ファントムの呪い

台風でイベントに行けなかったのは、これで２回目だ。
前日まで、いやギリギリまで、電車が動けば行こうと思っていたし、実際、遅延は起きても止まることはなかったのだが、結局朝７時頃には外出を断念した。

一緒に観劇するはずだった友人とやり取りをしていて、あることに気づいた。

2019年、千葉県内は台風による強風で各地甚大な被害が出た。
中でもゴルフ場の鉄柱が倒壊して、民家が押しつぶされた映像をご存じの方もいらっしゃるだろう。あの年である。
我が家は何事もなかったが、一本向こうの通りでは停電が続き、近隣の障害者施設では人工呼吸器を使用としてる方たちが、一旦別の施設に移動したという。
翌日は、風に煽られた潮の影響で、電車が遅れたり、木々が枯れたりした。
風の恐ろしさを初めて身をもって知った年だった。

そして2023年、台風の大雨により県内の川が増水し、道路が冠水した映像が流れた。被害はこれから明らかになっていくだろう。

この２つの年に共通すること。

それはミュージカル「ファントム」上演の年であることだ。
2019年は、例の台風より後の11月から12月にかけてであったが、今年は上演真っ最中である。

これはファントムの呪いなのか…

私にとっては昨日が最後のファントム観劇の日であり、良席だっただけに行けなかったのは残念だったが、さすがにあの雨、行ってみたところでバスは遅れるは、電車は止まるは、ということになっては大変だと思い、すっぱりと諦めた。

チケットは記念として取っておこうと思う。
もし捨ててしまったら、ファントムに呪われるかもしれないし…

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