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天気と共に生き、天気に振り回される日本人

何となく気持ちがどんよりするのは、天気のせいもあるかもしれない。
別に誰かに何かを言われたとか、何かを見たとか、傷つけられたということはないし、ウツということもない。ただ、何かを見聞きして重い気持ちになることが多い。こんな時はいっそのことSNSを止めてしまいたいとか、所属しているあれやこれやを抜けてしまいたいという衝動に駆られる。
このnoteを投稿する日の朝は晴れるそうだから、きっと気持ちも変わるに違いない。

以前、フランス人は挨拶後の日常的な雑談で天気の話をしないと書いた記憶がある。たしかに居住地がフランスであれ、日本であれ、またそれ以外の国であれ、フランス語話者はあまり天気の話をしないように思う。

YouTubeである動画を観た。山田五郎の「山田五郎 オトナの教養講座」のコンテンツで、ゴッホの『星月夜』から気象を読み解くというテーマである。

ゲストは気象予報士であり美術にも詳しい長谷部愛さんで、彼女は気象と絵画に関する著書を出している。
その動画の中でも彼女は「何人かの外国人に天気のことを尋ねたが、あまり反応がない。特にフランス人は天気に関して素っ気ない」と言っていた。

日本ほど激しくはないにしろ、フランスにだって季節はあるし、晴れた日もあれば雨や雪の日もあるはずだ。もっともパリと南仏アルルとでは太陽の光度がずいぶんと異なるらしく、それはゴッホの絵からも読み取れる。

ヨーロッパの中では比較的イギリス人は天気の話をするそうである。私の経験からすると人によるような気がしていて、あるイギリス人は「イギリス、特にロンドンは雨が多いイメージがあるけど、降水量はあまりないし、台風や気象災害はあまりないわよ」と言っていたが、別のイギリス人とは天気の話をしたことがないかもしれない。

それだけ日本人は天気の話を度々する。
雨が続くと私のように元気をなくしていく人もいるだろうし、最近では気象病なんていう言葉も一般化した。

天気と共に生きる日本人、というと聞こえは良いが、天気に振り回されてもいる。
ともかく、

今日も明日も、天気にな~れ!


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