のシンデレラガール』も、大物プロデューサーにデビューの瞬間から成功を約束された『奇跡の美少女』も、このグループにはいない。

全員が、Finallyの活動に全身全霊を、24時間365日を懸けて日々を過ごしている。

全員が、持てる全てを懸けて、リリースする全ての曲の全てのパートに、魂をめいっぱい乗せて歌っている。

全員が、毎回のステージで、その生き様を観客に叩きつけて、一度きりの勝負をしている。

そんな、眩しくて格好良すぎる6人が、デビュー間もない時期から既に、いつか来る終わりを覚悟していることを、永遠に続く幻想は存在しないという現実を、はっきりと表明しているのだ。

そして、そんな現実をも強さに変えて、日本武道館に立つという夢を堂々と叫んでいるのだ。

強い。

強すぎる。

気合いだの、雑草魂だの、スポ根だの、そんなレベルではない。

Finallyがそれほどまでに強くいられるのは、なぜだろうか。

夢の舞台がどれほど遠くても、彼女たちが進むことを決して止めないのは、なぜだろうか。

それはきっと、並々ならぬ覚悟がグループの核にあるからではないだろうか

誰かの真似事からは決別する。

転んで傷ついても、決して止まらない。

辛かった日々の感情も、全てを糧にして進む。

永遠には続かない現実の中でも、絶対に夢を叶えると決意し、そのための戦いに全身全霊を懸ける。

それほどまでの覚悟が、揺るがないFinallyの核だからではないだろうか

私は、こうして記事を書いている今も、考えれば考えるほどに尊敬の念を抱かずにはいられない。

これほどの覚悟を決めているアーティストが、否、人間がどれだけいるだろうか?

これほどの決意を持ち、何度それをくじかれそうになっても、自分とその夢を信じることを諦めず、たゆまぬ努力を重ねられる人間が、どれだけいるだろうか?

そんなFinallyの6人が歌う言葉は、何度でも立ち上がり、現実の残酷さに真正面から立ち向かい、そして打ち破るための勇気とパワーを、聴くものにも与えてくれる。

だから私も、Finallyを自分なりに全力で応援することを決めた。

たとえ、自分にできることがごくわずかに過ぎなくとも、過去に戻って応援することや大金を手に入れることはできなくても、これだけ腹をくくって活動している彼女たちを、その夢を、新参者の身であっても、微力ながら応援せずにはいられない。

こんなに格好良いアーティストが、尊敬できるヒーローがここにいるんだぞと、喉が枯れ潰れて両手が腱鞘炎になるまで、周りに伝えずにはいられない。

彼女たちの、気持ちのこもった歌声で届けられる言葉は、聴くたびに心の奥底を熱くしてくれる。うつむいている顔を上げさせてくれる。

私はFinallyの歌を、気力を奮い立たせる最強のエールとして、毎日受け取っている。自分も覚悟を決めるんだと、背中を押してもらっている。

そうして元気づけられている私自身も、彼女たちの輝きを表現する言葉を、もっと多く身につけて、もっともっと磨きたい。

一日でも早く、一人でも多くの人に、Finallyというグループの素晴らしさや唯一性を、ハッキリと伝えられるようになりたい。

彼女たちの歌は、日々無力感に押し潰されながら時間を浪費するためだけに生きていた私に、そんな目標を持つほどのパワーをくれた。

自分も彼女たちのように、美しく力強くまっすぐな言葉で、誰かの背中を押したい。わずかでも、言葉の力で他人に活力をあげたい。そう思わせてくれた。

そして何より、彼女たち自身に、Finallyの楽曲がどれだけすごい力を持っているのか、どれほどまでにその歌声が人の心に響くのかを、どうにかして少しずつでも伝えたい。

きっと次の特典会でもその次でも、目の前に出たらまたテンパっているうちに持ち時間がすぐ溶けてしまうだろうけれど、いつの日か、ちゃんと直接、自分の言葉を尽くして

さて、今回もまた長くなりましたが、推しポイント紹介記事は次でようやく最後です。それでは、今回はこれにて失礼します。

今回も美しすぎる6人の画像を最後に。タオルの出前?


※本記事はあくまで2022年11月17日現在でリリースされている楽曲群とその歌詞を元に投稿したものであることを、文末ながら注記させていただきます。

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