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日々の学び

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ボルドリッジを学ぶうちに興味の分野が広がっていきます。そこで得た学びを共有します。一緒に学びを深めましょう。
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#ピータードラッカー

Memory of Tom Takanashi

Memory of Tom Takanashi

 昨年8月に急逝された「髙梨智弘先生を偲ぶ会」が6月17日に開かれました。平日の午後にもかかわらず80名を超える方々が参加されました。

 髙梨先生は様々な方面で活躍されましたが、ボルドリッジについて言えば、ボルドリッジを学び、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)をベースとした日本経営品質賞の創設に尽力された一人です。
 MB賞の受賞を機に米ゼロックス社のベストプラクティスとして米国から

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チェンジ・リーダーの条件

チェンジ・リーダーの条件

 「チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である。」
 これは度々引用されるP.F.ドラッカーの言葉です。「チェンジ・リーダーの条件」という書籍もあるようですが、私は、「明日を支配するもの」(上田惇生訳、1999年、ダイヤモンド社刊)で読みました。

 この文章だけを読むと、組織のリーダー、人の特性と

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「鬼滅の刃」から経営を観る

「鬼滅の刃」から経営を観る

顧客って誰?

 先に紹介した経済産業ビジネススクール’時代セミナー’「二水会」第3講座は、ドラッカーについて考える前に、この問いかけから始まりました。

 顧客はエンドユーザを指すことが多いけれども、直接の顧客としては、販売店や代理店なども含まれます。でもそれだけでよいのか、というのがこの問いかけでした。

 組織がその要望や期待に応える相手と広く捉えた場合には、ビジネスパートナーや地域社会など

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ドラッカー経営を超える!

ドラッカー経営を超える!

 先に紹介した経済産業ビジネススクール’時代セミナー’「二水会」第3講座では、ドラッカーについての2つ目のテーマとして、最近ビジネス誌で話題になった「元々は米国の経営学界でも重鎮だったドラッカーが、欧米の経営学界では全く顧みられなくなって久しい。」という早稲田大学商学部の三橋平教授の話をとりあげ、「その先」について話がありました。

 ドラッカーはなぜ、「世界標準の経営学」から忘れられたのか?で三

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ピーター・ドラッカーと渋沢栄一

ピーター・ドラッカーと渋沢栄一

 ボルドリッジから、その源流を探ろうとエドワード・デミングにあたり、そこからピーター・ドラッカーにたどり着いて、今日はさらに渋沢栄一にまでつながりました。

 ニュースでも今日11月11日が渋沢栄一の命日であると紹介されていましたが、11月11日はピーター・ドラッカーの命日でもあります。

 本日開催された経済産業ビジネススクール”時代セミナー”「二水会」の第3講座では、両氏の命日を思い、講師の横

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ピーター・ドラッカーを超える

ピーター・ドラッカーを超える

エドワード・デミングとピーター・ドラッカーは、互いに影響を与え合った間柄と言われています。デミングは、彼の著書の中で、ドラッカーの言葉を引用して、それを主張の論拠としたりしています。

ドラッカーは、マネージャーの具体的な仕事として「目標の設定」「組織づくり」「動機付けとコミュニケーション」「測定」「人材の育成」の5つを挙げています。(Management,P.F.Drucker,1974より)

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