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おっかない人の存在

外国人からは礼儀正しいとよく言われる日本人、ところが最近マナーとか、その場所における暗黙の作法のようなものが崩れているように思う。

先日メディアで取り上げられた「いち往復メール」もその一つだ。
オファーを出す→断る→了解と次に繋げる
のように「いち往復半」がなんとなくルール化していたように思うし、私自身もそのようにしているが、特に若い人の間では
オファーを出す→断る
の「いち往復メール」常態化しているという。
これを”最近の若者は”と片づけてしまうのは容易いが、私の経験だと社会人生活がそこそこ長い人でも返事がなかったことがある。私が送信した連絡メールに対して返事がなかった。いち往復どころか一方通行だ。


劇場においても、この頃マナー違反が甚だしい。
あれだけ事前に注意喚起しているにもかかわらず上演中に携帯が鳴る、お喋りをする、中には飲食をしていた人がいるとも聞く。

マナーというのは別に法律で決められているわけではない。中には行き過ぎたマナーや、意味のないマナーもあるが、自分以外の人を不快にさせない心遣いが基本だろう。
そしてまた、マナーが行き届いているかどうかは、その人がどういう育ちをし、どういう環境で過ごしてきたかが問われる。

我が家は取り立ててマナーに厳しい家庭ではなかったが、無作法をすれば当然叱られた。
学校でも、時には理不尽なマナーもあったが、言われたことはきちんと守らないと何かしらの罰があった。
それが必ずしも良いというわけではないが、人から怒られる・叱られるという経験は、自分が大人になると必要だったなと思えることは少なくない。

先日、電車の中で私は優先席の辺りに位置していると、途中から高齢の男性が乗り込んできて優先席に座られた。既に2人が優先席に座っており、2人ともスマホをいじっていた。その高齢者は優先席では携帯を切るようにと強い口調で言った。ついでにポスターを指さしてあそこにも書いてあるじゃないかと不満げに言った。
ポスターには「混雑時は携帯をお切りください」と書いてあり、その時は混雑はしていなかった。大声で電話しているわけでもなく、今の医療機器の進歩を考えると優先席でのスマホ操作は問題ないと思われる。
が、そんなふうに”おっかない人”が世の中にまだ存在していること自体は、もしかしたら良いことなのかもしれないと思った。

身体が不自由でないのにエレベーターに乗る人や多目的トイレを利用する人に、なかなか注意ができない。劇場やその他で、迷惑行為やマナー違反をしている人に声をかけられない。
いち往復メールだって、会社でマナー研修やら上司の指導やらで注意をするなり、お互いに気持ちよく仕事をするためのルール作りをすれば良いだけなのではないか。それとも注意をすると辞めてしまうのだろうか。

私たちには、ガツンと叱ってくれるおっかない人が必要かもしれない。

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