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リサイクル♻️を4つに分けて考える-物も人も根本を知ろう!

エコ活動の中にリサイクルと言う言葉が出てくるのは
みなさんご存知かと思います。
けれどもリサイクの種類がいくつあって
それぞれの違いを説明して?と言われるとどうでしょうか。

再生、再利用と言う言葉の中には実はいくつかの違いがあって、
それぞれの意味も役割も少し違ってきます。

今日は私が自分自身でも最近学んでいる
リサイクルの種類について少し深堀したいと思います。

♻︎リサイクルの種類は大きく分けて4つ

✅その1
Renewable (リニュアブル)-再生可能

リニュアルブルは自然由来の原材料で作られた製品で
材料そのものが自身で循環、再供給が可能なもの。

例えば木はリニュアブルだけど、
オイルはリニュアブルではない。

リニュアブルにおいては、
原材料が再生可能な天然素材かどうかが重視されるけれど、
製品の使用用途や最終処分の方法などは
あまり言及されてない。

原材料そのものが製品価値を自らの力で
生み出せるため、
リサイクル製品の材料や生分解性(土に還る)を
コンセプトにするモノ作りの現場でも
”リニュアルブ”を用いる事で、
クリーンなイメージを消費者に与えやすくなります。


✅その2
Recyclable(リサイカブル)-再利用可能

リサイカブルは分別収集された後に工場で処理され、
最終的に新しい製品に姿を変えて生まれ変わる材料。

例えば木の繊維から作られたペーパーカップは
リサイクルが可能で使い切るまでに実に
7回もの使用が可能。
また雑誌や段ボールは、再生繊維から作られている物が多く
リサイクルの代表的な製品。

ただしリサイクルで懸念される点は、
リサイクル品の捨て方や処理方法が国や地域によって異なる事。
世界共通のユニバーサルガイダンスがないので、
リサイクルが可能な物でも最終処理段階で分別が正しく行われないと
結果として循環型経済が成立しなくなります。

ここで少し参考例になる話しを挟ませて下さいね。

夫が海外出張でEco Nationと言うブランドのぬいぐるみを
娘達に買ってきてくれました。

クウェートで買ったトラのぬいぐるみ

このぬいぐるみの材料には
リサイクルプラスチックが使われています。
ぬいぐるみの中身はプラスチックビーズ不使用で
目や鼻の装飾はプラスチックの代わりに
刺繍が施されています。

エコマテリアルで出来たぬいぐるみ

ラベルを見るとちゃんと書いてありますね。

実はこのぬいぐるみ、
手乗りサイズの割と小さい物なんですが
日本円で2400円くらいします。
エコマテリアルを使う商品は
どうしても値段が高くなりがちですが、
お値段相応の材料と工程を経て我が家まで来てくれたんだからと。
子供達の教育玩具と思えば全て納得がいきます。

✅その3
Compostable(コンポスティブル)-堆肥化可能

コンポスティブルは食材や堆肥化可能な工業製品が
ある一定の時間と条件をもとに生分解性、
堆肥化可能な状態にまで分解され最終的に土に還ること。

けれども必ずしもこれらの工業製品が全て土中で良質な土に還るか?
と言うと、やはりそこにも限界があるらしく、
コンポストと言う言葉だけが一人歩きをして
いたずらに「土に還るから平気」と言って
森にポイ捨てをしてしまったら本末転倒ですね。

また堆肥化可能なペーパーカップなどは、
有機性廃棄物として処理される決まりをメインストリームとして
各国地域でインフラを確立するべきだとも言われています。

✅その4
Biodegradable(バイオデグラブル)-生分解性可能

コンポスティブル同様に、
捨てた物(食材や製品)が自然界の命の恩恵によって
小さく分解されて最終的に土へ還るプロセス。

最近ではテキスタイルの分野でも
土に還る素材を使うブランドがありますが
これらの製品を含めて、
使われている原材料によっては完全に土中で分解されない場合もあり
さらに良質な土になるとは限らないそうです。

「生分解性可能」が人間の都合のいいように解釈され出すと、
良かれと思って考えついたアイデアも、
ポイ捨て行為をただ助長させるだけで
環境面においては結果何も貢献していなかった
そんな結果を招きかねないのです。

さて今回は少し専門的な言葉を使いながら
私自身も勉強のために記事を書いてみました。

エコ、リサイクル、リユースなど
色々な環境に関する言葉が出てきますが
ひとまず以下の4つの言葉が出てきたら、
見せかけだけのエコなのか?
本当に原材料の根っこの部分から
努力をしている企業や団体なのか?
少しだけ知識が深まると思いますよ。

✅その1
Renewable (リニュアブル)-再生可能

✅その2
Recyclable(リサイカブル)-再利用可能

✅その3
Compostable(コンポスティブル)-堆肥化可能

✅その4
Biodegradable(バイオデグラブル)-生分解性可能


これは余談ですが、
greenwashingをうたう
ファッションブランドには疑いの目を
一度持ってからお金を出す方がベターです。
イメージだけのエコフレンドリーは
物をもっと買わせるための
マーケティング手法の場合がありますから。
特に世界規模で展開されているブランドや
メジャー商品、
低コストハイバリューなどと言う
ファストファッションやコスメ類がそうです。

少し考えてみれば矛盾点が明らかな
商品は比較的見分けやすいですから、
エコを通して物や人の根っこの部分を見る癖は
本当にこれから必要になりますね。

それではまた次回の記事で

グレイス

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