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史上最強!2021年GPPの超絶上半期ベスト100(邦楽編50曲)

おはよう
まだまだ暑いですね
アイスでも食べてゆっくりしましょう
森永のICE BOXでも食いなさい
歯周病の方は自販で買える17アイスでも良いですよ
あのアイスは言うほど染みないからね
お、チョコ味にしたのね 可愛いね よしよし
それにしても、オリンピック如何でしたか?
僕はサーフィンとスケボーが見たくてね
見ちゃった ごめんね、中止派諸君
五十嵐選手、堀米選手メダル獲得おめでトゥース!
これぐらいは書かせてください 
アスリートにはリスペクトがあるので
だけど、もっと大事なオリンピックを今から開催します
それは音楽のオリンピックです!いえーい!
皆さん、既に公開されている史上最強!2021年GPPの超絶上半期ベスト100(海外編50曲)は閲覧されましたか?
え?まだ読んでないの?
罰としてセンブリ茶飲んでもらうよ?
って僕の2年近くほぼ毎月更新しているのに全然バズらない音楽ブログなんか興味ないよね さげぽよ
だけどさ、海外編があるってことは...
もう、ここからは言わなくても分かるよね?
ん?今なんて言った?...そう!それだよ!
僕の音楽ブログの読者は鋭い!
今回は毎年恒例のコイツを発表する!!!
いいか?読み逃すなよ?
いくぞ? いいな? 構えろよ?
題して!

「史上最強!2021年GPPの超絶上半期ベスト100(邦楽編)」

シャッオラァァァァァ!
集中!集中!シャァ!
もうね、マジで海外編と同じぐらい色々頑張った
朝ごはん抜きで記事を書き倒しました
なんで朝ごはんを抜きにするのかは意味不明ですが…
今回は2021年上半期ベストソングの邦楽編50曲
とにかく説明をするから次を読んでください
そして、この上半期ベストブログの為に通常の音楽ブログの更新が滞ってしまった事、深くお詫び申し上げます
ってことで...
夢にときめけ 明日に何とか
レッツゴー



(ここからは海外編と全く同じ文章が続きます)
まず、説明の前にちょっと色々書かせてくれ
はい ではでは…
あの、音楽好きってさ…なんだか知らないけど使命感なのか毎年、上半期や下半期のベストトラックとかベストソングってのを決めたがる傾向にあるんだよね
ノルマでもあるのかね 皆んな、必死だよね
代ゼミの浪人生ぐらい必死だよね
んで、毎年上半期下半期のベストソングだのベストアルバムだのを僕のブログでも曲を絞って紹介してるんですけど…
案の定、今年もnoteはですね…
こんな現象に陥っております ご覧ください

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もう、この段階で僕、やらないで良いんじゃねえかな?とも思ったんですよね
でも、やりますよ!
あたりめーだろーが
ここで引き下がったら男じゃねえよ
気分は魁!!男塾の江田島平八じゃ!
ってことで、今回は2021年上半期の海外の新譜と国内の新譜をそれぞれ分けてブログにして、まとめてみようかなと…そう思います
あ?気が付いた?
この文章、去年のコピペだからね
そこで!紹介する上で、ここに記載する上半期の楽曲の条件とこのブログの意図、色を説明してから書き始めたいと思います 次

・今年の上半期は何曲ぐらい聴いたの?
ズバリ…海外の新譜と国内の新譜を合わせて
420曲、聴いていたそうです 
何で他人事なんだよ、俺 
聴いていました マジです
嘘はつきません 本当です
許してください 本当なんです
む、娘だけは…手をだ、出さ…
ダメだ こんな調子じゃ終わらない
ここにプレイリストとかを貼るとブログ自体が
重くなるのでやめておきますが…今年の上半期
はいつも以上に音楽を聴きまくりました
毎年そこそこ聴いてるけど、去年に比べたら
桁違いです エグいです
近所のショボい神社でプチ初詣したときから
手を合わせて"今年の上半期はエグい"って呟いてましたからね
そして、今回は海外編と邦楽編、それぞれを50曲選びまして、合わせてベスト100って感じでまとめてみました
ブログを2つに分けた理由は読みやすさもそうですが、1つにまとめると読み込みが重くなってしまって読みづらくなるからです


・上半期の基準
これは簡単で2021年1/1〜6/30の間で
リリースされた楽曲全てとなります
いくら良曲で、無理矢理捻じ込みたくても
リリースが2021年7月だったら有無を言わさず除外
冷徹なGPPならではのストイックスタイル
「あれ?あの曲紹介してねぇじゃん、ったく蓄
膿症がよ」と思ったら、そう言う理由だと
察してください ここは厳密にいきます
※配信限定のリリース作品も含めます
また、上半期にリリースされたアルバムに収録
されていれば去年シングルカットされた楽曲で
あっても選出対象とすることにします
またアルバム自体が下半期リリースでも先行トラックとして
上半期に配信リリースされたモノも含めます

・選出基準
今年の上半期にリリースされた楽曲をとにかく
聴き漁りまして、一曲ずつに三段階評価を付けました ○と△と×です
○…グッときた、カッコ良かった
△…なんとも言えない
×…好みじゃない、魅力を感じなかった
必ず一曲3回は聴いて、誠に勝手ながら誰にも
頼まれてないのに評価を付けてみました
本当に余計なお世話です
その中で個人的に○の評価を付けた楽曲が
このブログに勝ち残って記載されていると
思って頂けたら幸いです
そして、予防線を張っておくと
あくまでこの評価はGPPの主観なので世評では
ありませんので…よろしくです


・ベストソングです
何が言いたいのかと言うと、ベストアルバムの紹介ではありません
なので、今年の上半期にグッときた楽曲を紹介していきます
と言うのも、サブスク文化にどっぷり浸かっ
てしまった可愛い可愛いGPP君は"新譜"に関して、アルバム単位で聴くことが少なくなっています 
あくまで、"新譜"の話です
要するにシャバい野郎です
"旧譜"に関しては自称・Diger(ディガー)なのでCDやレコードをホリホリします
しかし…新譜はサブスクで聴いちゃうので、どうしてもテンポ感と1日に与えられた時間的に一曲単位でポンポン聴いちゃいます
なので、今回は"あくまで個人的にこの曲がカッコいいよ、グッときたよ"と言う目線です
つまり、必ずしもその曲が収録されているアルバムを推してるわけではありません
なので"ベストソング"です
そして、"音楽好きならこんな流行った楽曲やタイアップソング、聴いてるなんて書いたら舐められる系のヤツはベストには載せない"なんて理論は採用しておりません
本当に一瞬でも良いと思って○をつけてしまった楽曲は選出しています
あと細かいことですが…ベストトラックって言い方をしている人もいますか僕はソング派です 理由は何か暖かみがあるからです


・他の上半期ベスト系ブログとの違い
先程も見してあげたように、腐るほどこの類のブログはこの時期、量産されます
なので、同じようなこと書いてても読んでてつまらないですし正直、飽きます
そこで、このGPPが書く上半期ブログの色はまず、基本的にオールジャンルであること
決してHipHopのみに焦点を当てたり、Rockに偏ってみたりはしません
そこは、悪しからず
そして、プロアマ・メジャーインディー不問
本当に身近な音楽から大舞台で流れる音楽まで、幅広く扱います
僕の友達の曲だって選んでいるかもしれない
今年の上半期リリースであれば、後は…異種格闘技戦です

・しかし、それでも多少は被ります
他の上半期系ブログで紹介されている楽曲と
そりゃあ、僕がこれから書くベストソングも
多少はそれらと被ります
当たり前よね 音楽好きがこぞって、この手のブログを書く訳だからねTwitterとかでもハッシュタグ付けて似たような内容がツイートされたりもするしね
あんまり、そこは詰めないで
ただ、センスあるヤツに思われたいとか、そんな企みは一切排除して選んでいて、音楽好きはそもそも眼中にないような楽曲にも目を配ってみた半年でしたので…そう言うことです

・読むのにメチャクチャ体力が必要です
書くのもしんどかったけど、読むのも恐らくしんどいこと間違いなし
戸塚ヨットスクールのような地獄音楽ブログ
なので、海外編と邦楽編でブログは分けます
上半期の音楽を総括するには…仕方のない仕上がりなのです
なので、一曲ずつの選出理由のコメントは短めにしています
前回はライナーノーツばりのボリュームで書いていましたが、今回は曲数が多いので短めに書いていきます
途中、休憩してください
経口補水液OS1を飲んでください
そんなとこかな
※ちなみに楽曲の音源に関してはYouTubeの動画を埋め込んでいます
サブスクなどはやってない人もいるので...
ただ、友達の出した新曲などでYouTubeにUPされていない場合は例外です


つーことで!いよいよ、開幕です!
今から邦楽編をお届けします!
お送りするのは私、GPPです!

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No.1・音楽のすゝめ/日食なつこ

リリース:3月
ジャンル:Pop
はい 早速書いていきますね
まず、一曲目は日食なつこで「音楽のすゝめ」です
この曲ね...ヤバかった エグいわ
こんな野球部みたいな口調の感想しか出てこなくてごめんね
日食なつこは岩手県花巻市出身の女性シンガーソングライター
研修最終日に泣いちゃうタイプの教育実習生みたいな雰囲気を出している日食なつこはピアノの弾き語りスタイルを得意としています
ジャズやファンクなど様々な音楽をJ-POPに昇華させる音楽家の1人でもあって、かなり前から好きなアーティストなんですよ
んで、この音楽のすゝめと言う楽曲が今年の3月にリリースされたんだけど...
音に関しては彼女のピアノとその他の楽器隊のアンサンブルのパワーバランスが丁度良くて、最終的にはPopとして成立している
verseの部分では日食氏のピアノとスネアドラムのクローズリムショットだけになるんだけど、そこもメリハリがあって良かったです
あ、終始上から目線っぽくなる文章は気にしないでください
僕は生ゴミみたいな人間なので、文章がそうなってしまうだけです
そして、歌詞にもグッときました
マジで邦楽・歌詞部門なら1位かも
この曲はほぼ歌詞の力に食らってしまい、その勢いで選出してしまった
皆んなさ、音楽大好きじゃん? 
だから、こんなブログ読んでるわけじゃん?
だけどさ、どこか"音楽なんて結局不要不急のものなのでは?"ってコロナ渦も相まって余計考えたりもしない?
そこで、日食なつこは自分たちと同じようにこのコロナ禍を受けて「音楽ってなんか役に立つのか?」と疑問に思い、考えた末に出した答えが今作の「音楽のすゝめ”」
"一つ、知識や偏見をまず置いてくること
二つ、好きか嫌いかはあとで考えること
三つ、揺れて動いた心に従うこと
いいから黙って飛び込んでくればいいのさ
短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を
後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ"
もうね、この歌詞読みながら聴いたらウルッときました
音楽をやる身としても、リスナーとしても、音楽とは関係ない人生観と照らし合わせても大事なことが歌われていて感動しました
これ、9つ目まで箇条があるんだけどそれは後で読んで欲しい
ごめん もっと書きたいことあるんだけど、他の娘(曲)も待ってるからさ...



No.2・発光帯/ハナレグミ

リリース:3月
ジャンル:Pop
ではでは...続きまして、ハナレグミで「発光帯」 
いってみよー!
ごめん まず、ハナレグミの音楽を既存のなんてジャンルで括ればいいか分からなくてハゲそうだったんですけど...
Folkって言うと「弾き語り調のモノは全部フォークか!」って言われそうな感じもしたんです
まぁ、そうなると最終的に曲を聴いたGPP的分類では無難にPopかなと 
こうなったわけです なので、悪しからず
話長くなってしまって申し訳ない 
肝心な曲に関してなんですけど...
とにかく"晴れた日に聴きたい優しい音楽"ってのが一番の感想
ハナレグミのフォロワーってそこそこの数いると思うんだけど、10年以上人気が衰えない理由が分かった気がします
と言うのも「家族の風景」とか元々彼が組んでいたSUPER BUTTER DOGってバンドの「サヨナラCOLOR」とか聴いても思うんだけど、この人は日本の日常を上から覗いているメシアだよね
綴る歌詞も彼の滑らかな歌声も暖かいギターも救世主となってくれて、僕たちの悩める現代社会をレスキューしてくれているんじゃないかと
そして、これは紛れもない"音楽の力"であって科学などで解明することは野暮なパワーなんじゃないすかね
勿論、この発光帯の歌詞もそう思える内容に溢れていた
"憧れ追いかけて 全然追いつかなくて
振り返ることだって 照れ臭くて嫌で
いくつも諦めて 置いてかれそうになって
それでも今 ここに 大切なものがある"
なんか救われた気がするじゃん? 気がするんだよ
でも、結果的に救われてなくても良いんだよ 
それが音楽なんだよ
悩んだまま踊らせてくれるハナレグミが僕は大好きです



No.3・にしな/ヘビースモーク

リリース:4月
ジャンル:Rock
どんどんいきましょう どんどん書きましょう
えーと、今から紹介する楽曲もベストに思わず選んでしまったナンバーです
その名も、にしなで「ヘビースモーク」
にしなはASIMO的な字面でお馴染みのYOASOBI、ikuraが所属していたことで知られている"ぷらそにか"と言うコーラスグループに参加していた経歴を持ち、今年の4月にはワーナーからメジャーデビューを果たした謎多き女性シンガーソングライターである
もう既に、古田新太がちょこちょこウザいことで有名な関ジャムで川谷絵音あたりが絶賛する映像が目に浮かんでて癪ですけど...まぁ、それはいいや
ここで読者の諸君は疑問に思ったんじゃないかな?
「お前、こう言う煙草をテーマにしたアンニュイ系日常エモソング嫌いじゃねえのかよ 矛盾してんだろ 何がGPPだよ PPAPに改名しろ」と
甘いね 実に甘い 
ちゃんと選出理由がありますから大人しく読んでくれ
選んだReasonとしては、やはり歌詞 
歌詞と言うか曲の意図みたいな部分に新しさを感じて選出したわけだ
今まで煙草と恋愛などを絡めた楽曲は大量生産されてきました
しかし、それらの大多数は"煙草に匂いで別れた彼を思い出す"とか"彼と同じ煙草を吸ってみて大人になった気がした"的なモノで埋め尽くされていた
だけど、今回のヘビースモークはちょっと作詞の角度が違うんだよ
ズバリ、"彼が口寂しい時にすぐに手に取ってもらえる煙草のような存在に私もなりたい"って曲なんですわ 多分そうなんですわ 合ってるか知らんけど
私が煙草と同じようなポジションに立って、彼を独り占めしたいと...
この感覚と言うか方向性で書かれた煙草ソングは新しいなと思えたのです
作曲の面に関して言えば、ギターのコードワークが活きてましたね
基本はGm7で進行していくんだけど、Bメロの途中でaug(オーギュメント)ってコードにチェンジしてたりするんだってバヨ
オーギュメントは半音4つ分ずつ音を重ねたコードで、楽理全く分からないウンコGPPではあるが、このコードが緊張感を生んでいるはず...ってことは記載しておきます
とにかくこう言った曲を1人である程度まで作り上げちゃう音楽家が現れる時代が来ました
音楽の未来はまだまだ明るいかもしれません 
よし、煙草吸ってくる



