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報復性夜更かし

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日々感じた感覚をできる限り言語化、烏滸がましいけどどうか誰かを救えますように。 夜更かしのお供にどうぞ。
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2022年3月の記事一覧

桜前線、惜別と淡い期待

桜前線、惜別と淡い期待


「春の魔法ってなんだろう」

毎年、春という季節が巻き起こす不思議な空気(もちろん物理的な話じゃなくて)を、一人部屋で思いを馳せる事が恒例行事となってきた。

でもきっとこうだ。

"唯一固有名詞として名付けられた、
人生の連続を切断する区切りの明示"

2021年度最後の数分、今この瞬間を永遠に刻んで残しておきたい。そしてそんな瞬間をこれからもいくつも作り続けていきたい。
今はそれが自分の生き

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あの日見たのは、夜桜と二人だけの宇宙

あの日見たのは、夜桜と二人だけの宇宙

「今夜遅くにかけて傘の出番となりそうです。お出かけの際には小さな折りたたみ傘があると安心でしょう。」
ふと垂れ流すような映像から、こんな言葉が聞こえてくる季節になってきた。優しくも冷たくもない、春の訪れを告げる「菜種梅雨」(菜の花が咲く頃に降る長雨)がそろそろ日本を包む頃。

誰しも春に対して、期待をして気付けば絶望をし、挙げ句の果てには"裏切られた"とまで言い出す人もいる。

こうした四季折々の

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諦観と執着の狭間に

諦観と執着の狭間に

どんな人間でも、諦めと執着を持ち合わせている。
理由は単純明快で、両手で掬える量は決まっているからだ(俗にそれは"キャパ"とも呼ばれている)

突然だけど、自分はかなり諦めるタイプの人間である。今思えばその兆しが見えたのは思春期真っ只中の15歳の頃だった。なのに神様は残酷な事に、自分をやればある程度こなせるタイプにしてしまった。だから諦めても他に道はあるし、別に痛手なんかではない。別に痛手なんかで

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