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小2息子のための、学校では学べない  「おうち学校」開校!

前代未聞のステイホームライフとなり、小学校は休校、共働きの我々夫婦も在宅勤務となって1ヶ月近くが経った。慣れないテレワークをする我々、だらだらと妖怪ウォッチを観る息子。そんな生活が続き、さすがにこれではまずい!と一念発起。時間割を作って学校と同じタイムスケジュールでオリジナルの授業をしようということになった。
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最初の数日は気持ちを切り替えるためにランドセル背負って近所を一周して帰宅すると「おうち学校」が始業。

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国語、算数、音楽、体育の必修授業のほかはデッサンやクリエイティブ、おはなしや生活など「つくる」をテーマとした学校では教わらない内容にし、我々夫婦は在宅ワークをしながら、そして親族の協力も得ながらオンライン授業も取り入れることにした。
宿題がある国語や算数は授業に当ててやらせればいいかと考えていたが、宿題は朝6時前に一人で起きてやってから妖怪ウォッチを観たいと言うので、国語と算数も何か考えなければならなくなった。
「学校チャイム」というアプリで1時間目から5時間目まで時間設定し、鐘が鳴るようにして学校気分を上げる。

国語の授業では好きな本を選ばせ、その内容に関する問題を出したり、リコメンドのポップを作ったり。

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↑右上のポップはお母さん作。

生活の授業ではイタリアンのシェフの伯父による料理教室だったり、現役舞台演出家の祖父によるお話の作り方だったりと趣向を凝らしてみた。
あとは夫婦で分担して教えるのだが、二人して美術系ということもあり偏りがあるのは否めない。

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料理の授業ではランチのためのオムライスを作り、できたものをシェフの伯父とzoomで一緒に食べてご満悦。

おじいちゃんは家の庭から中継で、庭に現れるもぐらや狸、カラスや猫の話をして、そんな動物たちのお話を作ってみよう、という授業。親と同じで完全右脳人間の息子は設定を絵で描き始める。

もぐらの家

関係図

動物の関係図まで描いている。もぐらと狸は引きこもり仲間なのに狸とカラスはパーティー仲間だったりするところが笑える。

クリエイティブの授業は近所を散歩して一眼カメラで撮影レッスン。光と緑が綺麗なこの時期、オリンパスOM-D em1に25mmの単焦点を装着して持たせ、気ままに子供目線で撮る。帰宅してから一緒にセレクトしインスタにアップ。数日後にどの写真が一番人気があるかを確認し、なぜその写真が人気があったのかを話し合う。

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空を見上げて電柱を撮った写真が初日の一番人気。

算数の授業では実践に役立つ数の数え方、ということでまずは自分で貯めてる所持金がいくらあるか計算してみる。

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デッサンの授業は私担当。鉛筆をベースに静物画を描いてみる。HB1本でどれだけ色幅を増やせるか、準備運動でグラデーションを描いてみる。

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体育の授業は学校から課題が出ている縄跳びチャレンジをメインに、小金井公園でサッカーをしたり家ではダイニングテーブルを台にして卓球したり。

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生活の授業は伯母のオンライン授業で、家の周りの地図作り。完成した地図は封筒に入れて伯母の家に郵送する。

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2回目のクリエイティブの授業では「デザインワークブック」という本を使って自分のブランドを作ってみる。まずはブランド名を考え、そのコンセプトを書く。次にロゴマークとキャラクターを作り、商品のデザインをする。

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「ファイヤーズ」というアウトドアブランドで、焚火から発想したネーミング。

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火をモチーフにしたロゴとキャラクターデザイン。

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FIRESの商品として、小さく折りたためるクリスタルっぽいバッグ。ライトが内蔵された四角いバッグ。ジッパー式のバッグ。ボタンみたいな形のテーブルをデザイン。

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それとスニーカーとTシャツのデザイン。

別の曜日の生活の授業では裁縫に初トライ。フエルトを糸と針で縫ってみる。

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指サック的なものが完成。

図工の授業で絵巻作りにもトライ。
物語を考えてトレペに文字と絵を筆ペンで描く。台紙に貼り缶に巻きつけて完成。
不思議な物を道で拾う太郎君。宇宙人の落とし物か酔っぱらったお父さんの持ち物か。とりあえず拾って家に飾る。という話。

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図工の授業の一つとしてクレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館の企画「おうちで美術館」にトライ。
https://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/news/1382/
ビュフェの作品が小さなシールとしてプリントされているシートと箱のキットを使って展示順や作品配置を考えながら展示空間を作っていく。中に自分の作品や家にあるものを展示したりとキュレーターになった気分でオリジナルのビュフェ展を作り上げていく。

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美術館のサインの横、角が入口。オリジナルに作った掛け軸なども展示。タイの島で買ったクリスタルも。

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入ってすぐの壁にはごあいさつ文。あまびえの絵を描いて展示。

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ガラスケースの中は不思議なかたちをコンセプトに、貝殻や外国のコインや初めて作った陶芸を展示。
そして最後にポスターを作成して完成!

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国語、算数、デザインなど総合的に学べた図工の授業はやりがいあったようで本人も満足気だったのが印象的。

「おうち学校」最後の授業はデッサン。
集中力に欠いていたけど40分間、玉ねぎと卵を描いて終了。

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光の方向を意識して影を描くと立体感が生まれる、ことが少しは理解できたかな。
勢いあっていい感じの筆圧。

来週の月曜6月1日から学校と仕事が一応再開することになり、4月29日から丁度1ヶ月開催した「おうち学校」もひとまず修了証書を渡して一旦終了。学校では習わない「つくる」授業を中心に工夫して楽しく取り組めたような気がする。この授業のおかげでだらだらすることなく、早寝早起き日々のリズムもできて家族3人で楽しくステイホームを送れた気がする。学校再開とはいえ5割くらいの稼働率のようなので、おうち学校の授業も挟みつつ続けていきたい。
しかし來人は来週からの学校再開を心待ちにしているが、親二人は元の通勤生活に戻れるか気が重い...。

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おつかれさまでした!

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