No.4・東京散歩/映秀。

リリース:3月
ジャンル:Pop
続きましてご紹介するのは映秀。で「東京散歩」です
映秀。は韓国ソウル生まれ、慶應大学在学中の新世代アーティスト
まだ19歳と言うのだから何かと驚いてしまうのだが、楽曲提供等の職業作家的なワークも熟しているので彼も立派な音楽家の1人である
俺は19歳の時、何してたかな…
行きつけの激安ピンサ…いや、何でもない
そして、今回リコメンドしたい楽曲の東京散歩は今年の3月にリリースされた1stアルバム「第壱楽章」に収録されている
当曲はポエトリーリーディングの手法を用いており、HipHopへの憧れを少しだけ感じるPopとして僕たちリスナーを踊らせてくれる
サビではスケールの大きな歌声を聴かせてくれる点も素敵でした
サウンド面では、本間昭光や高野勲といったコンポーザーがプロデュースに参加しており、アルバム全体も聴いてて気持ち良かったです
歌詞に関しても韻を踏みつつ、ユーモアに溢れた内容となっていて彼なりの"東京"が描かれている
"白い息に心踊らせ一人黒い線は踏まないように
視線支線外れたら脱線して死ぬ 平行線に進む
夜ル進ミ歩クよ 僕と今日の話をしようよ
素晴らしい朝に 鼻歌残して
新しい明日に 東京散歩"
この黒い線を踏まないように...のくだりは子供の頃にやった白線を踏んだらアウトになる遊びに例えたラインで、東京と言う街の険しさみたいなモノを上手く表現している
だがしかし、それでも今日の話をしながら明日に向かって歩いて行こう
そう言う東京散歩をしようと 
そんなメッセージを感じ取れました
そして、この歌詞をリズミカルなトラックに乗せられると急激に音楽と化す
テクニックなのかフィーリングなのか...
きっと感覚派なのかもね
東京って"東京の色"があると思うんだけど、その洗練された色を音楽で上手く表現しているのが映秀。
ちょっと令和のティーンエイジャー、侮れないです
是非、映秀。と一緒に夜道を歩いて風に当たってみて欲しい




No.5・Aquarius Heaven/kZm

リリース:4月
ジャンル:HipHop
日本のHipHopグループ「YENTOWN」のメンバーであり、独創的なラップを展開するZ世代代表とも言っていいラッパー・kzm
この人はサングラスを外しちゃうと肉体が消滅しちゃうシステムなのかってぐらい裸眼をあまり見せないミステリアス・ボーイ
意外と可愛い目してるんだぜ 検索してみ
時を戻そう そんな彼がGPPの中で物議を醸した新曲を上半期にDropした
それがこの「Aquarius Heaven」である
何故、僕の中で物議を醸したのかと言うと...
"これはHipHopとして扱っていいのか否か"と言った点である
近年ではHipHopなのか、そうじゃないのか論争はよくある話なんだけど
個人的にはそれに精神論を持ち出されるとハッキリ言って"どうでもいい"感じになっちゃうのだが、音楽としてHipHopかどうなのかは作品によって考えてしまう派なんですよね
そして、このAquarius Heavenもそれの対象作品だった気がします
正直、聴いてみてHipHopと言う事前情報を聞かされなければ他ジャンルの認識をされてしまうなって思いました
アメリカの老舗レーベルAtlantic Recordsの日本レーベルAtlantic Japanからの発表となる本作は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」をサンプリングしたリフが印象的なDJ DISKプロデュースの楽曲
これも相まって、罷り間違うとRockで通用してしまう勢いなんですよ
しかし、ベストに選出していると言うことはそれが良かったって事なんだ
つまり、これはHipHopとしてカテゴライズされてはいるけど"別の新しい音楽"としてはカッコ良かったって思っちゃったわけです
これはこれでアリだなと 
これはこれで聴いてて気持ちいなと
そもそも、kZmの疾走感あふれるラップがビートに合っている
編曲に同じグループメイトである音楽プロデューサーのChaki Zuluを起用していて、彼は弦楽器を得意とする点から完全に王道HipHopを良い意味で無視したJapanese Emo Rapを完成させている
そもそも編曲って立ち位置を改めて設けているあたり、HipHopと作り方が違うんだなと感心してしまった
HipHopはどんどん進化していきます 
瞬きは厳禁なのです 次



No.6・Boy/斉藤和義

リリース:3月
ジャンル:Rock
1つ質問します 
皆さんは何かに夢中になっていますか?
僕は10代の頃からずっと音楽に夢中になっています
ぶっちゃけ、夢中になれるものはなんでも良いと思います
スポーツでも絵でも映画でもお笑いでも
そんな、恋愛以外に恋愛している人に共感してもらえそうな楽曲を上半期で見つけることが出来たので紹介したい
斉藤和義で「Boy」です 
いやぁ...良い曲でした しんみりしちゃった
斉藤和義は僕の母親と同い年の55歳でThe BeatlesやThe Rolling Stonesなどのクラシックロックに影響を受けたシンガーソングライターである
「ずっと好きだった」や「歩いて帰ろう」などヒット曲を生み出すオッサンでもあるが、たまに宝物にしたくなるような熱い作品を発表するんです
今回のBoyも共感しまくりで胸いっぱいになる一曲だ
当曲は2020年の自粛期間中、斉藤が自作ギターの制作に取り組みながらも曲を作るようなモードになりきれずにいた5月中旬に、ふと手にしたギターからこの原型が出来上がったという
まず、爽快感のある分厚いギターリフとシンプルな8ビート、サビのドレミ音階が堪らない
そして、共感した点は歌詞に込められたメッセージ性である
"Hey Boy ギターを手にして
Hey Boy 恋は打ちのめされて
Hey Boy 退屈な授業は
ファンタスティックなあの街を夢見てばかり"
自分がコレだ!と思える、夢中になれるモノに出会えた代償として一般的な青春を失ってしまう10代の儚い姿が描かれているんだけど、まさに自分の中学生の時を書いているようで...胸にくるものがありました
ギターを手にする代わりに恋に敗れる 
だけど、それは悲しいだけじゃなくて別の夢を見させてくれる 深い
これが斉藤和義のちょっととぼけた歌に乗っかると尚良いんですよね
さらに、プレミア公開となる「Boy」のMVは代表作に「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」など、数々の名作を世に送り出している漫画家・浦沢直樹が手掛けている
昭和を生きた男のとにかく中身の詰まった新曲です
ジャパニーズ・ロックンロール!死んでないぜ!って感じです




No.7・Universe/Official髭男dism

リリース:2月
ジャンル:R & B、Pop
皆さん、ベタベタなヤツいっていいですか?
いや、常に斜め上を見て"ニッチな音楽こそ至高"を座右の銘にしている読者諸君 
僕は恐れずドJ-POPに走ります
と言うかドJ-POP枠はかなり厳選した楽曲のみになります
それでは聴いてください 
Official髭男dismで「Universe」です
Official髭男dismと言えば"君とのラブストリーがなんちゃらかんちゃら"のPretenderが大ヒットしたことでお馴染みの全員美容師の見習いみたいなポップバンドである
まぁ、今となっては彼らの存在を知らないのは片田舎の町会長ぐらいである
そんな国民的バンド予備軍の髭男が今年の1月に新曲をリリースした
その名もUniverse Universeとは日本語で宇宙
と言うのもこの曲は2021年春に公開された「ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」の主題歌である つまりタイアップソング
先に言っときたいんですけど、僕はこのタイアップソングって類の音楽が好きじゃないんですね 
かなり好きじゃないんです
それは何故か やっぱり何か別の作品の主題歌を作ると言う時点でそれは芸術とはかけ離れた商業目的になるし、起用対象となっている映画やアニメの効果で普通よりも良く聴こえてしまう傾向にあるからだ
と話は逸れたが、そんな主題歌と言う分野を何故、わざわざベストに選出したのかと言いますと...
これは日本の新しいR & Bだと思えたからだ
そんなにザワザワするな 話を聞け
残念ながらドラえもんの映画は見ていないのだが、それは逆に楽曲のみを純粋に評価出来ると思ったので…御託はさておき、とりあえず聴いてみました
感想としては「R & Bの上にJ-POPと言う名のソースをかけて、恐る恐る食ってみたら美味しいってヤツじゃん!」でした
そこで、色々とこの曲について調べてみたんだけど他の音楽サイトでは「本楽曲は、ブラックミュージックのテイストを用いることで音像の「温かみ」を演出している」との記述があった
またブラスのアレンジも活きていて少しばかりゴスペルの香りもする 
しかも、この土台の上に若者の葛藤を宇宙に絡めた歌詞が乗っかるのだ
これらがJ-POP×R & Bの正体 
解明されてしまった
そうなると主題歌であることなんかどうでも良くなってしまった
上半期は暗いニュースも多かったですが、この曲は何も考えずに身体を揺らせる日本の楽しい音楽として僕の心に刻まれました




No.8・STEADY/TENDOUJI

リリース:4月
ジャンル:Indie rock
サクサクいきましょう 
続きましてはTENDOUJIで「STEADY」です
TENDOUJIはUSインディーロックから影響を受けた4人組のロックバンドで自主レーベル・浅野企画を立ち上げ、地道に活動をしている
バンド名の由来は日本のバスケ漫画「DEAR BOYS」に登場する天童寺高校からきているらしい
そして、音楽とは関係ないけどメンバーが全員不健康そうなのが、また良い
栄養足り過ぎてたり不足し過ぎてたりバランスの取れてないビジュアルの男子が屯ろしている感じがフォルムとしてイカしている
そんなことはさておき、肝心な曲に関してなんですが...
先に言っとこう 
このSTEADY、とても心地の良い曲です
恐らく、今年の上半期で一番聴いた国産インディーロックだったと思います
ギターのリフレインが感情を揺さぶっていき、リスナーの心を掴んでいく淡いサウンドは一度聴くと耳から離れない
スローのテンポが気持ち良いドラムとダーティーなベースも最高
SNSでは"泣けるオルタナ青春ソング"なんて評価をされていたが、僕はそれ以上の趣をこの曲に感じました
もっと"人生は美しいんだ"的なメッセージを音で受け取れた
その想いみたいなものは歌詞からも伝わってきました
全編英詞なので、和訳を読みながら聴いてたんだけど...
勿論、ネットで青春ソングと称されている理由も頷ける内容にはなっていて"僕らはなんてバカなんだろう 一番側にいる人が大事だってことをいつも忘れてしまうんだ"という、誰もが経験するほろ苦い青春が描かれている
いるんだけど...それを経験出来る人生ってビューティフォーとも思えたんだ
Vo & Gtのモリタナオヒコは当曲についてコメントを残している
人を傷つけたり
心にもない事を言ったことを
翌日めちゃくちゃ反省し、後悔し
"二度と同じ過ちは繰り返さないぞ"と
心に誓うんですが
時間が経つと忘れてしまう
側にいるひとが一番大事だって事も
たまに忘れるくらいで
自分はホントにバカだなと何度も思うんです
分かるよ 分かる... ちょっと皆んなにも早く聴いてもらいたい それだけ



No.9・柄悪いけど/LibeRty Doggs

リリース:3月
ジャンル:HipHop
私、GPPはラッパーですので邦楽編もHipHop多めになってしまいます
すいません あ、吸いません 
吸うのはラキストだけです
では、LibeRty Doggsで「柄悪いけど」 
いってみよー
この曲はMVが去年の7月に公開されているんだけど、配信は今年の3月なので選出対象の作品となります
LibeRty Doggsは神奈川県鎌倉市大船を拠点に活動するヒップホップクルー Cannabi$、OZZa、Normar、babe bonito、willoneを中心にビートメイカー、デザイナー、映像ディレクターなど合計30名程が在籍するクリエイター集団でもある
このLibeRty Doggsとの出会いはある深夜ラジオで彼らの事を紹介していたのを耳にしたことがきっかけなんだけど、それ以降はこのブログ関係なしによく聴いたJapanese HipHopの1つになっていました
ビートは和風だけどアメリカ西海岸的潮風サウンドにも聴こえるクセの強さが特徴的でBPMのダラダラ感も個人的には好みでした
そして、メンバーのマイクリレーはリリックがスッと耳に入るラップが数珠繋ぎになっていてユーモアがある
上手さには欠けるかもしれないが、このビートには5人のラップが合っている
そして、極め付けは最後のNormarの吐き出したパンチライン
"柄悪いけどもいい奴らたちは見た目じゃ何も分からねえな
柄はいいけど悪い奴らたちも見た目じゃ何も分からねえな
それはいいねの数 それかフォロワーの数
持ってる貯蓄の額 学歴が自慢の奴
知識の多さを出す プロポーション等でもなく
正解は大麻(ガンジャ)"
ド直球過ぎる 最後にちゃんと答えが分かるスカッと感と言いますか...
思わず初めて聴いた時は笑ってしまった
結局はそれかと それなんだなと 
これは面白い曲だなと
Hookも歌謡曲とレゲエの間のようなオリジナリティ溢れるフロウで歌われていて、聴く度に依存していく
またこのメロディーラインを求めている自分がいるわけだよ
HipHop古来から伝わる団体芸は若い世代にも受け継がれていました
皆んなは巻いたり焚くんじゃんくて、LibeRty Doggsでハイになろう
あと、栽培するのはプチトマトだけにしとけ 
理由は捕まんないし、美味いから



No.10・Undulation/崎山蒼志

リリース:2月
ジャンル:Rock
んー ジャンルの括りに迷ってしまいましたが...普通に良い曲だったので間髪入れずにベストに選出しました
崎山蒼志で「Undulation」です 
まずは聴いてみてください
いやねぇ...去年のベスト・邦楽編でも彼の楽曲を選出していたんですが、今年も入れるはめになりました
どうでも良いけど"自転車に乗るが好き"とチャリに跨ることに喜びを得ていたガキンチョがこんな急成長を遂げるとは思いもしませんでした
グッときたポイントとしては崎山氏のかき鳴らすエレアコと綴る歌詞だ
彼の綺麗なブラッシングは聴く度に鼓膜が喜んでいる気がする
パキパキと形容するべきか、チャキチャキと表現するべきか...
正しいオノマトペを選ぶのが難しい美しさを持つギターの音色が好き過ぎる
そして、彼の上手いとか下手とかそう言う論争を蹴散らすような震えた歌声
この震えがリスナーの心もバイブレーションすることは間違いない
その上に言葉の力が重く伸し掛かるわけだから、飽きずに聴けてしまう
"友達にもらった言葉のナイフを
今日も僕は頭の中で握っている
空高い雲を睨んだ君の
家の近くの水平線がうねっている
願いが願いのまま終わるなんて嫌だな
でも僕はそれを感じながら生きていくんだろう
そんなふうに寝返りをうつ この僕に
藍色の世界が微笑む"
相変わらず"言葉のナイフ"などワードセンスが光っている
読んでも聴いても面白い作詞がちゃんと施されている
さらに、この曲のドラムをサポートで叩いているのがインナージャーニーと言うバンドで活動しているKaitoって青年なんだけど...
彼、実は父親がMr.Childrenの桜井和寿なんですよ
しかし、二世として芸能活動をすることは一切ないらしいのでホッとした
ごめんね 関係ない話して 許して
と言う感じで崎山蒼志のUndulationは上半期に華を添えてくれましたとさ
めでたし めでたし 次



No.11・踊る阿呆に見る阿呆/w.o.d.

