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私しか描けない絵を描きたい

SNSを通じて、日々たくさんのイラストが目に入ってくる。皆さん本当に達者である。デッサンもさることながら、構図や色なども、単なる技術だけではなく、絵が好きなのだなぁと感じられる。


美術史で見るような絵は、技術や表現方法や表現したいことなどはよく伝わってくるが、絵が好きなのだなぁという感じはあまり伝わってこないように思う。それはおそらく額縁に入れられて、かしこまって展示されてしまっているからで、もしキャンバスのままそこに置かれていたら、もっと生々しさが伝わってくるのかもしれない。


ところで、それらの歴史に名が残っている人たちの絵というのは、とても個性的だ。もちろんSNSで見かける絵の中で、とても個性的な作品は見かけるが、わりと似たような、言ってみれば、”トレンド”であり、需要のある絵のなのだろう。それはそれで良いと思うが、一発で「あー、これは誰それの描いた絵だね!」と思うような作品はそれほど多くはない。


最近の私が注目しているのは、「光る君へ」にも出演されているカラテカの矢部太郎さんである。私はこれまで知らなかったのだが、彼は絵本も出されているほど絵の上手い方で、ドラマの印象的なシーンを、絵の具をポンポンと置いただけのシンプルな作品にもかかわらず、すぐにどの場面かわかるような個性的で穏やかな作品だ。その作品からはお人柄が伝わってくる。


一方、我が作品を見回すと、圧倒的に技術が劣っている。そして、トレンドからも外れている。
ヘタウマと言うジャンルがあるくらいだから、私もその路線でいけるか…?


美術に詳しい山田五郎さんによれば、セザンヌは絵が下手だったそうである。しかし、それを逆手にとって新しい技法を生み出して今日歴史に名を残している。
私がそこまでできるわけはないが、下手は下手なりに、他の人には描けない、絵を見ればすぐに私が描いたとわかるような個性的な絵が描ければいいかなと思う。

ちなみに、最近ノートのカバー写真でイラストが多いのは、なかなか外出ができず、新しい写真が撮れていないための苦肉の策である。
けして、けして、イラストを見せびらかしてるわけじゃないのよ~。

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