見出し画像

調子こいたらダメなのよ

コスメを購入するといただけるサンプル。いわゆる”デパコス”と呼ばれる百貨店コスメの中でも、外資ブランドは盛大にサンプルをつけてくれる。
それも価格の内に入っているのだろうが、ドメスティックブランドと比較してしまうと、かなり大盤振る舞いだ。

フレグランスを購入した際に、スキンケアコスメのサンプルを大量にいただいた。しかもハイブランド。年始にゴージャスに使ってやろうとウハウハしていた。

年が明け、いくつかのブランドのサンプルを取っ替え引っ替え、惜しげもなく使った。
いつも使っているものとは違う香り、テクスチャ、たまには良いわぁ〜とラグジュアリーな気分に浸っていた。

ところが、今冬の乾燥が肌を直撃。ラグジュアリーをもってしても太刀打ち出来ず、フェイスマスクを投入しても乾燥する一方。コスメが沁みるようになり、とうとう薬局のお世話になることになった。

清浄綿で拭いてクリーム状の薬を塗るだけのシンプルケア。
正直、つまらない。
5分もあれば終わってしまうのだから、ケアとしては楽なはずなのに、薬品臭のするものをただ塗るだけという行為が、私にはつまらないと感じてしまう。

欲をかきすぎるのはいけないのだ。

だいぶ以前の話、私がフリーランスになる頃から主婦層を中心とするリモートワークが少しずつ浸透してきた。とはいえ、ネット環境も今より充実していなかったし、専門知識や技術を持った人が在宅で仕事をする機会はまだ少なく、プログラミングから入力作業まで幅広くできた私は、外注としては重宝され、いくつもの仕事を同時に請け負った。
いっときは、テーブルの端に飲食店のオーダーのように付箋をぶら下げていたほど、多くの仕事が入ってきて、納期に追われほぼ寝ずに仕事をした。
最高で1ヵ月50万稼いだ。
若造の私が、重度障害者で、家から一歩も出ず50万稼いだ、ということに私の鼻はピノキオのそれより長くなった。
有頂天になっていたある日、その鼻はぽっきりと折れた。
それ以来、自分に無理をして仕事をすることを止めたのだ。

今年の関東の乾燥は本当に酷い。
外資コスメのサンプルのせいではないかもしれないが、肌に負担をかけることをあれやこれや欲張ったせいかもしれないと、可愛くもなんともない薬用クリームをせっせと塗って過ごしている。
かさつきはとれたが、相変わらず乾燥感は続いていて痒みもある。
鏡を見るのが嫌になる。

やっぱり調子こいたらダメなのだ。

#毎日note
#note
#日記
#障害者
#車椅子
#身体障害者
#スキンケア
#コスメ
#乾燥
#しっぺ返し
#欲張り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?