リリース:3月
ジャンル:Post Punk
Rockも多めで申し訳ない 
しかし、これもまた仕方ない
上半期で激ヤバ谷園なDirty Rockに出会えたので4649
それこそが、w.o.d.で「踊る阿呆に見る阿呆」である
w.o.d.は兵庫県出身の3ピースバンドで90年代のグランジにおもくそ影響を受けたサウンドを奏でるキレキレの若手
Vo & Gtのサイトウタクヤは熱中症になった関ジャニ∞・大倉みたいな見た目してるけど、それは余計な情報 でも、書いちゃうのがGPP
まず、僕はロックバンドなら3ピースと言う最小編成が好きなんですよね
技量が分かっちゃう人数だし、ガチャガチャしてなくてカッコいい
ファンクバンドとかは大編成だとテンション上がるんだけどね
んで、このw.o.d.はとても3人とは思えない音の厚みを繰り出してくる
そして、この踊る阿呆に見る阿呆も分厚い音の壁が迫ってくる
ギザギザでザクザクな歪み方をしたエレキとアッパースイングの軌道と同じような音の抉り方が特徴的なベースが全身に伝わってくる
パワーを感じるドラムとサイトウタクヤの気怠い歌声もリスナーをドキドキさせてくれる
さらに今作は「ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし、逃避させてもくれない ただ、悩んだまま踊らせるのだ」というThe Whoのギタリスト、Pete Townshendの名言を彷彿とさせるメッセージが込められている
そしてメンバーからは楽曲制作を経て、こんなコメントが寄せられている
"人生は喜劇か悲劇か
どっちでもええけど、やりたいことやったもん勝ちかもな
「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損」
絶望したまんま、人生で踊ろうぜ"
間違いないね 音楽は直接、人生を生きる上で巻き起こる問題を解決してはくれないけど、未解決のままでもそれを楽しい時間に変えてくれる魔法だ
そう言う意味では音楽にはとてつもない力があるんだと思う
さぁ、ロックバカは絶対に聴くべき作品だぜ 
再生ボタンを今すぐ押せ
踊りまくれ、見まくれ、そして阿保になれ



No.12・My lovely ghost/YUKI

リリース:4月
ジャンル:Pop
御年49歳の美魔女が今年の上半期も火を吹いていました
彼女はアンミカより美魔女だと思う 
皆んなもそう思うやろ? 
おい 無視せんといてや 
バールのようなモノでシバくで、ホンマ
バールのようなモノやで?バールちゃうで?
はい このブログの数少ない読者層の大半を占める"テレビに流れない音楽を至高とする音楽好き"に舐められに行く形にはなるが、髭男に続いてJ-POP枠からYUKI の「My lovely ghost」を選出します
YUKIと言えば90年代にJUDY AND MARYで商業的に成功を収め、J-POPと言う非常に曖昧なジャンルを大きく発展させた女性アーティストでもある
ここで豆知識ぶちカマすけど、J-POPって言葉はFMラジオ局のJ-WAVEが考えたんだって 
知らなかったでしょ? 
てか、知ってるとは言わせねーぞ
んで、今回紹介する最新曲のMy lovely ghostなんだけど...
知ったきっかけは仕事柄視聴していたスペースシャワーTVでこの曲のMVがたまたま流れていたんだよね(放送関係の仕事に従事しています)
それを見ちゃって、家に帰ってリピートしたら...
もうYUKIの虜でした
簡単に言えばオノマトペや英語、韻を用いた彼女のフロウが跳ねる軽快なダンスミュージックとなっています
心地いい語感のワードが並んだ良い意味で力の抜けた歌詞表現は思わず口ずさみたくなる 
メッセージや意味を考えるよりも音を感じる作詞ですね
"晴れた朝の始まりは 瞑想 
ソウルもファンクも ドリーミーに連弾
あなたは永遠の女の子でいい テディベアと暮らす
ファビュラス! 有能な 吹き溜りメンタル
ロックもヒップホップも セクシャリティも 
全方位
あなたは永遠の男の子でいい 離ればなれの 
ヴィオレッタ"
YUKIの伝えたいことよりもYUKIに踊らされた方が楽しめるリリックの連続
トラックも弾けるPop感とファンキーなフレイバーも混ざった感じの何となく丁度良いサウンドに仕上がっている ごめん 語彙力なくて
ミュージックビデオは、とある洋館のベッドルームを舞台に、そこで起きる様々なゴースト現象がコミカルに描かれていて映像にも力が入っている
って感じで、年齢が嘘のようなビジュアルと作詞力を総括すればYUKIはある意味Ghost(お化け)って話でした うらめしやー 次



No.13・サボテン/the LOW-ATUS

リリース:6月
ジャンル:Folk
上半期は僕が寝る前にこのユニットが子守唄を歌ってくれました
そのユニットの名前はthe LOW-ATUS、曲の名は「サボテン」
the LOW-ATUSはELLEGARDENやthe HIATUSで活動するSSWの細美武士とBRAHMANやOAUでフロントマンを務めるTOSHI-LOWによる東日本大震災の被災地支援活動の中で始動した新プロジェクト
そして、今年の6月に初のアルバムとなる「旅鳥小唄 / Songbirds of Passage」をリリースしたわけだが...
その中からこのサボテンと言う曲を皆んなにリコメンドしたい
音に関して言えばシンプルな弾き語りの穏やかなバラードって感じで、どこか懐かしさを覚えるフォークソングに仕上がっている
2人の普段、パンクやオルタナの世界では隠している優しい歌声が鼓膜を撫でてくれるところも素晴らしい
あと、2人はCS放送のとある音楽番組でこの作品の楽曲制作は酒を酌み交わしながら行ったと供述している
なんか2人が捕まったみたいだね 供述してました
スタジオに入ってほろ酔いになりながらレコーディングをしたんだってさ
まぁ、それで良いモノが作れるか否かは別にして、人と人が顔を突き合わせて音楽を作るってことは大事なだよなぁとも思えました
そしてミュージックビデオも印象的だ
MVの監督は番場秀一が務め、福島県で早朝から夜にかけてロケを敢行したと言う 
随所でメンバーの細かいこだわりが光り、長回しのカットを多用することで画の強さが印象に残る作品に仕上がっている
"ずっと笑ってやっていこうぜ 嘘くさく見えても
気づけば元通りさ 遠くの景色は今も輝いてるけど
逃げ水追いかけてるだけ"
逃げ水は蜃気楼のこと 
いくら前に進んでも辿り着きそうにない遠くの揺らいだ景色
そこを笑いながら僕たちは目指していくだけなのかもしれない





No.14・アイミル/中村佳穂

リリース:6月
ジャンル:Pop
さぁ さぁ 寄ってらっしゃい聴いてらっしゃい
中村佳穂の「アイミル」を聴いてらっしゃい 
そいや!
やたらと自称・音楽評論家が数年前から太鼓判を押している鬼才・中村佳穂のお通りだ 
ってな感じでいってみましょー
今回ご紹介するのは中村佳穂の「アイミル」
ちょっと6月と言う上半期ラストパートにはエッジが効き過ぎた楽曲ですが、それが理由で選んじゃったのもあるので色々書かせてください
中村佳穂と言えばアグレッジブでアドリブ満載なピアノを奏でながら感性豊かな生歌まで披露し、曲も書けちゃうインディーズ界の星である
彼女の曲を聴く度に"日本のインディーズシーンは商業音楽なんか食ってるな"と思えてくる
ちょっと僕の男友達に似てなくもないが、それは置いておこう
あと、中学時代に僕の体操服借りといて"汗臭いんだよ!洗ってねえだろ"と言い放った卓球部の奴にも雰囲気が似てる
汗臭いのは仕方ねえだろ 
あ、ごめん 感情的になってしまった
って、これはジョークですからね 燃えるなよ 
中村氏に萌えてくれ
んで、今回のアイミルは1年9ヶ月ぶりとなる配信限定の新曲
細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」の主人公・すず/ベル役の声優を務めたことは驚きだったが、このシングルにも色々と驚かされた
このアイミルは昨年の配信ライブで披露して以来、長らく音源化が望まれていた楽曲
ピアノの軽快なバッキングと大胆なドラム、クラップが常にセッションをしているようなオケはコロナ渦で沈んでしまった心に手を差し伸べてくれる
間奏の歪みを超えて濁った荒々しいギターソロも良い意味で曲調とのギャップがあって最高
ちょっとヨレた感じの拍子の取り方も中村ちゃんパワー全開といった感じ
そして、さらにグッとくるのが彼女の綴る歌詞である
"つまりもっと単純に
「すき」は「すき!」と言ってちょうだい
好きは浴びるとなんと 空も飛べちゃうのさ
つまりもっと大胆に
「いや」は「いや!」と言ってちょうだい
否定じゃない選んでるだけさ
君が君をつくるのさ"
「否定じゃない選んでるだけさ」ってフレーズが好き過ぎる
"やらない"のではなくて"別のコレがやりたい"と言った物事の取捨選択における肯定がこの歌詞に全て詰まっているではないか 正直、感動した
細田守とイチャコラするのも悪くないけど、音楽家として完成しちゃってる
そこにとにかく心震わされた 
やばい...既にアイミル不足だ 聴こうっと



No.15・OVER/Age Factory

リリース:3月
ジャンル:Alternative Rock
やはり、僕はこのバンドが好きだ 好きで仕方ない
大袈裟かもしれないけど、このAge Factoryと言うロックバンドが日本の音楽を変えてくれるんじゃないか....それぐらいのことを思っている
今回、紹介したいのはAge Factoryの「OVER」
Age Factoryは奈良県出身の3ピースロックバンドでPost-HardcoreやHipHopの要素を混ぜたミクスチャーサウンドを展開している
3人とも演奏技術は確かなものがあって安定感とフリースタイル性が交錯するライブが持ち味である
僕はかなり前からこのバンドを注視していて、専門学生時代に彼らの「プールサイドガール」と言う曲を聴いて一目惚れならぬ一聴き惚れしてしまった
言い過ぎかもしれないが"令和のbloodthirsty butchers"のポジションをモノにしているメンズたちだと思っている
確か去年か一昨年のベストソングブログ・邦楽編でもAge Factoryの楽曲は選出しているはずなんだけど、今年も食らってしまったのでセレクトしました
このOVERと言う曲の最大の魅力は"汚れているのに爽やか"ってところにある
相変わらず鋭いディストーションのかかったギターはエッジが効いていてテンションが上がるんだけど、曲全体は疾走感があって今までリリースしてきた曲にはあまり感じられなかった爽快なロックが表現されている
曲の尺も3分未満と言う短さが令和って感じがするけど、このショートさがより刹那を演出していてハードコアの良さが引き立っている
綺麗なアルペジオから激しいバッキング、忍んでいるベースから主張を全面に出してくる四弦、繊細な8ビートから大胆なサビのドラム
この静から動のカットインが聴く者の心を掴んでいるんじゃなかろうか
そして、Voの清水英介の綴る歌詞にも引き込まれる
"風を撫でる
夢から覚めて
止まっていたって
仕方ねぇ 走って
im fall over myself
diving in my head
目に映るもの"
まさに立ち止まることを知らない彼らだから書ける詩だ
MVは「CLOSE EYE」からタッグを組む小島央大がディレクションし、風を感じるグラフィティカルな映像がエモーショナルに展開されている
一見、CGのように見えるシーンもすべて実写、海辺で駆け抜けるように撮影されたんだってさ
NirvanaやBJCなど3ピースのカッコいいバンドは沢山いるけれど、Age Factoryがその後釜を担ってくれることを切に願っている
怪しさと激情と美しさが混在する音を是非、体感して欲しい



No.16・あいつら全員同窓会/ずっと真夜中でいいのに。

リリース:6月
ジャンル:POP、Disco Funk
さてさて...こんなトレンドを扱うなんてこのブログ的には"負けた感"がありますが、仕方ない 
だって良かったんだもん...この曲
と言うことで続いてはコチラ!ダダン!
ずっと真夜中でいいのに。で「あいつら全員同窓会」いえーい!
すいません...再生回数が常時10ぐらいのYouTuberみたいな口調になって...
イラっときたら角材で攻撃してきていいですよ...
受け身は取れますから
えー、今や若者から大人気のネット発音楽ユニット・「ずとまよ」こと、ずっと真夜中でいいのに。の最新曲がこの"あいつら全員同窓会"
全楽曲の作詞作曲を行うのはユニットのフロントマンであるACAね氏
女性であること以外は謎に包まれた人物である
そんな彼女が今回は軽快な最新型ディスコサウンドに挑戦している
本楽曲はDisco Funkのアプローチとそれに混じる華やかなストリングスのアレンジなどが特徴的なナンバー
静かなイントロから始まり、Aメロ→Bメロ→サビの順番で徐々に楽器を増やして効果的に盛り上げる構成になっている
また音楽評論家の分析として、サビアレンジについては「1回目では全体の演奏を休符多めで抜き気味に演奏している点が魅力的」とのこと
思わず飛び跳ねて踊りたくなるようなテンポ感の良い作品に仕上がっている
と...能書きは垂れたんですが、こんな流行歌を誰も読んでなさそうなこの音楽ブログの上半期ベストに選んだ理由は単純にコレ
"もう、これが令和の音楽のトレンド"
これですね この感想を抱いたことに尽きる
今の日本の音楽って"複雑さ"と"踊れる感"と"リフレイン"さえあれば後はTikTokが助けてくれるじゃん?
そうじゃん? 皆んなもそう思ってるじゃん?
んで、この「あいつら全員同窓会」はそのトレンドが全部詰まった曲だと思ったんだよね 
だから、ある意味皮肉も若干込めた選出なんです
皮肉率は2%ぐらいね ほんの少しだからね 
俺のSNSよ、燃えるなよ
細かい演奏と目まぐるしく変わっていくメロディーラインやリズムパターン、ヘビロテされることを見透かして練られたサビのリフレインなどアレンジャーの計画通りなキラーチューンって感じなんですよね
最終的にはこれの勢いに食らってしまった事もあって...ずとまよを勝ち残してしまった 
"この曲、どーせ他の音楽ブロガーも選ぶんだろうな"とも思ったけどメジャーインディー関係なく聴き漁った結果なので許して 次




No.17・Overnight/SIRUP

リリース:3月
ジャンル:R & B
ちょっとPopとかRockが続きましたから、R & Bでも聴きますか
口癖が"Chillい"のチル民の皆さま、お待たせしました
と言うことで、SIRUPの「Overnight」をご紹介します
SIRUPは大阪府出身、34歳のシンガーソングライターでジャパニーズR & B・Soulの新世代を担う若手として業界からは注目されている
34歳と言うとチャン・グンソクと同い年ですね
あ、時東ぁみとも同い年か あれ?フィギアスケート選手の織田 信成とも同い年じゃね? 
逞しい34歳たちに拍手!
えーと、このOvernightと言う曲はCMでも使われていたのでよく耳にした方も多いんじゃないかな 
ベスト選出理由としては"とりシャレなのにイラつかない"って点が最大の要因ですね
"とりシャレ"とはこの音楽ブログではお馴染みの"とりあえずオシャレな曲"の事なんだけど、僕はこのとりシャレがあまり好きじゃないんです
何となくカフェのBGMで使えそうだな的なソレ
何故なら、こう言った曲ってスキルとか関係なしに何となく良く聴こえるんですよね 
白黒映画見てる時と同じ感覚ですよ
内容は大して面白くないくても白黒のモダン風な映画は高尚に見えたりする
だけど、今回のOvernightはその"とりシャレ"なのに僕の心の中でカッコいいやイケてると言う感情が先行したんですよね
まず、このOvernightは思わずドライブ中にカーステからかけたくなるような疾走感のあるリズムと快然たるボーカルのメロディーラインが特徴的な楽曲
タイトルを直訳すると"一晩"になるけど、まさに感動的な一夜に首都高あたりを法定速度ギリギリでかっ飛ばしながら聴きたいナンバーだ
イントロの円熟したギターリフもGPPの好みだったし、身体を揺らさずにはいられないドラムのリズムキープもR & Bを感じました
あ、一人称がたまにGPPになります 
気にしないでね 
GPPは心だけギャルだから 
心だけMen's eggだから You know?
はい そんなことより彼は書き上げる歌詞もユーモアに溢れているんだよね
"もう もう もう もう
結局お前しかいないやん
メンタルヘルスはMFS (my favorite song)"
まさかの関西弁 自称・音楽通の切り札的存在になりつつある藤井風は岡山弁で勝負したけど、SIRUPは浪花節で挑んできましたね
my favorite songをMFSと略すあたりもクスッと微笑んでしまうポイント
"You'll take me higher higher higher come on
Give me some more 止まらない"
このサビのフレーズが聴きたくてリスナーはverseでアップしてる感も良い
ちょっとSIRUPの見方が変わりました 
誰目線やねん
あ、俺まで関西弁に... 
あ、僕は千葉出身です 今度遊びにおいで



