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#年間ベスト2022 という名のお気に入り海外のアルバム だいだい140枚

去年聴いた音楽のうち、洋楽だいたい140枚を選んで、それらについてつらつらと書いていきます。
昨年聴いた音楽は下のSpotifyリンクがだいたいそれです。
プレイリスト2つ分、10000曲以上あります。なんか参考にしたい人がいれば見てみてください。あと昨年の記事もおいておきます。
で、洋楽と日本を分けて投稿します。
日本はいつになるかちょっとまって


すべて直リン、パソコンで見ることをオススメ
むちゃくちゃ長いぞ、気をつけろ

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イングランド~アイルランド~スコットランド

「イギリス、スコットランド、アイルランドではロックが生きている」

このような言葉を書くと、世迷言だと言う方もいるだろうか。
メディアでは長いこと「ロックは売れなくなった」という言説が流れていたわけで、極東の唐変木がいきなりこのようなことを書いてもトチ狂ったか?と思われても仕方がない。現に数年前までは自分もそう感じていた。

さて分かりやすく、とっつきやすい話からいこう。
UKのヒットチャートを提示しているOfficial Charts Companyから、1952年から現在に渡ってシングル・アルバムで1位を獲得した楽曲/アルバムをまとめた記事が投稿されていたので紹介しておく。
断っておくが、 the Official Charts Company (OCC)は30年か40年ほど前からチャートを提示してきた組織であり、日本で言えばオリコンチャートだと思えばいい。

All The Official Singles Chart Number 1s
https://www.officialcharts.com/chart-news/all-the-number-1-singles__7931/#2020s

All The Official Albums Chart Number 1s
https://www.officialcharts.com/chart-news/all-the-number-1-albums__7949/#2020s

THE WEEKND、HARRY STYLESといったポップアクトのなかに、Don Broco、THE WOMBATS、WET LEG、FONTAINES D.C.、BLOSSOMS、FLORENCE & THE MACHINE、KASABIAN、MUSE、THE 1975、LIAM GALLAGHERらの名前が挙がっている。

国や解釈などを飛び越えてみればもっとひろく、RED HOT CHILI PEPPERS、ARCADE FIRE、STEREOPHONICS、FRANK TURNER、YUNGBLUDも加わってる。

THE 1975やMUSEといったバンドは別にしても、THE WOMBATS、Don Broco、FONTAINES D.C.らがここに加わっていることを知っている人が、日本のロックファンや洋楽ファンはどれくらいいるだろうか。

この流れは2020年ごろから少しずつ盛り上がってきているのを筆者は感じている。先の記事を見てもらえば、「そもそもロックバンドがアルバムチャートで1位を取らなかった年がない」ことに気づくし、むしろ1960年代から1970年代が異常な多いことにも気付けるはずだ。

MANIC STREET PREACHERSが2枚のみ、FRANZ FERDINANDが1枚しかヒットチャート1位を取ったことがないし、あれだけシングルが売れているGlass Animalsはアルバムでは一枚も1位をゲットしたことがない。ARCTIC MONKEYSの最新作「The Car」は、TAYLOR SWIFTの「Midights」と同じ週だったこともあってヒットチャート1位を逃しているのが悲運であったろうが、もはや彼らにとってその点は気にしないレベルかもしれない。

タイミングによりけりの水物だ、けどもそこには間違いない事実も載っている。シングルヒットは確かに出ていないが、ここまで読んでいて「ロックは死んだ」なんて語る人がいれば、「アメリカとイギリスが同じ国だと考えているひと」ということにしておこう。

ヒットチャートで1位を取らなくても有望なバンドが優秀なアルバムを生みだしてきたのは、音楽ファンであれば誰しもが理解している摂理であり、無視するのできない事実、間違った認識ではない。

言い回しがくどすぎたが、僕が言いたいのは「今年のロックは豊作だった」という点にある。ことイギリスにおいて、ロックという広い語義にひっかかりそうなバンド群が軒並み力作を出した。

