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TOKYO, JAPAN, music and love

オフコースがかつてアメリカを目指していた時代がある。小田和正がその時の難しさを「歌詞が軟弱だと言われた」「thの発音がまるでなっていないと言われた」と語ったのをどこかで見聞きした。結局当時オフコースの全米進出は、商業的には成功しなかった。
そしてまた、それ以前の日本の音楽シーンは、洋楽を和訳して歌うことが通常であり、「それってバカにされてるみたいですよね」とあるミュージシャンが言っていたのをはっきり覚えている。
そのように海外を目指していたミュージシャンや、和訳の洋楽に不満を抱いていたミュージシャンは、既に洋楽に親しみ、ギターをかきならし、英語で歌って楽しんでいた世代なはずだ。

東急シアターオーブのほぼセンター付近で、不思議な感覚に襲われた。日本人が、あるいは日本と外国の両方にルーツを持つ人が、当たり前のように英語で歌っている。発音もほとんど正確だ。公演中に歌われた中のいくつかの曲は日本語のまま世界を渡っている。それを当たり前の光景として観ている。

おそらく音楽だけでは成し得なかったことが、漫画やアニメの力を借りて輸出され、またディズニーやハリウッド映画の力を借りて英語の歌がそのまま歌われ、様々なコンテンツがパッケージとなって世界を行ったり来たりしているのだ。それは門戸が開かれたというより、時代の流れであり、日本のミュージシャンが海外進出を目指していた時代より、世界の距離が縮まって、”時が来た”というステージに入ったのかもしれない。

無国籍なビジュアルが展開される。TOKYOをテーマにしたショー、しかし、私はいったいどこにいるのか、何を見聞きしているのか、時折不明確になりながら前方をジッと観る。
今と昔が混在する街、無機質と有機質が同居する街、白、黒、色…
なるほど、これが東京か。これが日本か。


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