No.18・湾岸で会いましょう feat. PES/Awesome City Club 

リリース:2月
ジャンル:City Pop
"春の風を待つあの花のように
君という光があるのなら
巡り巡る運命を超えて
咲かせるさ 愛の花を 花束を"
だけじゃないのがこのバンドの真骨頂です
と言うことで続いて紹介するのはAwesome City Clubで「湾岸で会いましょう feat. PES」です 
どやさ
近年は空前のCity Popブームでイライラしている方も多いはず
処方箋の数が増えますよね わかるわかる
そんなシャレ曲がった音楽のトレンドにうんざりしているそこの君!
敢えてそのトレンドにどっぷり浸かってみるのはどうでしょう
そこで皆さんには"勿忘"で絶賛プチヒット中の田舎を経験したことがなさそうなバンド・Awesome City Clubの湾岸で会いましょう feat. PESを聴いてもらいたい てか、聴いて
客演に楽園ベイビーや熱帯夜でお馴染みのRIP SLYMEで粋なラップをカマすPESが招かれた当曲はこれまたドライブにぴったりで配信チャートにも馴染みやすいライトなCity Popとなっている
メンバーの脱退を経て、生き残った3人によってしぶとく音楽活動を続けるACCのメンバーであるモリシーのダンサブルなリズムギターは首都高あたりに超マッチしそうなグルーヴを放っている
どうやら彼は海が好きでアルバムなどの作品が完成すると江の島やゆりかもめ車内で試聴するらしい
もうそれやりたいが為に作ったんじゃね?って雰囲気も満載
あと、PESのラップがちょっと垢抜けてるんだよね
"昼間とは違う 顔して集まる
ここじゃみんな Bizarre 派手目な服で着飾る
嫌なことあったって ぶっ飛びゃいいじゃんね
騒ぎまくっちゃって 僕らの距離は縮まる"
最後、敢えて"縮まる"で踏み外しているところもACCに合わせにいってる感もあって引き際も分かってる男なんだなぁと思いました
簡単にまとめるならACCのatagi、PORINとRIPのPESの3声が交わる新たなパーティーチューンって感じでしょうか
授業中とか注意出来ないタイプの数学教師っぽい見た目をしたatagiの変幻自在なリードボーカルもバッチGooですよ
あの…たまに聞かれるんだけど、古いダジャレとか多用しますが24歳です
GPPはまだまだ先が長いんです 
病気なんか出来ません
とにかく夏も段々終わりを迎えておりますが、そんな時にこそ聴きたいナンバーです 鳴らせ湾岸! フォォォォォ!



No.19・孔雀/東京事変

リリース:6月
ジャンル:Alternative Hip Hop
"なんだよお前!他の音楽ブロガーと被らないように書くとか抜かしてて東京事変はベタ過ぎるだろ!"とか言ってんだろーな
俺のブログの読者、そういうこと言いそうだなぁ 怖いなぁ
ごめん この東京事変の孔雀って曲だけはベストに入れさせて
入れさせて? 先っちょだけでいいから
って言うのも東京事変の最新アルバム「音楽」にグッときたわけじゃないんだよ 
それだけは分かって なんか奢るから
アルバムのトップソングは相変わらず古文で使用される助動詞がちょこちょこ歌詞に登場してくるし、コードワークも複雑だし、メロディーラインもトリッキー過ぎるし「閃光少女的な曲作ってくれや...長く短い祭風なソレ、いつまでやるんだよ 祭り過ぎだろ」ってのが正直な感想でした
だけど、そのアルバム収録曲の中にこの「孔雀」を混ぜてくるのズルいよ
僕のベストソングブログは"曲単位を分析し、魅力を掘り下げる"のがモットーなので...確実にカウンター食らいましたね
ジャンルも今回はAlternative Hip Hopとしています
アルバムとしてはProgressive Rockあたりに括っておくのがしっくりくるんだろうけど、この曲は違いますね
僕はHipHopバンドでラップをしているんですが(一応本業はラッパーです、金にはなってねえけどってうるせえよ)その点ではメチャクチャ勉強になった曲でもある
まず、如何にバンドアンサンブルにおいて"リズム隊"が大事かってことを突きつけられた気がする 
リスナーとしては耳は喜んだけど、表現者としては痛くもなったわけだ
音楽プロデューサーとしても活躍するベーシスト・亀田誠治のシックなベースラインとドラマー・刄田 綴色のLaid-backした3点の息がぴったりで思わずラップを乗せたくなった
また、椎名林檎のカッコつけたラップもクールビューティー
"心臓刄田の綴色
肝臓亀田の師匠
腎臓伊澤の一葉
脾臓浮雲
肺臓椎名の林檎"
四字熟語なども用いて椎名林檎特有の和風感が演出されたラップが全編で繰り広げられるんだけど、こう言うメンバーの名前を身体の臓器に例えながらさりげなく韻を踏んだりもしていて面白かったです
脾臓浮雲に関しては意味不明だもん 
だけど、最高
てな感じでアルバムは好きじゃなかったけど、この孔雀を聴いた時はGPPの完封負けでした 
なんでタイトルが孔雀なのかも歌詞を読みながら紐解いていくとより楽しめるかもしれない 以上



No.20・Love Is Life/向井太一

リリース:1月
ジャンル:Gospel、Pop
1992年生まれのR & B界を賑わすシンガーソングライター・向井太一が今年の1月に「Love is Life」と言うシングルをリリースしました
この曲は普通に良い曲だなと思ってしまったので選出しました
普通に良い曲って良いじゃん? 
語彙力皆無だわ すまん
本楽曲は昨年からライブでも披露し、ファンからは猛烈な作品化の要望が殺到したことから、リクエストに応える形でリリースに至ったという
なんて話だ ファンから"猛烈な作品化の要望が殺到"したんだとよ
なんだよ、なんだよ 俺のライブでしか披露しないフリースタイルラップの適当な曲も"猛烈な作品化の要望が殺到"しろよ
ごめん そもそもライブをそんなにしてなかった でも、良い話だね
そんなファンの期待に応えるべく向井ボーイはシングルカットしたんだね
そう言うことだよね 好感度も上げてんのか 
無双だな
彼の盟友であるクリエイト集団・CELSIOR COUPEとの共作となっており、“愛があればなんでもできる”というポジティブな歌詞でストレートに恋を歌った向井のゴスペル感溢れるボーカルが冴えた楽曲となっている
昔、高校時代のバド部の顧問が"愛で教育?笑わすな、教育は金じゃ"とミーティングで言い放ったことを思い出したけど...愛は信じていきたい
キャッチーなブラスや上物が彩りになっている点もGood
レコーディングにはトランペット奏者・黒田卓也やコーラスにゴスペル集団のSoul Bard Choirが参加しています
なので、ジャンル分けもポップなゴスペルってことにしてます
ゴスペルガチ勢には申し訳ない 
俺の独断で決めました
本当はこう言うことって第三者委員会を設けないといけないのにね 設けるか 
ツッコめよ 悲しいだろ あと、音楽は自由だぜ
向井太一って最初はラッパーのSALUとコラボとかしていたんだけど、その時は目向きもしなかったんですよ
流行りのおしゃクソ野郎だろ的な偏見を抱いていた
だけど、出す曲出す曲平和に満ち溢れているしメッセージ性もあって暖かみの溢れるアーティストだなと思うようになったのです
まぁ、そんな俺の心情の変化はどうでも良いよね とりま、愛は勝つ




No.21・Girl got a cute face ft. Campanella/KID FRESINO

リリース:1月
ジャンル:HipHop
ふぅ...21曲目でございます 21曲目です
もうそろそろリタイアしたいですけど、頑張ります
続きましてはKID FRESINOで「Girl got a cute face ft. Campanella」
センスある系の奴がこぞって聴いているラッパー・KID FRESINO
何となくシャレてんべ系のHipHopでお馴染みのKID FRESINO
そんなKID FRESINOが今年の1月に20,Stop itと言うアルバムをリリースしました 
めでたし めでたし
このアルバムなんですけど、個人的にはHipHopを取っ払えば楽しめる作品だと思ってます 客演にカネコアヤノや長谷川白紙を招いていたり、インディーフォークの実力派・Bon Iverのライブに刺激を受けて制作された一枚であったりする点から「黒くて煙い王道HipHop」の感じはほぼナシと言って良い
なので、良い意味でいえばHipHopを普段聴かない人も楽しめるアルバムとして扱える 
悪い意味で言えばブラックミュージックとしてHipHopを摂取しているヘッズには物足りなさを感じる13曲の集合体ともとれる
だけど、僕はこのアルバムを1つの音楽として聴くことにした
そうするとどれも輝いて見えてくる 
まぁ、前者の認識を選択したんですわ
そうなると、収録曲の中で一番グッときたのは「Girl got a cute face ft. Campanella」でした 
と言うことで結果的にベストに選出しました
Campanellaはフリースタイルダンジョンなどで知られているバトルMCの呂布カルマが在籍するJET CITY PEOPLEのメンバーであり、オリジナリティ溢れるフロウが特徴的なラップを持ち味としているラッパーである
そして、インディーズシーンで地道に活動を続けているCampanellaとFRESINOが化学反応を起こしているのが、このGirl got a cute face
この作品に携わっているバンドメンバーも技巧派揃いでthe HIATUSなどで活動する柏倉隆史がドラムを叩いているのも最高
Hi-Hatの使い方もメリハリがあるのに煩くない絶妙なポイントを攻めていて、変拍子もお手の物的バイブスが堪らない
そして、勿論...FRESINOとCampanellaのラップも冴え渡っている
"I throw it all
and you throw it all
I slide my leg
floorに赤いミニスカート
she put the crown on my head"
まぁ、FRESINOの"とりま、英語でラップしときゃえんとちゃうん?"的なノリはあまり好きではないがリリックを文字起こししてみると内容が結構面白くて惹かれてしまう
Campanellaの派手さはないけどネットリとしたラップも劣ることを知らない
曲の内容も"女の子は素晴らしい"と只管訴えている感じが無骨で良かった
今後もこの2人の活躍に期待していきたい 
ぜったい とぅ たいっ! たいっ! たいっ!
あい わな JOY と JOY と JOY と POPなベイベー




No.22・COZY/chelmico

リリース:4月
ジャンル:HipHop、Pop
HipHopが続いてしまい申し訳ないです 
腹切りもんですね
だけど、22曲目に紹介するのはPopなHipHop
そう chelmicoで「COZY」です
chelmicoはRachelと鈴木真海子によるラップユニットである
ワーナーミュージック傘下のレーベル・unBORDEに所属するアーティストでもあり、RIP SLYMEなどのFG界隈の緩い日本語ラップに影響を受けている
そんな彼女たちが今年の4月にこのCOZYを配信リリース
早速聴いてみたんですけど、2人ともラップが相変わらず上手くてコイサー
あ、サイコー なんかごめんね でも、
コイサー、流行らせたい
COZYの意味は"居心地の良い"とか"楽な"とかポジティブな感じなんだけど、まさに2人の書くリリックはCOZYそのものだ
"今日はバス 明日もパス いつだって Busy 
ダラダラする予定がある
いい具合に 焼いたパン 
バターは少し高めにチョイス
寝癖はついたまんま Mamma mia ママには内緒
ただ暇を過ごしたい ただ今を感じたい 
ただ息吸って生きてマジ偉い"
良いね 下品に韻を畳み掛けずに庶民が思っている事をラップする
このスタイルを一貫している点も選出理由の1つです
"ただ息吸って生きてマジ偉い"の自己肯定感はエグい
"ダラダラする予定がある"ってラインも共感度が高い
いるだろ?どっか出かけてないと死んじゃう輩
暇で良いんだよ 暇って幸せなんだよ 
そう感じさせてくれるんだよ
まぁ、ビートは特に意外性はなかったですね
偉そうだな俺 ごめんね でも、ズバズバ思ったことを綴るのがこのブログの味なので許して 基本は全音楽にリスペクトの気持ちです
と言うのもこの歌詞ならこのビートでしょってテイストの音作りだったので言うことがあまりないなってのが正直な感想
だけど、ラップが際立っていたのでベストへのセレクトは必然でした
ちょっと短いけど 僕のレビューはこのへんで
COZYな休日を過ごしてください



No.23・MIDNIGHT DANCING/クボタカイ

リリース:1月
ジャンル:Pop
次に紹介したいのはクボタカイで「MIDNIGHT DANCING」です
あの、ちょっと話逸れてもいい? 
いいよね オッケー
この上半期ベスト邦楽編のブログを書いてて思ったのは、リリースされている作品の中で"ラップを取り入れたポップな感じのヤーツ"としか言いようのないJ-POPがメチャクチャ多いことに気が付いた
そして、こう言ったシーンで音楽を作る人たちはHipHopがどうのこうのと言う土俵にすら立っていないことにも気が付いた
んで、そう言うフィールドで自由に音楽を作っているアーティストに対してラップしているからHipHopとか言うべきじゃないんだよね
と言うのも本人たちが大してHipHopを意識してラップなんかしていない感じがするし(直接聞いたわけじゃないが)聴き手もそんなこと思って味わってないようにも見受けられるからだ
なのでジャンル分けもPopにしています
そして、このクボタカイもその世界で遊んでいる1人なんだと思う
クボタカイは宮崎出身、福岡在住の1999年生まれのラッパー / トラックメイカー
ほいで、この曲の選曲理由は"ただただ聴いてて楽しいから"
コロナ渦で心が荒んでいるのに、より落ち込むような曲は聴きたくない
中身は薄いんだろうけど、楽しければ何でもいいじゃん的グルーブが欲しかったGPPとしてはMIDNIGHT DANCING、Goodでした
歌詞とか読んでても、毎日のクソみたいな出来事がどうでも良くなる
"踊る阿呆に見る阿呆
そんな君に僕からかける魔法"
かけてよ魔法 この魔法はきっと、楽しくなる魔法
それでこのアッパーなトラック持ってくるんだからenjoyの一択ですよ
"MIDNIGHT DANCING
MIDNIGHT DANCING
ゆれる まわるふれる 息を止める。
MIDNIGHT DANCING
MIDNIGHT DANCING
君とダンスをしたいだけ
ダンスをしたいだけ"
踊りたい!ってだけの曲だぜ?そんなの許される?
許されるんだよ 令和はアリなんだよ 
コンチクショウ
クボタカイでバカになろう 
それだけ ただ、それだけ