イギリスではロックバンドは全然ヒットしているし、その火が落ちているわけではない。これはひとつの事実として覚えておくべきだ。

UKのインディシーンをサポートしつづけるレーベル・Speedy Wundergroundと主宰のDan Carey、南ロンドン・ブリクストンにあるパブのウィンドミル、ロンドンから遠く離れたイングランド各地からはエッジ立ったロックバンドがつぎつぎに登場。

隣国のアイルランド・スコットランドからも尖りに尖ったロックバンドの新作・注目作がリリースされ、キャリア10年を越える中堅バンド・ベテランからも意欲的な新作が届いた……概観を提示するならばそんなところだろうか。

これは僕の好みだから感じていることかもしれないが、2010年代初期に多数いた「イギリス流ギターロックバンド」な体裁整ったロックバンドよりも、不穏・不吉・予想不可能なポストパンク色の強いロックバンドが今では強い支持を得ているように感じる。Fontaines D.C.とIDLESがこの2年でヒットしたことが影響しているのだろう。

もう一つ、ロンドン発のDIYマガジンであるSo Young Magazineで常に注目を集めていた4組、Black Country, New Road、caroline、blackmidi、Dry Cleaningらが2022年に揃って作品を発表(2021年にはSQUIDもデビュー作を出してたね)。

ジャズ的なアプローチをするバンド、ホーンセクションや弦楽器を取り入れたバンド、、違うバンドでは素直かつ歌心あるバンドもいる。従来のロックバンド編成・サウンドスケープや曲構成などからはスルリと抜け落ちた、どこか奇抜でユニークなバンドが支持されている。

ではそんなアルバム群とはどんなものか・・・をここでバチっと示しておく。
加えて、「いやぁ~!これめっちゃええやん!!!!!」っていうアルバムも何枚か加えておく。全部聞けばなんでこのバンドいれたの?って思われるかもしれないが、「良いと思ったから入れた」ということで。

一番を選ぶならGilla Band「Most Normal」です。

ポストパンク~オルタナ

Black Country, New Road Ants From Up There

caroline caroline

blackmidi Hellfire

Dry Cleaning Stumpwork

Wet Leg Wet Leg

Yard Act The Overload

Sports Team Gulp!

Courting Guitar Music

The Lounge Society Tired of Liberty

opus kink 'til the stream runs dry

TV Priest My other people

English Teacher polyawkward

アイルランド~スコットランド

Gilla Band Most Normal

just mustard heart under

Fontaines D.C. Skinty Fia

The Snuts Burn The Epmire

大御所

リアム・ギャラガー C'mon you know

The Smile A LIGHT FOR ATTRACTING ATTENTION

MUSE Will Of The People

The 1975 Being Funny In A Foreign Language

alt-j The Dream

foals life is yours

アークティック・モンキーズ The Car

その他

bob vylan Bob Vylan Presents The Price of life

フローレンス+ザ・マシーン ダンスフィーバー

silverbacks archive material

The Wonbats Fix Yourself,Not The World

Sea Girl HOMESICK

The Orielles Tableau

easy life MAYBE IN ANOTHER LIFE...

Wunderhorse Cub

Architects the classic symptoms of a broken spirit

アメリカ~カナダ

イギリスではロックは素晴らしく印象的だった。アメリカ・カナダでは?
流石に「アメリカでもロックが!!!!!!!!」なんてことは言わないです。

2022年の全米1位(Billboard 200の1位)をゲットしたのはRed Hot Chili Peppersのジョン・フルシャンテ復帰作となった「Unlimited Love」のみ。ちなみに前週にはMachine Gun Kelly「Mainstream Sellout」が、その前の週にはStray Kids「Oddinary」、その前にはLil Durk「7220」があり、その後にはTyler, the Creator「Call Me If You Get Lost」→Pusha T「It's Almost Dry」→Future「I Never Liked You」と1位がリレーしていく。

その後にはKendrick Lamar、Harry Stylesの新作、そして世は大Bad Bunny時代へと移っていくけども……それはまた別の話でしょう

というわけで、リリースベースでいえばヒップホップはおろか、レゲトン・ラテンにも脅かされた?と言われると、「そうだったかもしれねぇ・・・」と思われるだろう。

もちろんイギリスのロックバンドが全米チャートにカスリもしないのだから、「ロックは落ち目!」と言われるのは仕方ないか。あくまでアメリカが音楽シーンの中心だという人にとっては……だが

