肉資金、はじめました

今の精神状態はニュートラルで、激しく浮き立ってもいないし、どんより沈み込んでいるわけでもない。だからこんなバカなことを思いつくのだろう。

参加したいのに叶わないイベントのチケット代や、買えなかったもの・買わなかったもの、そういった”使ってもよかったはずのお金”を使わなかったとき、その金額を別の好きなものに振り替える。
去年はディナーショーに行けなかった分を、エルメスのバングルに振り替えた。なぜか知らないが、ディナーショー２回行ける程の振り替えになった。
ここまでは私の通常運転である。

今年、今のところは３回の行きたいイベントに行けない。各チケットの価格を平均化して15,000円×３としよう。45,000円である。買いたかったもの、3,000円程のネイル、気に入ったものがなかった。限定発売の香水19,800円、発売日を忘れており、店頭で香りの確認をしていないのでオンラインでも購入するつもりはない。
全部で67,800円になる。

これを何に振り替えよう。なんでも好きなもので良い。

そうだ、肉だ！

私はステーキが大好物だ。お寿司も同様に好きであるが、ガッツリ元気にいくためにはやっぱり肉だ。
67,800円のステーキなんて、どんなに美味しいものが食べられるだろう。２回に分けたって良い。
私はこれを「肉資金」と命名した。

実際にこの”浮いた”お金でステーキばかり食べるわけではないが、何かを諦める・我慢する代わりに、別の何かをするのは精神衛生上良いのではないだろうか。頑張ったから何かをプレゼントする、いわゆる「ご褒美」とは違って、頑張ったってできないことや、そもそも頑張るという土俵にすら上がれない場合が往々にしてある。障害者をやっていると、そういうことは日常茶飯事で、「はい、無理です！以上！」と反撃の余地すら与えられない場合も多い。もちろん本当の欲しいものには変えられないが、それを上回るくらいの何かをすれば多少は気持ちが慰められるのではないだろうか。

使いたかったけれど使うことができなかった67,800円、何に使おうか。
もっと何かを諦めればもっと貯まる。なかなか良い考え方だ。
今のところ余剰金で欲しいものはないが、とりあえず…

肉資金、はじめました。

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