No.24・創造/星野源

リリース:2月
ジャンル:Alternative、Pop
さてさて...皆んなのアイドル・ガッキーを奪取しやがった野郎の登場だ
星野源で「創造」 これは楽しい曲です 
それではどうぞ
はい 聴きましたか? 
まだ聴いてない人は聴き終わるまで待ちます
この曲は、任天堂のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の35周年テーマソングとして制作されたタイアップソング
"あ、お前そーいえばタイアップソング嫌いやん"と思ったそこの君!
嫌いだよ でも、良いものは良い 以上
ガッキーのhusbandは楽曲について「じっくりと時間をかけた楽曲制作は久しぶりです。音、そして詞に自分の〈ものづくり〉への想いをこれでもかとぶち込み、そこにマリオや任天堂へのリスペクトの気持ちを重ね合わせました。思いっ切り遊ばせてもらいました。ヤバいものが出来ました。」とコメントしている
ガッキーのhusband!
その通りのモノ、出来てますやん!
当曲は2020年2月にオファーがあり、楽曲内には任天堂の物作りの精神、職人たちへのリスペクトを込めて、星野自身が音が好きであると話したニンテンドーゲームキューブの起動音や「スーパーマリオランド」の1面のステージBGMなどの音の再現や歌詞の中にも「Nintendo Direct」で岩田聡元社長が行っていた“直接”のポーズやゲームボーイの生みの親である横井軍平による“枯れた技術の水平思考”、任天堂の物づくりの根源とも言える“独創”、花札などを示唆する言葉が含まれている
と...ファミ通に書いてありました 
とにかくメチャクチャ手が込んでいる
曲を聴いてもらえれば分かる通り、エレクトリカルパレード感満載
アッパーなんだけどリスナーを置いてけぼりにしないテンポとサビ前のレベルUPしたかのようなSEが気分をアゲアゲにしてくれる
また、共同アレンジャーにトラックメイカー兼ドラマーでもあるmabanuaが参加しており最強の布陣で挑んでいるところも最高
雑誌「ロッキング・オン」のライター・小川智之は、「壊れたメトロノームのような高速テンポのソウルミュージック」と説明しているんだけど...
それはしっくりこなかったな ごめんね、ロッキング・オン
だけど、ここまで突飛なことされるとジャンルの形容に困るよね
令和式オルタナミュージックとしか言いようがないオリジナリティ
なんか良い曲とかじゃなくて、ただただ"楽しい曲"って印象が強かった
去年はどちらかと言うと"宅録感"が星野源のテーマだった気がするんだけど、今回は予想だにしなかった角度から攻められた感じがしてヤバかった
日本が誇るゲーム文化を盛り込んで作られた今作は彼が公言するイエローミュージックを体現した一曲だと思う
皆んなもこの勢いで音楽全クリしーよぜ



No.25・風は呼んでいる/GLIM SPANKY 

リリース:6月
ジャンル:Rock
GLIM SPANKYはVo & Gtの松尾レミとGtの亀本寛貴によるRockを奏で続ける音楽ユニット
どうでも良いんだけど、松尾レミ氏がメチャクチャ俺のいとこに似てんだよな 動物病院で働いてるんだけどさ あ、どうでもいいよね
1960〜70年代のロックやブルースを基調にしながら、独自の感性と現代的な感覚で昇華させたナンバーによって新しさを感じさせるサウンドを鳴らし、幅広い世代を唸らせる男女2人組ロックユニットとしてGLIM SPANKYは数年前から注目されている
と…どこにでも書いてある文章はすっ飛ばしてくれて構いません
今回の「風は呼んでいる」のレビューをカタカタしていきたい
まず、松尾氏の掠れたワイルドボイスがこの曲でも遺憾無く発揮されていてRockを身体全身で感じ取れました
この声には中々ならないよね 
俺、喫煙者だけど未だにザコみてぇな声だわ
なんかあるとすぐに先輩呼びつけるタイプのザコね
そして、いつも通り亀本氏のGibson USAのレスポールが火を吹いてますよ
彼の刻む、歪んだバッキングが風を呼んでいる気がする
あとは彼らの音楽遍歴も曲作りに顕著に現れていると思う
亀本氏なんか最初に買ったCDはSMAPの「世界にひとつだけの花」だよ?
それがウッドストックのR & Rに辿り着くわけだ
そのPopからRockに渡り歩いた先にある音楽って感じもあって良いんだよね
曲の構成もシンプルでライブ映えもしそうな感じ ものごっつええ
そして、歌詞が沁み渡る系のワードチョイスで心を掴まれました
"古い地図は信じない
どんな偉い人の言葉より
触れるもの信じたい
どんな栄光があった過去より
追い越してく風に憧れる"
この気持ちで日々を生きてみたいよね
過去は過去なんだよね 俺たちには未来がある
そして信じられるのは"今"だけなんだよ
だから、皆んな前を向いて歩んでいこうぜ 
うわー俺ダサいな
俺が言うとダサいわ 
だから、GLIM SPANKYを聴いて
風が呼んでいる 急がなきゃ




No.26・Balmy Life/Kroi 

リリース:6月
ジャンル:Funk
ちょっとね...この曲が上半期で一番ヤバかったかもしれない
ごめん、今まで紹介した曲たち 
そして、これから紹介する曲たち
と言うことで、続いて紹介するのはKroiで「Balmy Life」になります
いやね、食らったね ムカつくね 
だから...ここに書いて発散する
KroiはR&BやFunk、Soul、Rock、HipHopなどあらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンド
読み方はクロイだそうです 
だそうですってそうです クロイです
なんだよクロイって 変な名前つけやがって 
センスいいなこの野郎
そのクロイが新曲を出したわけだよ 
それがこのBalmy Life
実はこの曲ラジオ・ニッポン放送のオールナイトニッポンプッシュでかかってて知ったんですよ 
ふざけんなANN
俺がラジオっ子であるが故に..トホホ 
はい 私情を排除します
まずね、MVが映画「ミッド・サマー」のオマージュだね
ミッド・サマーは人里離れた謎の宗教を信仰するカルト的集団の怪しい風習にアメリカの大学生たちが触れていくことで何かとヤバい方向に向かっていっちゃうホラー映画なんだけど、見た人ならこのMVは面白いと思う
んで、曲がイケイケGOGOファンタスティックで中毒性も抜群なのよ
メインフレーズにはTalk Boxって言うキーボードにチューブがついた特殊な鍵盤楽器が用いられていて音作りがとにかく斬新
サマーセーターか サマーセーターぐらい斬新だわ
夏にセーター着るんだぞ? いやいや、俺は24歳 50じゃねえわ
そして、全体的にメロディラインは懐かしさも感じるし、色々なジャンルがミックスされてるのが耳障りじゃなく心地良い
歌と同じくらい楽器も主張してて...そこも好きです 付き合ってください
あと、メジャーデビューアルバムのリード曲にしては攻め過ぎだよね
あ、そう これメジャー一発目のアルバムの収録曲なんですよ
ほいで、ラップです 
ラッパー・GPPとしては見逃せません
"破天荒 新進気鋭
この表現の誘惑
という枠 Big City
ありのままでもそこで野垂れ死ぬ
つまるところの第二章
混乱から逃れる術どこ?"
上手い HipHop的アプローチとはまた違うけどイレギュラーな押韻がラッパー顔負けですよ
"誘惑"と"という枠"あたりのライミングが聴神経を刺激する
Balmy Lifeは意訳すれば"さわやかな生活"
フレッシュだぜ、Kroi
いや、正直...もっと語りたい 
でも、他の曲も俺のこと待ってるからさ
先を急ぐわ じゃあな




No.27・EDEN/Tempalay

リリース:3月
ジャンル:Psychedelic Rock
今の時代、バンドサウンドはメチャクチャ貴重
そしてこのバンドの存在もメチャクチャ貴重
と言うことでTempalayで「EDEN」を紹介したいと思います
埼玉県志木市にあるライブバーで出会い、“面白い音楽をやりたい”という思いから2014年にギターボーカル小原が中心となり前身バンドを結成
それから僅か1年というキャリアでFUJI ROCK FESTIVALに出演という快挙を成し遂げたロックバンドがTempalay
そして、Psychedelic RockやDream Popなどをごちゃ混ぜにしたような唯一無二のサウンドを奏でる3ピースバンドとして活動を続けている彼らの勢いは止まることを知らない
さらに、驚いたのは今回紹介したい"EDEN"がメジャー第1弾シングルなんですよ 
いやぁ、仕掛けてきますね
当曲はトリッキーでダンサブルなナンバーとなっていて、ベロベロに酔うことができる怪しいロックに仕上がっている
John Natsukiのドラムワークも極上だし、AAAMYYYのコーラスも美しい
勿論、小原 綾斗の良い意味で乱雑に歪んだギターの音色も楽曲の核となっている 
これらが三位一体となって、めまいを誘うような浮遊感のある音世界が広がっていくのが素晴らしい
この曲を聴く度に食ったこともないLSDの異空間が脳でバチバチする感じしてTempalayの恐ろしさを痛感する
あとは小原氏が綴る歌詞も恐怖を感じる 見て見て
"ぜねれーしょん 素敵なfool
いざ参ろうアブラカタブラcrews
雷神風神
イミテーション ちゃちなfool
いつまでも腹は空かしとく
アイアム宇宙人
毎夜毎夜 くらいそうくらいそう
裸になって深呼吸
ジャイロジャイロ 狂いそう狂いそう
クラゲになって超宇宙
ハイセンスな回答に街は 期待している状態であります 
最低と最高の狭間 はまりたいはまりたいはまりたい"
意味が分からない 怖過ぎる シラフじゃ書けない
"ハイセンスな回答に街は 期待している状態"ってどんな状態?
いやぁ、カッケェけど心がザワザワしちゃって大変な曲ですよ
Tempalayだけはインディーズで根を張って欲しかったが、メジャーにこんな厳つい作品を投げ込んだと思えば満足です 次



No.28・MOVE (feat. B.I.G.JOE & J.E.R.O)/Kojoe

リリース:4月
ジャンル:HipHop
HipHopがまだまだ止まりません 
と言うか止めてはいけません
渋くて渋くて泣きたくなるような日本のHipHopをリコメンドしよう
Kojoeで「MOVE (feat. B.I.G.JOE & J.E.R.O)」です どうぞ
Kojoeは新潟生まれ、NYクイーンズ育ちのラッパー/プロデューサー
07年にNYのインディペンデント・レーベル、RAWKUSと契約し、コンピレーション「Rawkus 50 Mixtape Vol.1」に参加するも、その後にRAWKUSが閉鎖してしまうHipHopな経歴を持つ
09年に帰国後は英語と日本語をミックスし、ラップと歌の二刀を使い分けた高いスキルのラップ・スタイルを武器に数々のアーティストと共演するも、完全インディペンデントなスタイルを貫き通した孤高のラッパーとして日本のシーン内で特異な存在を確立している
なんかこの人の話、面白くて...Jay-Z VS NasのBeef(ヘッズならお馴染みの伝説的いざこざ ※Beefはラッパー同士の曲などを用いたDisり合い)真っ最中の時にNYに住んでらしくてさ
彼はクイーンズにいたからNas(クイーンズ出身)を応援していたのでJay-Zの曲は聴かなかったんだって 唯一の反抗心?的な感じなんだろうよ
それぐらい時代や街がHipHopだった時期を肌感覚で体感していたKojoe
今回紹介したい新曲もその世界観と同じくDOPEです
客演に麻薬密輸の疑いによりオーストラリアにて身柄を拘束され、以降6年間の服役を余儀なくされながらも作品をリリースし続けたレペゼン・札幌のラッパー・B.I.G.JOEと親交が深いJ.E.R.Oを迎えた今作はとにかく痺れる
新しくスタートさせた、77年式キャデラックの中にレコーディングスタジオを作り、全国各地のアーティストとRECをして楽曲を発表していくプロジェクトの一曲でもある、この「MOVE」
90sイーストコーストHiphop感に溢れた濃厚なビートと男臭いけどスタイリッシュさや都会の匂いも感じるラップが堪らない
当たり前だが、リリックも中身パンパンに詰まってまっせ
"ビジネス DodgeなArt マジ超だせー
「しょうがねえ、まっ いっか」は今日まで"
パンチラインだらけですよ ノックダウンされちゃいました
さてさて これからHipHop、もっと楽しくなるよ




No.28・Hold on to your life/HIMI

リリース:4月
ジャンル:Folk
皆さんはHIMIと言うアーティストをご存知だろうか
HIMIこと佐藤緋美は父親は浅野忠信、母親はCHARAと言う芸能一家で生まれたモデル兼俳優である
そして、ミュージシャンとしても活動している
どうでも良いけど、緋美ってハイカラな名前だね
まぁ、俺の本名も負けてないけど 時を戻そう
時には誰かを知らず知らずのうちにイラつかせている事でお馴染みのKing Gnuで髭をひたすら育てている常田大希率いるmillennium paradeにもボーカルとして参加するなど活動は多岐に渡る
そんなHIMIが上半期にしれっとオリジナル曲を落としていたので聴いてみることしたんだ 
そしたら...もう、これはベスト掲載決定です
HIMIで「Hold on to your life」
それでは、いってみヨーカドー!
当曲の作詞・作曲はすべてHIMIが行い、ミキシングはグラミーノミネートの経歴があるstarRo、toeの美濃が手がけた
細部まで造りこまれたオーガニックなサウンドは、音楽に寄り添うひとときを表現すると共に、HIMIは"今"を歌う
10's以降世界中で独自の発展を遂げるオルタナティブの文脈を、自身の視点で昇華している国内でも類を見ないアーティストの1人だ
優しく肌を撫でるようなアコギのストロークと限りなくデッドなドラムがリスナーの心を豊かにしてくれる
まぁ、この曲を無理矢理フォークと分類してみたけど感じ方は自由だと思う
音楽なんてそんなもんだよなと思わせてくれた曲だったとも言える
あ、歌詞もとにかく素敵で心温まる内容となっています どうぞ
"僕はあなたを信じてるよ your life your life
僕はあなたを信じてるよ your life your life
僕はあなたを信じてるよ your life your life
僕はあなたを信じてるよ your life your life
You just hold on to your life your life
You just hold on to your life your life
You just hold on to your life your life
You just hold on to your life your life"
この繰り返しが"救い"  この一言に尽きる
二世だけど、二世であることを売りにしていない点も好感触だし
何せよ彼の透き通った歌声が浄化作用になっていて良かったです
あとは特に言うことなし これがHIMIです 
よろしく




No.29・Half of Me/DYGL

リリース:6月(当曲収録のニューアルバムは7月リリースですがこの曲の先行配信は上半期でしたので何とかぶち込みました ルール上、ギリギリアウトかも...いや、セーフか?みたいなセレクトです)
ジャンル:Indie Rock
ごめんなさい ちょっとね...このセレクトはGPPベストソングブログのルールがブレブレになっちゃう感じのアレなんだけど...今回は許して
まぁ、ルール上は先行配信が上半期であれば下半期リリースのアルバムの収録曲であっても採用って書いてはいるからセーフっちゃセーフ
あと、そんなの俺の自由だわ 
はっ倒すぞ あ、ごめん 
文章書き過ぎて... 頭がおかしくなってきた 
なので、この曲を聴こう
Half of Me/DYGL   
普通にカッケーから聴いてちょ
DYGLは秋山信樹、下中洋介、加地洋太朗、嘉本康平の4名で構成されている若手ロックバンド
秋山、加地、嘉本は同時並行して活動していたYkiki Beatってバンドのメンバーでもある 
僕はどちらかと言うとYkiki Beat派ですね
2017年には渡米をしてThe StrokesのAlbert Hammond, Jr.をプロデューサーに迎えアルバム「Say Goodbye to Memory Den」を発表
全編英詞の純国産USロックを展開しているセンス良い系のソレ
でもね、ちょっと前まで僕ってDYGL好きじゃなかったじゃないですか?
じゃないですか? え?知らないですか? 
そうですか 残念です
だけど、この曲で見方が変わりました と言うのも以前は「これなら洋楽聴けばいいじゃん」って感じで勝手にDYGLを一蹴していたんですよ
しかしですよ 
このHalf of Meは良い意味でそうはさせてくれなかった
まず、4ピースのバンドって良いなって思える曲の構成だったこと
今、チャートに乗るような音楽ってロックバンドでもなんかガチャガチャしていると言うか...
妙に疲れるんですけど...
それがなかったし、心地の良いギターの歪みと縦ノリ感が秀逸でした
あとは"日本人がハマりそうな、日本人好みのUSロック"を日本人がやっているって点もベストソングに選出した理由の1つでもある
なんだろー、Hookってよりもサビって感じがしたんだよね
ただ、その日本的に感じる正体は未だ不明なんですよね 僕がバカだからか
あと、youtubeの動画を埋め込みましたけどコメ欄は海外からのコメントで溢れていたので何か安心したんですけど...日本人のコメは読まない方が身の為ですよ
"歌は下手だろ"とか書き込んでいる人もいたけど、僕からすれば丁度良い
この手のガレージロック・リバイバルは庶民的でダラダラ歌ってくれた方が何度も聴ける 
退屈な感じが音として欲しいとでも言おうか...
全体的にYkiki Beat時代のエッセンスがどことなく入っている気もするし、よりオルタナの角度からアッパー繰り出してる印象も強い
TENDOUJIもそうなんだけど、USのインディーズシーンにストレートに影響を受けているのがモロ分かりなところもGPPのハートにズッキューンなの
Rough Trade RecordsとかMatador Recordsを彷彿とさせる曲だと思いました
Half of Me  
半分だけの力でもDYGLは高品質なロックを表現してくれる
Because half of me
is still aching inside my head
And you've got half of me
left missing underneath a summer gone