とりあえず好きだったアルバムは

Joyce manor 40 oz. to Fresno
PUP The unraveling of puptheband
Soul Glo「Diaspora Problems」
Big Thief 「Dragon New Warm Mountain I Believe In You」
Florist「Florist」
Red Hot Chili Peppers 「Unlimited Love」「Return of the Canteen」

この7枚か。60歳にもなりながら1年で2枚のフルアルバムをリリースし、2022年で唯一全米アルバムチャート1位をゲットしたレッチリの異常さが際立つ。さすがにもうちょっとなんか言われていいと思った。

さて女性・ブラックアメリカン・LGBT・「#MeToo」運動が強く尊重されるようなリベラルなムードは、白人男性中心であったポップスシーンやロックシーンへのとんでもなく強風になっている。

音楽以外の話題を挟むなら、ジョニー・デップとアンバー・ハードとの名誉棄損裁判があがるだろう。
大物プロデューサーだったハーベイ・ワインスタインの女性に対するセクハラや性暴力が公にされ、一気に「#MeToo」運動が広まって以降、「女性を守ろう!」という意識が年々高まりつつあるのがいまのアメリカだ。

とりわけジョニーとアンバーの名誉棄損裁判に関しては、結婚していた時期からDV被害を受けており、離婚した当初からアンバーがドメスティックバイオレンス(DV)を主張していた。2019年にジョニー側から名誉棄損として裁判沙汰になり、のちにアンバー側からも名誉棄損として裁判が提訴された……というものだ。あっちが暴力をふるった!いいやあいつも暴力をふるった!というすったもんだの結果、2022年年末に両者で和解が成立した。

そんな和解話があった直後の2023年1月1日には、エアロスミスのボーカルのスティーヴン・タイラーが1973年ごろに未成年への性的虐待をしていたとし、訴訟されるというニュースが飛び込んできた。10代のころにセックスし、妊娠、中絶を迫られたという。

スティーヴン・タイラー、未成年への性的虐待で訴訟される。17歳で妊娠中絶を強要された(猿渡由紀)

これを読んでいるリスナーのなかには、「1970年代といえば荒くれもののロックスターがブイブイ言わせてた頃」と何となく掴んでいる人は多いだろう。

当時ロックスターは幻想性・神秘性の塊、SNSを通じてプライベートが筒抜けのいまとは比べ物にならないレベルだ。テイラーもドラックアンドセックス、ロックンロールを地でいくロックシンガーの1人。

そんなロックスターな彼なのだから、女一人を粗暴に扱うこともあるだろう、なぜならロックスターだから……そんな甘言を許さないのがいまのアメリカ、ポップシーンの最前線、なにより世界的に共有・共感を得ている主張でもある。

もう一つ言えば、いまアメリカでは人工妊娠中絶にまつわるさまざまな問題が噴出しているさなかにある。

アメリカで中絶巡り何が起きている?連邦最高裁の判断とは? | NHK

【米中間選挙】 中絶権問題が「勝利の鍵」に - BBCニュース

2022年には北米インディシーンで存分に力を示してきたArcade Fireのウィン・バトラーが、2016年から2020年の間に性的行為や一方的なセクスティング(性的なメッセージや画像などをやり取りする行為)など行なっていたとして、4名から告発を受けている。

そもそもウィンは結婚しているので、この行為は不倫行為。「性的嗜好でハメ撮りしていた」というのその辺の一般男性でもありそうな話でもあるが、自身の立場を弁えてなかったのは確かである。「同意の上だった」という彼の言葉も、身の潔癖を主張するものとしては聞けても、「売れっ子ミュージシャン・セレブリティの威光と暴力」という点で大顰蹙を買うことになる

