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ボルドリッジに学ぶ

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2021年5月の記事一覧

サプライネットワークの重要性を理解する

サプライネットワークの重要性を理解する

サプライチェーンの拡張としてボルドリッジでは、「サプライネットワーク」という言葉を使っています。

このノートでは、「供給ネットワーク」という訳語も使っていましたが、Google検索でざっと見る限りは、サプライチェーンの拡張として「供給ネットワーク」が使われている例が見られなかったので、これからは(そして現在準備中の「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー2021-2022【日本語版】」でも)「サプ

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イノベーションに取り組む

イノベーションに取り組む

ボルドリッジ・フレームワークは、イノベーションを生み出す組織を作り出す仕組みです。

ボルドリッジでは、「イノベーションに取り組む」が「核となる価値観と概念」の一つにありましたので、それを改めて見てみます。

イノベーションに取り組む(Managing for Innovation)
イノベーションとは、意味のある変更を加えて、組織の製品、サービス、プログラム、プロセス、業務運用、およびビジネスモ

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イノベーション再考

イノベーション再考

ボルドリッジ・フレームワークは、イノベーションを生み出す組織を作り出す仕組みです。

ボルドリッジのイノベーションをいま一度振り返ってみます。

イノベーション
プロセス、製品、組織、あるいは、社会の幸福を改善(向上)し、利害関係者に新しい価値をもたらすために、意味のある変更を加えること。
(Baldrige Key Terms / NISTより。翻訳筆者)

イノベーションは、そのもの、または、

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レジリエンスと俊敏性の関係

レジリエンスと俊敏性の関係

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、近年は2年に一度時代に合わせて改訂されていますが、2021-2022年版として出されて版では、新たに「レジリエンス」が注目しています。

 レジリエンスに関して理解を深めるため、ハーバード・ビジネス・レビュー誌掲載されたレジリエンスに関する論文や記事を集めたハーバード・ビジネス・レビュー編集部編「レジリエンス」(Diamondハーバード・ビジネス・レ

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組織文化に求められるもの

組織文化に求められるもの

 あなたの組織の組織文化の特有の特徴はどのようなものであるかは、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークでは、質問として用意されています。
 組織文化は組織に特有のもので、こうあらねばならない、ということは特に規定されているわけではありません。

 しかし、働き手のカテゴリー(カテゴリー5)の質問で見たように、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの基盤となる「核となる価値観と概念」やそれを

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働き手エンゲージメントの評価ツールに期待すること

働き手エンゲージメントの評価ツールに期待すること

 働き手のエンゲージメントは、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの重要な要素の一つです。実際、働き手のカテゴリー5.2では、その評価方法について尋ねています。

 働き手のエンゲージメントを評価方法する手法の一つとして、ギャラップ社のQ12は良く知られています。ボルドリッジ賞を2度受賞したリッツ・カールトンホテルも、このQ12を活用して成果に結び付けていることが、「ゴールド・スタンダード

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チェンジ・リーダーの条件

チェンジ・リーダーの条件

 「チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である。」
 これは度々引用されるP.F.ドラッカーの言葉です。「チェンジ・リーダーの条件」という書籍もあるようですが、私は、「明日を支配するもの」(上田惇生訳、1999年、ダイヤモンド社刊)で読みました。

 この文章だけを読むと、組織のリーダー、人の特性と

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