No.30・FLOWERS/WONK

リリース:4月
ジャンル:Soul、R & B
WONKはVoの長塚健斗、Kayの江﨑文武、Baの井上幹、Drの荒田洸からなるソウルバンドで各々がシェフであったり、サウンドエンジニアであったりと多彩な才能が集まっている
HipHopやSoul、Jazzなどがクロスオーバーした独特の音楽を展開しておりミクスチャーなサウンドを常に研究している
WONKってバンド名も偉大なジャズピアニスト・Thelonious  MonkのMを逆さにしてってのが由来なのもシャレてんね
そんな、ISSUGIなどの次世代ラッパーやKing Gnuのメンバーなどからも重宝されているWONKが新曲をリリースしました
今年の4月にこのハッピーな一曲は堪らないですよね
と言うことで「FLOWERS」をご紹介したいと思います 刮目せよ!
約10ヶ月ぶりとなる新曲・FLOWERSのテーマは”エール"
無力さやもどかしさを感じながらも、頑張っている人々へ花束を送りたいという気持ちを表現した楽曲となっている
神がかったミックスにより、ソウルフルなグルーヴにコーラスやホーンが際立つ、多幸感に包まれる1曲に仕上がっている
この幸せ溢れるサウンドはなんなんだよ ムカつくな 良過ぎてムカつくわ
良過ぎてムカつくことなんかあるのかよ 
これがあるんだな あるんだ
このゴスペル感はChance The RapperのBlessingsに近いモノがある
壮大で心が豊かになる音程が集まって解放している感じが最高
そして、Voの長塚健斗はこんなコメントを出している
「今を生き抜こうしているあなたへ。この曲は、そんなあなたへの労いの花束になったらという思いを込めて作りました。僕たち音楽家にできることは本当に少ないけれど、苦しい時も悲しい時も、この曲と共に、あなたに寄り添えたらと思っています。」
コメントも100点だよ ヒーローインタビューする野球選手は見習って欲しい えーとですね...とかいらないから 嘘、あれ待ちなところもある
そして、歌詞もまたハートウォーミングです
"the words scatter like leaves
and the spring wind
blows them away 
there’s my feelings on the ground
like the petals on the road
Hate for being useless
All I can do is pray
that one day the sad rain on you will stop so please"
道路の花びらのように、役に立たないのが嫌いだ
私にできることは祈ることだけ
いつかあなたの悲しい雨がやむ
洋楽を熟知した彼らが描くインターナショナルでグッとくる応援歌が完成したのだ 
聴き逃すわけにはいかないよね? WONKを感じろ




No.31・極楽/愚息兄弟

リリース:3月
ジャンル:HipHop
ここで、僕の知り合いのイケてる音楽を紹介してもいいでしょうか
てか、します ガッツリ紹介します
愚息兄弟で「極楽」です
イベントでも何度かご一緒したことのある愚息兄弟と言うHipHopユニットが今年の上半期に新譜をリリースしたんですよ
その中から"極楽"と言う曲をベストとして選出することにしました
この曲はまさかのRap×般若心経をやってのけた実験的作品である
と、"いきなり、なに?!"って書き方で申し訳ないんだが...
まず最初に言いたいのは「日本人は聴くべき一曲」であると言うこと
皆さんはお経をちゃんと聴いたことがあるだろうか
僕は正直言って、この曲に出会うまではそのような経験はなかったんですよ
もっと言うと、葬式の時に聴いて眠くなるヤツが"お経"って考えでした
だけど、この「極楽」はそのお経がちゃんとラップとして成立しているので聴いてるだけで日本人本来の仏教的リズムを刻んでしまう
勿論、お経じゃない部分のラップも現代のリアルを庶民的な立場から書き連ねていてグッとくるものがある
"音楽はどうした?これラップなのか
なんなのかもわからん
独白、告白、脳薬
ツイッター、ばっかりやってる
毎日、ガイキチ
カイジLIFE楽しんで るかい?
仏が微笑む上空"
日々、ハードだからこそ見えてくる考え方がバチバチに詰まっている
あとは"僕の思い描く日本語のラップ"感がしっかりと土台にあって、押韻の仕方などもシンプルに好みでした
ビートは2010年代のTrapから生まれるグルーヴを匂わせているが、全体的に和なミックスに仕上がっているようにも聴こえて面白かったです
とにかくお経をHipHopにぶち込んでくる発想勝ちなところがありました
なので、他のベストソング候補曲を兄弟の優しさで蹴散らした印象です
皆さんも時間があれば是非、聴いてみては如何だろうか
お遍路のお供にも良いかもしれないZ!







No.32・NAINAINAI/ATARASHII GAKKO!

リリース:1月
ジャンル:POP
諄いですよね わかります 
でも、書かせてください
ATARASHII GAKKO!で「NAINAINAI」だ!
以前、当ブログでATARASHII GAKKO!こと新しい学校のリーダーズと言うダンスボーカルグループについて紹介をしたと思うんですが...
今年の上半期もATARASHII GAKKO!は大暴れしていたのでセレクトしました
と言うかセレクトするべき楽曲でした 
それこそがNAINAINAIである
まずはプロフィールから説明していきます
新しい学校のリーダーズ、またの名をATARASHII GAKKO!はきゃりーぱみゅぱみゅや中田ヤスタカが所属するアソビシステムと言うプロダクションに在籍するビクターからデビューした女性で構成されている日本のダンスボーカルユニットである
グループのコンセプトは、「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」
衣装はいつもセーラー服でキレのある激しいダンスとメンバーの奇行が特徴的である
振り付けも自分たちで行い、メディア露出も極端に少ない異色のグループである
そして彼女たちは...Higher Brothersなどを輩出している88risingと言うアメリカを拠点とし、アジアのカルチャーシーンを世界中に発信するエンターテイメント企業と契約を果たした
すまんな 情報量が多くて
そんな成長を遂げるATARASHII GAKKO!のNAINAINAIがヤバい
みんな、これを初めて聴いて色々と思うことはあるんだろうけど、僕はシンプルにカッコいいと思っちゃったんだよね
思っちゃったんだよねって言い方、ウザいね
僕はよくMVを見た後に、そのMVをもう一度再生させて今度は目を瞑って聴くんですよ
このMVにも同じことをしたのね
ズバリ、2回目もカッコ良かったんですよ
つまり、視覚情報に惑わされて何となくカッコ良かったわけじゃなくてちゃんと楽曲に心が惹かれていたんです
この曲に関して言うと、Goodボタンを押したくなったポイントとしては...
"ちゃんとトラックを聴かせる部分を作っていること"にグッと来たんだと思う
2番が終わった後にビートブレイクのような箇所をしっかり置いていて、この曲のノリを確かめることが出来る
どうしてもこの手の類ってJ-POP的な作り方になりがちなんだけど、このパターンだとどこを切り取っても使えると言うか、どこを聴いてもしっくり来るんですよね
それが非常にインターナショナルな音楽を意識している気がして…聴いてて心地良かった
今、日本のPOPが大変なことになっている 
え?大袈裟だって?
大袈裟で結構 
酔ってんだから好き放題言わせてくれ
あ、それはNAINAINAI!ですか 
終わらせてもらうわ あざしたー




No.33・Funny ghost/the engy 

リリース:6月(上半期に先行配信リリースされていたので対象曲)
ジャンル:Alternative Rock
どうでもいいけど、33曲分もレビューを書いているのか...
もう、やめたい やめてしまいたい
挫けそう... はぁ...  "上戸彩とアイス・爽を食べられる券"を贈呈してくれないとやる気がしないよ
皆んなはこんなアホみたいなベスト○○を毎年書いてるのか...
まぁ、俺も毎年書いてるけど...書いてるけど...
暇だもんな 大概が大学生だもん 
勘違い美大生とかが書いてるんだわ
え?早く話を進めろ?あ...やります やりますとも
続いて紹介するのはthe engyで「Funny ghost」になります
the engyは京都発、山路洸至(Vo,Gt,Prog)と濱田周作(Ba)、境井祐人(Dr) 、藤田恭輔(E.Gt,Cho,Key) の4人からなるロックバンドで山路のスモーキーかつブルースな歌声とSoul、HipHop、Electroなどあらゆるジャンルを取り込みつつ緻密に構築されたトラックメイクとロックサウンドが特徴
そして、全編英詞で綴られた歌詞とインターナショナルでダンサブルなサウンドは沢山の音楽好きを魅了している
んで、今回はそんなthe engyが6月に先行配信したFunny ghostと言う曲を上半期ベストソング(邦楽編)に選出しました
この曲はスピード感のあるリズム隊とウェイビーな上物が堪らないダンスチューンとなっていてリスナーが大満足すること間違いない
EDMなどで使われているPluckと言う種類の音が入っていて、思わず身体を動かしたくなるリズムが刻まれている
しかし、僕はこの曲をAlternative Rockにジャンル分けしている
と言うのも聴いてみると全体的には新しいRockに感じたのだ
ベースがツーフィンガーで刻む低音とアグレッシブなキーボードがドライブ感を生んでいるし、山路の力強いボーカルがこれまたRock
だけど、ミクスチャーロックと言う感じはしないのが不思議
なんだろー、R & Bの様々なジャンルが混ざったRockなのに典型的なミクスチャーサウンドには聴こえないところが非常にフレッシュ
さらに山路の書き上げた歌詞も読んでいて、心が弾む
"I see nothing.
I hear nothing.
I'm feeling nothing.
I'm dreaming nothing.
I'm thinking about nothing.
Nothing makes me feel alive.
But I'm calling your name.
Yes, I'm calling your name.
And I'm calling your name.
Sorry if I scare you."
ネガティヴなメッセージに見えて、Hookでポジティヴな内容へと変貌を遂げていくところがダンスをしたくなる理由なのかもしれない
the engy ただの流行りのセンス系バンドではないことは明らかだ
しかしそれは聴かないと分からない 
聴かないと分からないんだ




No.34・アオ/10-FEET

リリース:3月
ジャンル:Punk Rock
僕の青春がすっかりオヤジになって轟音を鳴らしていましたとさ
と言うことで続いて紹介するのは10-FEETで「アオ」です
10-FEETは1997年に地元である京都で結成され、2001年にデビューした3ピースロックバンド
京都を代表する夏の大型フェス「京都大作戦」を2007年から主催し、開催された2008年から2017年で10周年を迎え、バンドも20周年を迎えた
音楽面ではロックやパンク、ヘヴィメタル、レゲエ、ヒップホップ、ギターポップなど多数のジャンルを取り入れられている
そして、2000年代のバンドシーンを支えてきた20代後半にとっての青春とも言えるバンドである(人によるが)
Vo & GtのTAKUMAはメタルバンドのギタリストがよく使用するエクスプロラーと言う変形ギターを低い位置で弾きながら歌うのが特徴でバンドに花を添えており、BaのNAOKIとDrのKOUICHIも味のあるパンクな演奏で曲の基盤を支えている
そして、この「アオ」はその演奏がシンクロした曲であると言える
当曲はテレビ東京系列 ドラマ24 「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」のオープニングテーマとなっており、メリハリのあるサウンドに仕上がっている
ピアノから始まるシリアスなイントロで幕を開けるこれまでとはひと味異なる新鮮なアプローチもゾクゾクしてくる
TAKUMAの中年になってもデビュー当時と変わらないボーカルもパンクを感じるし、ゴリゴリに歪んだギターのバッキングもそれを後押ししている
そしてどの曲でも書いてることだが、歌詞にフォーカスは当てます
当てるにきまってます 歌詞は大事です
"信じたいから疑いました
傷つく前に傷つけました
守りたいから嘘つきました
次第に痛みも分からなくなって
そんな日は無性に そんな日は
言葉にはやけに振り回されて 
嘘にも色んな意味があってちょっと疲れたよ
いつかまた2回目の純粋さみたいな 
作り上げた優しさの本当の意味を知って 知って"
人間、信じたいから疑うことや傷つく前に傷つくことってあると思うんだ
特にコロナ渦の中でそう言う気持ちになることは多いと思う
その時にこの曲を聴き、歌詞を読むとちょっとは落ち着くんじゃないかな
そして、コロナが収束したら...この「アオ」で思う存分、モッシュ・ダイブすればいいじゃないかな 
それまでの辛抱 頑張ろうぜ



No.35・Make so happy" feat. BIM/BES 

リリース:2月
ジャンル:HipHop
HipHopは素晴らしい そう思わせてくれた曲でした
と言うことでBESで「Make so happy feat. BIM」いってみよー
BESは90年代後半から活動する神奈川県川崎出身のラッパーでA-THUG、bay4k、SEEDA、I-DeAで結成された日本のストリートシーンを代表するHipHop Crew・SCARSのメンバーとしても知られている
独特のフローが特徴的なラップはヘッズの心を未だに掴んで離さない
そんなBESが2010年代から日本のHipHopシーンを賑わす若手ラッパー・BIMを客演に招いて「Make so happy feat. BIM」と言うヤバめな作品を落とした
BIMはPUNPEEなどを輩出するSUMMITと言うHipHopレーベルを背負って立つ新進気鋭のラッパー
個人的に燃えたのは五、六年前では想像すら出来なかったアンダーグラウンドでハーコーをキメるBESとパン買ってこいよ!と言われる側っぽい文系のBIMがまさかの異色コラボをした点
I REPと言う曲で慶応出身のKREVAと元暴走族のANARCHYがコラボした時もハイテンションになれたけど今回の共演もヘッズとしてアガりました
Executive ProduceにI-DeAを迎えてソウルフルなビートが展開される中で2人のラップが冴え渡る
"his is good  BES is good
BIM is good  負け見えてる馬券はポイ
例の大作戦決行 planはb
だが 明日の天気はさっぱり
身に覚えありすぎて無視出来ず
愚痴とキスが口の用途 だが女子は居ず
BESとBIM 未知のコラボ
なぁビックリだろ 俺もだぞ
一種の魔法「わーお」"
まず、このBIMのverseがイケてて最高
まさに"未知のコラボ"だし愚痴とキスと口の韻の畳み掛けの流れも好き
"BIG DEAL 転けてもめげない感じ
前向きに残す生きた証
愛する人と毎日ハグ
やっぱ大事な物  現金とlove"
これはBESのverse ラッパーとして勉強になる
現金とloveで落とす気持ちいフロウも何かとヤバめでグッとくる
やっぱり、この2人はHipHopが好きなんだなぁとも感じれたし、ラップでMake so happy出来るんだ!と可能性まで広がった
皆んなもラップしよーぜ 
金のかからない遊びは楽しいよ