アーケイド・ファイアの中心人物、ウィン・バトラーによる性加害を複数名が告発

こういった話題はラップシーンでも頻繁に出てくるが、ことロックシーン・・・白人が中心となったマスキュリティ(男性性)が前面に押し出され続けてきたロック~インディシーンにおいてはかなり強いパッシングを受ける。しかもこの話題がここ10年で毎年ビッグニュースとして飛び込み続けるのだから、「なにやってんだこいつら」と思われても仕方がない。

少し落ち着いて周囲を見てみよう。

アジア・ヨーロッパ・南米などではロックフェスは活況ではある。Primavera Sound、Lollapalooza、Rock In Rio、St Jerome's Laneway Festival、Reading and Leeds Festivals、Glastonbury Festival、Isle of Wight Festivalなどでは今でもロックバンドがフェスのトップを飾っている。

「高齢化したロックバンド群」というのもいまでは違うだろう。これまで人気を博していたロックバンド達にふくめ、イングランド~アイルランド近辺の若手バンド、アメリカのインディーシーンでしっかりと頑張るバンド群を積極的に起用しているのが分かる。

つまり「ロックミュージックが飽きられている」以前の問題、「同じアメリカ人から白人的な典型的アメリカ人像が飽きられている」と考えた方が自然じゃないだろうか。

確かにヒットソングが世を席巻することは減ったが、日本だけでなく諸外国でもたしかな支持層・プレイヤーが存在しているのだから、「ロックが飽きられた」という言葉はあまりにも抽象的かつ的外れになっている、といえばいいかもしれない。

Beabadoobee、PHOEBE BRIDGERS、Japanese BreakfastにWet Legと女性のインディ~オルタナロックのアクトに反比例的な注目が集まるのは、言わずもがなこういった部分にあるのは無視すべきではない。

クソ男のクソ言動に引っかかることなく、ある程度モラルを守って音楽を……さてこの流れが、ロックミュージックのスターシステムと真反対気味でありつつ、そういった声が少ないイギリスとの違いか。

そういえば、ジョニー&アンバーの裁判では、たしかに両者で和解が成立したものの、一部では「ジョニー・デップのキャリアに泥を塗った!」という声もあがっているのも事実。

この騒動を煽り立てていたのは結局アメリカ大手メディアではないか??という怜悧な指摘も生まれている。ゴシップネタにかこつけてバランスを崩したジャーナリズムに引っかかるのは、もはやしょうがないことなのだろうか。

オルタナ~パンク~エモ

Soul Glo Diaspora problems

Joyce manor 40 oz. to Fresno

PUP The unraveling of puptheband

Nouns WHILE OF UNSOUND MIND

horsegirl versions of modren performance

Alvvays After The Earthquake

オルタナ・フォーク

Big Thief Dragon New Warm Mountain I Believe In You
Big Thief Simulation Swarm

Animal Collective Time Skiff

ウィルコ Cruel country

Florist Florist

Father John Misty chloe and the next 20th century

The Lumineers BRIGHTSIDE

ポストパンク

Big Nothing Dog Hours

dehd blue skies

BODEGA Broken Equipment 

BODEGA Statuette On The Console

Crack Cloud Tough Baby

大御所

スリップノット The End、So Far

レッチリ Unlimited Love

レッチリ Return of the Canteen

Spoon Lucifer on the sofa

The Black Angels Wilderness of Mirrors

米・英以外

Christine and the Queens Dreacar les adoralbles etoiles(prologue)

Psychedelic Porn Crumpets Night Gnomes

parannoul white ceiling black dots wandering around

Virgra Boys Cave World

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アメリカ・ヒップホップ

1年通して印象深かったり、よく聴いてたアルバムをあげる。

ケンドリックの5年ぶりのアルバムは言わずもがな今年一番聴いた。「N95」と「The Heart Part5」はマジで素晴らしかった。

ドレイクはハウスミュージックをピックアップしたアルバムを発表したと思ったら、半年と経たずに21savage(!!)とのコラボアルバムを発表してみせた。1枚目はどうやら不評らしいが、どっちも良い感じで好きだ。

Joey Bada$$も5年ぶりのアルバム「2000」でオールドスクールラップ&ブーンバップ好きが歓喜するようなアルバムをリリースし、客演していたJIDは「The Forever Story」をリリースして高い評価をうけてましたね。