No.36・T.G.I.F./Deep Sea Diving Club

リリース:3月
ジャンル:Funk
Funkを聴いて夏の終わりを楽しもうや
36曲目だろうが疲れを見せずにテンション上げていこうや
おい そんな疲れた顔するなよ よくここまで読んでくれた
ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう
怖いとか言うな 感謝することは良いことだ
Deep Sea Diving Clubで「T.G.I.F.」 
この曲にもありがとう
福岡を拠点としている4ピースバンド. Deep Sea Diving Club
今回リリースしたのはT.G.I.F.と言うナンバー
この曲を知ったのはラジオで流れていたからなんですけど...
夜中に聴いちゃって心にズドーン!って感じでしたね
最初に言いたい事としては"バンドって良いな" 
コレです
僕もバンドを組んでますけどバンドってメチャクチャ楽しい
打ち込みが多い昨今のシーンにおいてバンドサウンドってどんなジャンルにおいても貴重なんですよね
キーボードのメロウなバッキングとタイトな四つ打ちのドラム、高音に透明感があるボーカル、ファンキーなギターのカッティング
全部の楽器の音を愛せてしまうアンサンブルが好感触でした
そして、途中のギターソロが常夏のCity PopとモダンなFusionが混ざったような音作りで鼓膜が喜んでいました
そのまま聴き進めていくGPP
きもちええソロやな...かと思ったら後半はレゲエのモードへと展開していく
なんやこれ 飽きない 
最後までしっかりと聴き続けることが出来る
最近流行りのおしゃれクソバンドとは一線を画す技術力と構成力
最後のアウトロのおかわりのギターソロもVery Good
そしてラフなラップもセッションにぴったり合っている
"悪態をつくアクター
フロアに降りれば皆がダンサー
信号を待つ君に朗報は来ない
作業服のオヤジたちが青い点滅を走る
週末の香り 俺たちウィークエンダー
鳴らせミュージックフリーク
回る円盤にかき鳴らされるエモーション
僕らのモーション 入り乱れるテンション
猛暑 猛暑 続きはもういいっしょ"
フロアに降りれば皆がダンサーってフレーズは良いね
この気持ちでイベントを過ごしたいものだ
あぁ 気持ちい 
気持ちい音楽はいつだって摂取したい
あと、福岡のバンドはカッコいいね
めんたいロックならぬ めんたいファンク 
ワンダフォー!



No.37・カタワレ/佐藤千亜妃

リリース:4月
ジャンル:Pop
聴こう 佐藤千亜妃の歌を
歌おう 佐藤千亜妃の歌を
どうぞ聴いてください 佐藤千亜妃で「カタワレ」
と言うことでチャチャッと解説していきます
チャチャッとじゃダメですね 
しっかりと解説します
まず「カタワレ」ってタイトルがややこしかった
すげぇ「カワタレ」に見えない?
カワタレ美味いけどさぁ
焼き鳥の曲かと思ったよ 
はい どうでも良いですね
佐藤千亜妃はジャパニーズ・シューゲイザーバンド「きのこ帝国」のVo & Gtとして活動しており、元々は女優業も熟していたシンガーソングライターである
きのこ帝国と言うバンドはとても幻想的で秀逸なサウンドを奏でているのでソロではどうなんだろうかと身構えてしまった
全体としては純粋なポップロックに仕上がっていて、サビのストリングもアレンジが効いていて普通に"良い曲"としてリスナーの耳に届いている
この曲はある連ドラの主題歌だが、そんなことはハッキリ言ってどうでも良い 
この上半期ベストをまとめてて思ったのはタイアップソングもよく聴くとそれ以上の魅力を振り撒いてるなってこと
佐藤氏のまろやかでクリームのような歌声も耳が疲れなくて最高
さらに彼女の綴る言葉も優しくて心が穏やかになる
"自分勝手に運命は
進んでくと思ってた
孤独なんて蹴散らして
生きてきたはずなのに
片方の胸が痛んで
何かが足りないと気付いた"
なんてことないラブソングを良い意味で非凡にする作詞力
そしてキャッチーなメロディーライン
ズバリ、きのこ帝国とはまた違ったアティテュードを楽しむことが出来る
皆さんにとってのカタワレは誰?
俺はカワタレを食べながら考えます




No.38・MIXTAPE/冨田ラボ

リリース:2月
ジャンル:読者に委ねます
冨田ラボってスゲェな 
ヤベェなって話を今から書きます
今回紹介したいのは冨田ラボで「MIXTAPE」と言う曲です
曲?と言って良いのかな? 
まぁ、名の通りMIXTAPEです
Mixtapeとは主にレゲエやR&B、HipHop界隈のDJが作り出した文化で、有名なアーティストの楽曲を独自にリミックスして繋ぎ合わせた作品のこと
それをエイリアンズなどで知られているキリンジをプロデュースしたことで認知度の高い音楽家の冨田ラボが今年の上半期にぶちカマしたわけだから聴かない理由がない 
と言うことで皆んなも今すぐチェック
と言いたいところだが10分近くある(YouTubeはshort ver)楽曲なので聴くのに根気がいります 
でも、仕方ないよね それぐらい耐えろ
サブスク文化の浸透で"待つ力"とか"じっくり聴く力"が衰えているのは問題なので...
この曲を聴いて忍耐力をつけてください
冒頭は疾走感のあるジャズから始まり、リスナーの気持ちを高揚させておく
合間合間で入る絶妙なスクラッチもタイミング抜群
美しいピアノやスムースなドラム、渋いベースが混ざり合い音楽の玩具箱状態が続く
中盤になってくると軽快なブラスが入ってきて、思わず踊りたくなる
部屋の中がクラブ状態である 
渋谷に行かなくて済むね
後半はシックなR & Bも聴けたりして個人的には大満足でした
とにかく本格的なMIXTAPEを久しぶりに聴けて良かったです
ごめん このMIXTAPEに関しては聴いて感じ取るしかないと思う
これ以上のことは師匠・冨田ラボに任せます よろしく




No.39・ノーメイク/足立佳奈 

リリース:4月
ジャンル:R & B、Pop
続きましては足立佳奈で「ノーメイク」です
冨田ラボから急に振り切った感はありますが、上半期は色んな音楽を聴きましたので足立佳奈も選出しました
足立佳奈は21歳のシンガーソングライターで中学三年生の時にLINEによるオーディションプロジェクト「LINE オーディション」で見事グランプリを獲得
それからはCMソングなども多く手掛けている
ここで、この音楽ブログの読者たちは「またJ-POPから選んでのかよ!可愛いから選びました〜的な理由ならぶん殴るぞ」と某掲示板に書き込んじゃうんだろうけど...甘い 非常に甘いよ、君たち
そんな理由で本当にGPPがベストソングブログを書いてるなら腹切りですわ
説明します ちゃんと読んでくださいね
この「ノーメイク」って曲なんですけど仕事中に(放送関係の仕事をしています、何度も言わせるな)たまたま見てたエムオン!と言う音楽専門チャンネルでMVが流れてて、それで知ったんです
まず初めて聴いた時に楽器を練習してる者なら誰もが演奏したくなるような素晴らしいアレンジだなぁ...と思ったんです
これも重複しますけど、ここ最近は打ち込みの曲がチャートを荒らしているじゃないですか... 
やっぱり生楽器の音が欲しくなるんですよ
90年代感も若干匂わせつつ、港区で聴きたくなるようなオケが耳にへばり付いてしまいました
あとはベースがイントロから主張していて低音が全体的にビンビンでNice
なにがビンビンでNiceだ 俺はルー大柴か
あと乾いたスネアの音も表拍でキマっていて無意識に首を動かしてました
簡単に言うとベースとドラムだけでも成立するぐらい土台の強度が高い
そして、彼女の声が良い 
偉そうに語れる立場じゃないけど...声が妖艶
艶っぽいし高級感がある 
AudiのA6みたい ツヤツヤ
伸びやかなところは綺麗だし、ハッキリと歌うところは歯切れも良い
んで、歌詞に関しては正直無難ではあったけど曲調には合っている
"街を照らすような朝日のオレンジ
昨日の言葉じゃ私だけ晴れないの
傷ついた心を癒すように
あなたの言葉で抱きしめて今すぐ"
うん 無難だね 
いや、僕がそう思っただけです すいません
でも、男女の駆け引き的なテーマだとすれば違和感ない歌詞だと思います
どうですか足立さん 
僕のクソみたいなレビュー...イラつきませんかね
って足立さんとか言ってるけど俺より年下じゃん はぁ...つらたん
おやおや 皆さん早速聴いてますね 
その調子ですよ
足立佳奈氏の今後の動向が気になります 次





No.40・しわあわせ /Vaundy

リリース:4月
ジャンル:Alternative Rock
ごめんなさい 最初に2つ謝ってもいいですか?
1つ目はVaundyをベストに選出してしまったことです
絶対、他の自称・音楽ブロガーも入れてるもんね
他の上半期ベストと差を見せつけるとか言っておきながらコレですよ
市中引き回しの刑ですよね 町方案件ですよ
2つ目はジャンルをAlternative Rockに分類してしまったこと
もうね...最近の曲はジャンルを形容するのが難し過ぎる
Alternative Rockではないと思う てか、違うわ 
でも、無理矢理ジャンルで括るなら...って感じです
あの...ここまで読んで気が付いた方、いらっしゃると思うんですが…J-POPって言い方が好きじゃないんです
なんか中途半端なジャンルの名称だなぁと思っちゃうんです
だけど、読者からすれば今まで紹介してきた作品の中で"J-POP"が存在していると思います
GPPが意地でもJ-POPとして紹介したくないのでPOPって書いたりオルタナなんちゃらって書いたりしています それを踏まえてレビューへ
じゃぁ、なんでそんなめんどくせぇVaundyの「しわあわせ」をベストにえらんだのかと言いますと...
「金かけてんなぁー」と思ったからです 
はい そうです
どう言うことかと言いますと...
まず、MVを見てください
このMVは絶対に金がかかってます 
CGもメチャクチャ使ってます
エキストラにも金使ってます 
セットもMVにしては豪華です
と言うのも最近のMVって良い意味でも悪い意味でも"低予算感"を売りにしている傾向がある 
売りって言うかそう言う流行り?なのかな
ホームビデオっぽく仕上げるのもブームだし、スマホで撮ったのがMVになる時代ですよ
その"誰でもMVなんて作れちゃうんだぜ?大航海時代"が勢力を拡大させている中でこの臨場感ですよ 
監督は椎名林檎の相方の児玉裕一だけど「これがプロの映像制作だからよく見とけ」感が凄い
あとは作曲も金がかかっているんじゃないかな
宅録がこんだけトレンドなのに敢えて都内のレコーディングスタジオで多編成のストリングスをバチボコ録ってる感じも迫力を演出している
要約すると"楽曲もMVも映画のような作り" コレ
"しあわせとは手と手を合わせた状態の事"を指し、手のシワと手のシワをあわせるから"しあわせ"と言う意味を込めて"しわあわせ"にしているんじゃなかと...
タイトルの意味まで思考させる映像美と音楽美だ
コロナ禍になって、誰かと手を取り合うことがこんなにも尊いものだったって気付いた
そんな中でこの曲のメッセージは何かリンクするものがあるはず
是非、スピーカーを通して大音量で聴いて欲しい
別に"彼は天才だ!"とかそう言うエセ評論家が挙って言うような耳にタコ出来まくり系の文章が書きたかったわけじゃなくて、これがメジャーって奴か...と圧倒されてしまったので選出しました
日本の音楽はメジャーよりもインディーが熱くならないと、どうしょもないと思っているし、草の根的音楽家や僕の友達の音楽が正しい評価をされないと気が狂いそうだけど...
金をかけるとそれなりの作品が誕生するんだなと、そう思ってしまった次第です





No.41・The Paramedics/METAFIVE

リリース:6月
ジャンル:Krautrock
これもまた確認したいことが1点
Krautrockでいいのかな? Electro? Techno? 不安になるわ
これこそAlternative Rockなんじゃね?とか思ったりもして...
まぁ、いいや 話を戻します 
って始まってもねえや
今、変な意味で話題沸騰中のMETAFIVEですよ
METAFIVEは高橋幸宏(YMO)、小山田圭吾(Cornelius)、砂原良徳(元電気グルーヴ)、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井からなるバンドで全員が日本電子音楽界では大御所クラスのまぁまぁスゲェ奴ら
ライブ見たことあるんですよ 
サマソニだったんだけど、カッコ良かったよ
一緒に見に来てた女子は首をひたすら傾げてたけど
変な意味でってのは小山田圭吾のあの件での一悶着について
僕は今回のオリンピックで騒動になる前から知っていたので驚きは少なかったですが...
やっぱり叩かれても仕方ないことですよね
だけど、彼の作る音楽は素晴らしいし...
METAFIVEはカッコいいバンドです
僕はそう思ってます 
と言うことで書いていきます
今回紹介するのはThe Paramedicsと言う楽曲で今年の6月にリリースされたニューシングルです
聴いてみた感想としてはとにかくファンキー 
このノリは超好みでした
大人が本気で遊んでる感も最高だし、バキバキのギターも効果抜群
途中のアルペジオのソロも格別で堪りませんでした
全盛期のMEGUMIぐらい堪らない 
あれぐらい音がナイスバディしていた
キックとベースの音色だけでご飯三杯いける系サウンドが完成している
そして、イレギュラーなシンセのダビングもミルクレープのように重なっていてココロオドリました 気分はnobodyknows+
後半からはメロディーラインにどことなく和も感じたりするんだよね
なんだろー 日本のKrautrockの究極の地へとイっちゃってる気がする
大和的美意識もちゃんと入れてくるMETAFIVEが好きです 切実に好きです
あと関係ないけどイントロでVoのLEO今井が「パラ!」「パラ!」とか叫んでるじゃん?
最初は今は懐かしきパラパラへの賛美歌なのかと思っちゃいましたが...
ちゃんとしたロックに仕上がっていて大満足
NIGHT OF FIREなMETAFIVEはギャルサーバイブスあげあげ
はい 意味不明ですね とにかくCoolでした
小山田圭吾、細々と頑張れよ 次




No.42・Who am I/Creepy Nuts 

リリース:4月
ジャンル:ムード歌謡リバイバル
ムード歌謡リバイバル 
そんなジャンルは存在しません
しませんが...そう言うジャンルを今、僕が作りました
Creepy Nutsで「Who am I」この曲はムード歌謡リバイバルです
はい 今ではテレビをつければ嫌でも何かしらに出演しているCreepy Nuts
Creepy NutsはUMBと言うMCバトルの全国大会で三連覇したラッパー・R指定とDMCと言うDJの世界大会で優勝したDJ松永による音楽ユニット
まぁ、ウザいはウザいよね 
音楽番組以外で見かけるとウザいはウザい
だけど、本人たちの意思じゃないと思う
メジャーデビューするってそう言うことなんだろーね
あとは別に彼らのことをHipHopだとか、そうじゃないとか…そんな見方はしていません
そう言う話は疲れます
まあ、ストリートの俗に言われるHipHopに該当するかと言われれば全くしないと言っていいですが…
Rapの普及に努めた貢献度で言えばHipHopな気もするので…そういうことです
ほいで、この「Who am I」は映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」の主題歌に起用されており、今回の上半期ベストでバイプレイヤーズ関連曲を2つも選出したことになります
この作品の音楽、全体的にセンスが良かったと思います
って誰目線だっつーの GPPくたばれっつーの
いや...この曲は上半期、よく聴きましたよ 
ヘビロテした一曲ですね
皆さんも聴いてみて何となく分かったと思うけどザ・昭和歌謡感ムンムン
内山田洋とクール・ファイブ的なトラックがそれを演出しているんだろうけど、どこか懐かしさみたいなソレが頭の中を駆け巡る
明るいホーンセクションや優しいドラムがよりその懐かしさを若者の俺らにでも分かりやすく提示してくれている
そして、極め付けはR指定の歌詞 これがまた良い
"Who am I? (Who am I?)
俺が誰かを思い出させてくれる景色や
街の音に耳を貸せば
You and I (You and I)
言葉にしなくてもそう
ちゃんと覚えてる 分かってる
俺の帰る場所はここさ
Who am I?"
この穏やかなサビの歌詞は心にくるものがある
そして、大サビ前のリリックも中々味のある言葉の羅列になっている
"嫌味に見えてたこのビルの山も
アイツやあの子の愛してやまない故郷かも
星一つない空の赤く光る航空障害灯
ずっと寝付けない俺みたい
長い付き合いになりそうな似たもの同士"
上京したばかりで何もかもが嫌になりかけている新社会人の複雑な心境のようにも思えるし、その頃を回想する中年の気持ちかもしれない
Who am I 皆んなは本当の自分を知れているだろうか
本当の居場所が見つけられているだろうか 
あ、わかる わかるよ
ちょっと時間欲しいよね この曲を聴きながら...