JIDとともにSpillage Villageというコレクティブを結成していたEarthGangは「GHETTO GANG」を2月に発表。わずか18歳ほどのredveil「learn 2 swim」を発表してめちゃくちゃ話題に上がるな……と思って聞いたら、これがズバっと良かった。「ほんまに自主制作、自分で作曲やっとるんか!?」というレベルのジャズ・ソウルミュージックへの目くばせが効いたヒップホップだった。

redveilもE L U C I D「I Told Bessie」もそうだけど、ピッチシフトしたソウルミュージックのサンプルとか、ゆったりとしたリズムなどで酩酊感のあるトラックにハマったなという印象。Denzel Curry「melt my eyez see your future」やvince staples「Ramona Park Broke My Heart」も割とそうだったような……気が……?

その代わり(?)に、Future「I never like you」Pusha T「It's Almost Dry」Megan the Stalion「Traumazine」といった骨太なアルバムもあったりして、こっちも聴いてたなという印象。

で、UKグライム~ドリル。色々リリースが重なったし、豊作だった印象。Stormzy「This Is What I Mean」が霞んで見えるほどに、Central Cee「23」とLoyle Carner「hugo」とDigga D「Noughty By Nature」とKojey Radical「Reason to Smile」を聴いてた。

Central Ceeのミックステープ「23」がリリースされると、UKアルバムチャートで1位を獲得し、おもにヨーロッパを中心にヒットチャートの上位へ駆けあがった。Digga D「Noughty By Nature」とStormzy「This Is What I Mean」もUKアルバムチャートで1位をゲットしている。

意外な顔をされるかもしれないが、「UKグライム・UKドリルがチャートを席巻している!」というわけではない。だが明らかに異質で危険な音楽として認知を広め続けているのは確かで、ArrDee「Pier Pressure」レベルのスゲー作品が出まくりそうな印象があって、「UKロックバンドを脅かすUKラッパー」が現れ……?いや実際はシングル曲とかでカッコいい曲はたくさんあるんだけどね

Nutcase22 - Captain [Music Video] | GRM Daily

ArrDee - Oliver Twist [Music Video] | GRM Daily

あとメディアから不評なJack Harlow「Come Home the Kids Miss You」だけどかなり好きだった。「First Class」で俺はナンバーワンだ!女だって口説けるぜ!って内容でビルボード1位。

ファーギーの曲をサンプリングしてるけど、謳ってる内容からしてアゲアゲなのか?と思うけど、内気な男がモジモジしながら「ヤ・・・ヤッタデェ・・・!」ってラップしてる内向的な感じというギャップがなんかグっとくる。

で、アルバムでは次の曲は「Dua Lipa」。あの超有名シンガーのことだけども、

Dua Lipa, I'm tryna do more with her than do a feature (Do it)
デュア・リパ、彼女とはフィーチャリング以上のことをしたいんだ( やるんだ)。
I checked the web, they out here chewin' me up, fuck it
ウェブで調べたら、みんな俺を応援してるぜ、クソが。

ってラップしてたら、12月にDua Lipaとデートしたらしい。おそらく今年いちばんスターダムを駆けあがった男かもしれない

デュア・リパ、ラッパーのジャック・ハーロウとの交際報道が浮上

kendrick lamer mr.morale & the big stepper

Joey Bada$$ 2000

Jack Harlow Come home the kids miss you

Drake Honesty,nevermind

Drake&21 Savege Her Loss

JID The Forever Story

redveil learn 2 swim

Denzel Curry Melt my eyez see your future

Future I never like you

Vince Staples Ramona Park Broke My Heart

Wiz Carifa BIG K.R.I.T Full Court Press

Pusha T It's Almost Dry

Megan the Stalion Traumazine

E L U C I D I Told Bessie

EARTHGANG GHETTO GODS

Westside Boogie MORE BLACK SUPERHEROES

Nas King's DiseaseⅢ

fivio foreign B.I..B.L.E.

イギリス
グライム&ヒップホップ

Central Cee 23

Loyle Carner hugo

Digga D Noughty By Nature

Frankie Stew and Harvey Gunn Nothing New Under The Sun

Stormzy This Is What I Mean

Kojey Radical Reason to Smile

ArrDee Pier Pressure

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男性シンガー・SSW
イギリス・アメリカ

よく聴いたアルバムをあげます。

1月にリリースされたThe Weeknd「Dawn FM」は上半期で一番聴いたアルバムかつ内容もバッチリな作品だったので、年間ベストを選ぶとするならかなり上位にきます。

2022年5月にはHarry Styles「Harry's House」も、シンセポップ~ソフトロックな作品でチャートを席巻。さすが元ワンダイレクション!強烈なファンダムを持ってるから支持も厚い!なんてヘタな言葉をかけるまでもない作品だった。

女性陣は、もうね、これすごい。すごいやんこんなん

3年ぶりの作品となったFKA Twigsのミックステープ「CAPRISONGS」が1月14日、ROSALIA「MOTOMAMI」とチャーリーXCX「CRASH」が3月18日に同日リリース。

とんでもない作品が3か月で快作(怪作?)が立て続けて発表されると、4月8日にSyd「Broken Hearts Club」と4月29日にKelhani「Blue Water Road」、Sharon Van Etten「We've Been Going About This All Wrong」が5月6日、Angel Olsen「Big Time」が6月3日、6月17日にYaya Bey「Remember Your North Star」と続々発表されていった。

夏に入って7月29日に夏フェスで印象的なライブをつぎつぎこなしていたMaggie Rogersの「Surrender」と、お待たせソロアルバムとしては6年ぶりとなるBeyonce「RENAISSANCE」が同日リリース、8月26日にStella Donnelly「Flood」と発表された。

そこから個人的にはパタっと良い感じのリリースがなかったけども、12月9日には5年ぶりとなるSZA「SOS」、12月12日にはLittle Simz「NO THANK YOU」のサプライズリリースで締め。

ということで、Tyler Swift「Midnights」を聴く隙がほとんどないレベルで、良作・傑作が立て続けにリリースされたな……という。

これだけに留まらず、Bad Bunny「Un Veran Sin Ti」RAUW Alejandro「TRAP CAKE VOl.2」「SATURNO」OZUNA「OzuTochi」といったラテン・トラップ、レゲトン、クンビア、ダンスホール系サウンドをベースにしたアルバムが興隆し、往年のテクノミュージックに英米でウケそうなR&Bもあったりともはや何でもあり。哀愁と陽気さを行き来しながら、「心が揺蕩う」ようなサウンドスケープ・ムード作りは、主にスペイン語圏にヒットした。

アフリカではBurna boy「love,damini」とWizkid「More Love、Less Ego」のアフロ・ビーツの実力派2組からアルバムがバチっと発表された。

じつは2020年始め、エコノミクト紙はSpotifyからのデータを基にしたとある結果を発表している。

簡単に言えば、「英語のヒットソングが減った」「ヒットソングの傾向が言語に大きく依存する」ということだ。

What Spotify data show about the decline of English | The Economist

英語を母国語としている国々/スペイン語を母国語としている国々/それ以外の固有言語(中国語・日本語・フランス語・ポルトガル語)を母国語としている国々で分けた場合、ヒットソングの傾向が言語に大きく依存するというデータが出てきた。

記事のなかでデータをイジってみればわかるけども、英語・スペイン・それ以外の言語で大きくヒットソングの傾向が違うのだ。今回あえて英米・スペイン語圏それ以外で分けているのはそれが大きい。

このデータで2022年のBad Bunnyがいかに強かったか?めちゃくちゃ気になる。スペイン語圏・アフリカ圏のアーティストがとても印象的に見えるのはこのせいだろう。

さて作品群を見てみると、今年も内省的な心象・状況からスタートした(アイディアのもとになった)作品が割と多かったなと。

Tyler Swift「Midnights」Harry Styles「Harry's house」The Weeknd「Dawn FM」といったものはコロナウィルスによるリスナーまたは自分自身の心境変化が大きく影響しているし、FKA Twigs「CAPRISONGS」ROSALIA「MOTOMAMI」 Charli XCX「CRASH」はパンデミックの影響下で自身らの憧れ・やりたいことに思いっきり注力したアルバムになっている。

BeyonceとSZAに関してはプライベート/レーベルとのゴタゴタ、キャリアのなかで徐々に意識づけされてきたテーマに基づいているし、反対にLittle Simz「NO THANK YOU」は様々な批評筋から称賛を得てマーキュリー賞を受賞するほどに大きな成果を得たものの、2022年のアメリカツアーを金銭的理由で断念したことなどから食らっていたプレッシャーや不安感からくる様々な痛み、自身の怒りと気骨を見せつける1枚となっている。

自分が今年のSSWで1枚を選べ!と言われたら、The Weeknd「Dawn FM」かLittle Smzの「No Thank You」のどちらかですね・・・

And they say love is unconditional
I'm ready to do the unthinkable
Fuck rules and everything that's traditional
Giving your heart to someone might just leave you in a somethin', somethin'
そして、愛は無条件だと言う
思いもよらないことをする準備はできている
ルールや伝統なんてクソ食らえ
誰かに心を捧げれば、何かが残っていくかもしれない
(Little Simz「Angel」)

The Weeknd Dawn FM

Rex Orange County WHO CARE?

Harry Styles Harry's house

Yves jarvis The Zug

Alfie Templeman mellow moon

George Ezra Gold Rush Kid

Steve Lacy Gemini Rights

Alex G God Save The Animals

Vance Joy In Our Own Sweet Time

女性シンガー・SSW
イギリス・アメリカ

FKA Twigs CAPRISONGS

ROSALIA MOTOMAMI

チャーリーXCX CRASH

Syd Broken Hearts Club

Kelhani Blue Water Road

Sharon Van Etten We've Been Going About This All Wrong

Angel Olsen Big Time

Yaya Bey Remember Your North Star

ビヨンセ RENAISSANCE

Maggie Rogers Surrender

Stella Donnelly Flood

SZA SOS

Little Simz NO THANK YOU

男女シンガー
英米以外の国々

RAUW Alejandro TRAP CAKE VOl.2 SATURNO

Bad Bunny Un Veran Sin Ti

OZUNA OzuTochi

Burna boy love,damini

Wizkid More Love、Less Ego

Stromae Multitude

yeule Glitch Princess

Sampa the great As Above,So Below

ジャズ~R&B

おまけ・・・というとあれだけども、ジャズやエレクトロニカなどのアーティストでよく聞いたのはこれらのアルバムです。

Brad Mehldau Jacob's Ladder

ロバート・グラスパー Black RadioⅢ

Shabaka Hatcching Afrikan Culture

Sam Gendel blueblue
Sam Genel SUPERSTORE

FKJ VINCENT

Ibibio Sound Machine Electricity

kokoroko Could We Be More

DOMi&JD BECK NOT TiGHT

The Comet Is Coming Hyper-Dimensional Expansion Beam

Ezra Collective Where I'm Meant To Be

マカヤ・マグレイブン In These Times

SAULT Air
SAULT 11
SAULT Earth
SAULT Today & Tomorrow
SAULT Untitled(GOD)
いや1枚出した後にサプライズで4枚一気にリリースするってなにごと?

オスカー・ジェローム The Spoon

Binker & Moses Feeding The Machine

エレクトロニカ~アンビエント~ダンスポップ

bonobo Fragments

Hudson Mohawke Cry Sugar

whatever the weather(Loraine James) whatever the weather

Loraine James Building Something Beautiful for Me

ODESZA The Last Goodbye

Bibio BIB10

Jockstrap I love you Jennifer B

Gold Panda The Work

flume Palaces

Mura Masa demon time

070 shake you can't kill me

Diplo Diplo



こんにちは!!最後まで読んでもらってありがとうございます! 面白いな!!と思っていただけたらうれしいです。 気が向いたら、少額でもチャリンとサポートや投げ銭していただければうれしいです!