No.43・IN FIGHT/SIX LOUNGE

リリース:3月
ジャンル:Rock
さてさて 個人的にはw.o.d.やAge Factoryと同じぐらい強く強くリコメンドしたいロックバンドの新曲をレビューしていく時間がやってきました
正直、w.o.d.以上Age Factory未満の激ヤババンドだと思ってます
そのバンドこそ「SIX LOUNGE」である
SIX LOUNGEは2018年にメジャーデビューを果たした大分出身の3ピースロックバンド
大分出身のミュージシャンってピンとこないんですよ 特にバンド
南こうせつぐらいしか知らない 
あの人が大分の村出身なのは知っている
そんな音楽との結びつきが薄そうな大分県だったんですが...
ついにきたかと...
ついに大分から骨太のロックバンドが爆誕したかと...
GPPは嬉しい気持ちでいっぱいです 
別に大分に思い入れないけど
Vo & Gtのヤマグチユウモリが放つスモーキーな歌声と攻撃的なギターのサウンドは心揺さぶられるしBaのイワオリクの狼藉たる低音は音のパンチのようにリスナーを襲ってくる
Drのナガマツシンタロウの激しいタムワークはアドレナリンが増殖しそうな派手さがある
とにかくカッコいいの一言に尽きるバンド・SIX LOUNGE
そんなSIX LOUNGEが今年の3月にRockな新譜をリリースしました
その名も「IN FIGHT」まさに、戦いの詩だ
もうね...イントロの出音からテンションが上がっちゃう
最初のギターリフがシンプルなのにインパクトとしては強烈で耳に残るキャッチーさまで兼ね備えているから、おったまげー
そしていきなりダーティーなサビから始まるところも村西とおるが何回「ナイスですねー」と言っても足りないぐらい魅力に溢れている
ザクザクしたテレキャスターの音質は何度聴いても気持ちが良いし、ロックへの愛を感じる
そして、Aメロのベースとドラムだけになる瞬間もドキッとする
とにかくドキッとする箇所に溢れている 
そんな曲作りがなされている
歌詞はまさかのDrのナガマツ氏が書いていると知って驚いちゃったんですけど、R & Rの要素が沢山詰まっていて素晴らしい
"ならどうだ、サティスファクション
流れるブラッドカラー ダリアのよう
ほらどうだ、サティスファクション
流れるブラッドカラー インファイト
ワンツー ゴー
立派で正しくなれと どこからか気づいてたズレに
死にたいヤリたい現実逃避 こんなもんかよ全部くだらねー
初めて鳴らしたコードとリズム 
あの時の震えだす気持ちをなんと呼ぼう"
良いですよね 何だがとっても楽しそうな歌詞
深いことは考えずに楽しめるバンドがSIX LOUNGE
こんなに腐る程、HipHopに塗れた世界で好き放題
ロックしているのがSIX LOUNGE
好き過ぎます GPP、SIX LOUNGEに恋してます
ライブ見たいなぁ 
生のSIX LOUNGEを求めている俺
不自然じゃないなぁ 
これは聴いて体感して欲しい三重奏
ロケロー いや、R & R   
Netflixなんかで暇潰してる場合じゃないぜ



No.44・全部 夢のまま/乃木坂46

リリース:6月
ジャンル:Pop
コロナ渦になるとこれぐらい振り切らないとやっていけないんですよ
たまには良いじゃない と言うことで乃木坂46で「全部 夢のまま」
もうね四六時中HipHopと格闘して、Rockにも浸かって、Jazzも味わって、Soulに夢見て、アンビエントに恋をして、Technoも勉強してるんですよ
脳もたまには休ませないといけません 
つーことで、乃木坂です
はいはい 石投げない
口パクだろ!とかそう言う野次はいらない
乃木坂のメンバーにしてくれ
で、たまたまこの曲はスペシャで流れてて"80年代を意識てんのかなー"とか"良い意味で何も考えなくていい曲だなー"とか頭の中で呟きながら聴いてたのよ
それからマジで"自粛だし自宅待機だし世の中クソだし..."的な負のループに陥った時に聴くと嫌なことを忘れられた気がした
最初から最後まで全力でメジャー進行を貫いたるで!と言わんばかりの底抜けの明るさが心に余裕を作ってくれた
キラキラのギターにOh Baby〜などのクサいフェイクも全てが罪なき音楽の一部って感じがして癒されました
そう 癒されただけだった 
もうそれ以外の魅力はむしろない
こんなこと言ったら乃木坂のファンに如意棒で殺されそうだけど、それぐらい処方箋のようなチューンだった
ディスコ時代の歌謡曲とUSヒットチャートを意識したミックスとBPMが心地良くて紅茶でも飲みながら目を瞑ってきくと肩こりすら治りそう
"全部 夢だったなんて
ズルイ 結末じゃなく
もっと 現実的に
傷つかなきゃ 恋じゃない"
別冊マーガレットか!
こんなのに野郎がトキメクか!
いや、トキメイてもいいじゃない 
俺はトキメクよ
なんかね この曲は妙に昭和臭いんだよね
アイドルとかそんなことはどうでも良い 
どうでも良いんだ
とにかく哀愁だけを受け取りたい 
そんな方にオススメです
あとは語ることは特に無し 
所詮はヒットチャートの一部さ
でも、それすら愛さないとこんな荒んだ世の中で心が痩せちゃうよ



No.45・緑/ヒグチアイ

リリース:4月
ジャンル:Pop
ヒグチアイは平成元年生まれのシンガーソングライター
生まれは香川、育ちは長野で大学進学のため上京
2歳のころからピアノを習い、その後ヴァイオリン・合唱・声楽・ドラム・ギターなどを経験、様々な音楽に触れる
18歳より鍵盤弾き語りをメインとして活動を開始
メロディアスな高速ピアノリフに乗せた、まっすぐに伸びるアルトヴォイスが特徴的な次世代音楽家である
そして4月に配信リリースされたシングル「緑」をベストに選出することにしました 許してください あ、誰もまだ怒ってないか
ヒグチアイの存在を知ったきっかけは「わたしはわたしのためのわたしでありたい」と言う楽曲のMVがたまたまMTVで流れていたのを見たから
スッキリとしているが背中を押してくれるようなナンバーだったので普通に良い曲だなぁとリピートしていたら"今年の上半期に新譜出してるじゃん!"となり今に至る
皆さんは"とにかくしんどい"ってシチュエーションに陥ることってありますか? 
今は特にそのモードに入ってしまう人、いるんじゃないかな
コロナは爆発しているのに仕事には行かなくちゃいけないし...
家族との距離感までも見失いそうになったり....
今の自分の年齢を意識してしまったり...
わかります わかりますとも しんどいよね
そこで!この「緑」はそんな時に聴いて欲しい曲なんですよ
柔らかなピアノのタッチと穏やかなヴァイオリンとチェロのハーモニーが煩悩や邪念を消し去ってくれる
ホップ・ステップ・ジャンプと言わんばかりのドラムも何だかワクワクする
彼女のどこまでも伸びていきそうな豊かな歌声も素晴らしい
そして歌詞です これは真理ですね
相いれない寂しさと愛情が混在する日常
女と男、親と子、姉弟、思いを馳せながらこの曲が、この歌が心に浸みます
人間、生きることは難しい 非常に難しい
僕もよく弟と喧嘩をしますが...そんな人に刺さる歌詞が作詞されている
"素直になれないわたしたちは
諦めることを覚えた
このまま向かい合わずに
隣で同じ景色見ようよ"
見ようよ 別に無理する必要ない 
そばにいるだけでいい
そんな事を彼女は歌で語ってくれているのかな 
はて、答えは夢の中




No.46・祝日/Mom

リリース:4月
ジャンル:Mom
はい 逃げました ジャンルをMomにしてしまった
だってよく分かんねえんだもん 
まぁ、無意識に聴いてた曲だったのでベストに選出することにしました 上半期は忙しいな
Momで「祝日」です 
ちなみに俺の仕事は土日祝日関係ない
俺と同い年の24歳、MomはZ世代で抜きん出たSSW・トラックメイカーだ
小学6年時にAerosmithを入り口に洋楽にも足を踏み入れ、OasisやRadiohead、Sonic YouthといったバンドやIndie Popまでも聴くようになる
この頃から打ち込みで音楽を作って遊んだりしていたという
今はどうだか知らないが注目され始めていた当初はiPhoneの「GarageBand」でトラックメイクをしていた
そんな彼が新曲をリリースしましたので聴いてください
いや、Momの回し者でもなんでもないです 
業務委託契約の正社員です
この「祝日」なんだけどHookのメロディーラインに心掴まれました
あとは雑味のないビートが心地良くてストレスゼロ ええがな
さらに彼の書くリリックはドラマティックだから好き
"最後の一個だったお菓子を
口の中で確かめる
もっと早く気付けたら
切れ切れの意識のやり場も探せたのに
ひょうきんに踊り出して
それから歌ったりもしたけれど
歯磨きをして布団をすっぽりかぶったら
それぞれのニュースに夢中だよ
強い電波に晒された
ひとつ屋根の下で
さよならをただ知らないだけ
ふぞろいのリズムで
現れた超現実のプラズマ
目配せして 
しばらく探り合って
クラスメイトみたいに冷たく笑うよ
ふぞろいのリズムで
二人は同じ波を感じてた
ヒーローも憂いて
渇ききったこの街で
クラスメイトみたいに話を逸らし続ける祝日"
友達との別れの歌なのか...失恋ソングなのか...何とも言えないけど情景は浮かんでくる歌詞
最後のクラスメイトみたいに話しを逸らし続ける祝日って表現、良いよね
詩的だと思う 
と言うことでMomのポエムとビートに酔いしれよう




No.47・Samidare/LITE, DE DE MOUSE

リリース:5月
ジャンル: Math rock
旧知の仲であるLITEとDE DE MOUSEが、「ダンスミュージックとしてのサウンドデザインと、近年盛り上がりを見せるエモへの接近」をテーマに、疾走する瑞々しさに溢れた初の共作となる楽曲「Samidare」をリリースした
ダンスミュージックとして…とあるが僕はこの曲はMath rockだと思っています
Math rockはKing Crimsonなどに影響を受けた複雑で変則的なリズム、ギターを中心としたロックのサブジャンルのこと
んで、このLITEって奴らは日本のMath rockを支えているインストバンドである
DE DE MOUSEは「カットアップ」と言う既存のオーディオファイルを切り刻んで、並べ替えたりリズムを変えることによって、新たなフレーズを再構築するテクニックをダンスミュージックに定着させ、メロディアスなサウンドを多岐に渡り鳴らし続けるDJ・トラックメイカーである
そんな日本のインスト界で双璧をなす2組が今回リリースしたのが「Samidare」
高速ブレイクビーツのような緻密なドラム、豪快なベース、稲妻のようなギター、トリッキーなシンセや電子音が一塊となり、爆発するアンサンブルが極上の一言である
怪しい攻撃性を漂わせたプログレ感満載なリフを刻むツインギターも激しく轟くベースラインもアグレッシブでスリリングなドラムも、その全てがぶつかり合って火花を散らすような緊張感を放っている
そこにDE DE MOUSEのバキバキなサウンドがぶち込まれてインパルスしているのだからさらにヤバい
さらにコード進行も複雑で、上記にある要素も相まって独特の世界を作り上げている
魅力的なMath rock的要素はそのままに、過去作を凌ぐ計算されたロジカルさを強く感じる
グルーヴや叙情性はいかなる時も極めてタイトさを伴い、紡がれる旋律には一切の無駄がない
全体的にテクニカルな演奏で、日本人離れした攻撃性の強いサウンドは決して聴きやすい音の連なりではないが、適度なキャッチーさもあり聴き手を飽きさせることはない
まさに激情Math rock × Electroの名コラボ
上半期、キラキラに重ねられたオリエンタルなメロディとドリーミーな音の集合体が空気を震わした
皆さん、歌モノも良いけど…たまには音そのものに酔いしれる時間も必要じゃないでしょうか
LITEとDE DE MOUSE
ただの仲良し子良しではないことは証明されている



No.48・黒い翼の間を/BBHF

リリース:5月
ジャンル:Alternative Rock
さてさて この曲含めてあと…3曲で終了です
ふぅ…疲れた…ごめんなさい 弱音吐いて
上半期のベストソングブログを9月手前に投稿するヤツなんかいないですよ
旬でもねえし オフシーズンだよ
だけど…量が違いますから 言い訳ですけど…
邦洋合わせて100曲ですから
しかも全曲にレビューの規模感じゃないライナーノーツを書いてるんですから
友達の曲も聴いて…どの人のどの曲をベストにいれるかシコる前に吟味する時間もあったんですから…
はい つーことでBBHFの「黒い翼の間を」です
BBHFは2016年に活動を終了したGalileo Galileiのオリジナルメンバーとサポートメンバーによって、2018年に結成された北海道出身のロックバンド
10代限定音楽の甲子園・閃光ライオットの初代グランプリであり、トントン拍子にメジャーデビューまで果たしたGalileo Galileiと言うバンドは未だ記憶に新しいがコッソリと味のあるバンドを組み直していた それこそがBBHF
つくづくメンバー運がない人たちで今後の活動も心配になるが…余計なお世話か
んで、今回紹介したいのは新曲の"黒い翼の間を"
羽根が生えて海を渡れそうになる壮大だけど日常的なサウンドが堪らない
リバーヴ感の強いライブなギターも特徴的で聴く度に心が浄化される
曇った空もすぐ晴れ渡るんじゃないかと思わせてくれるアレンジとミックスにも感銘を受けた
Vo&Gt・尾崎のいい意味で気怠い脱力感のある歌声もスッと耳に入ってくる
全体的に聴いてみて"人生の応援歌"ではあるなぁと思ったんですけど…とにかく歌詞が優しいけど力強い
"君の背を押していく 黒い翼の間を 
影が落ちても その姿は見えてるよ
傷だらけの手で押していく 
鉄の壁を明日へ 息が切れても
君に空を見せたいよ
一声さえずってくれよ 
掠れても 外れてもいいから
他の誰でもない 僕の上を 飛んでくれよ"
鉄の壁を明日へ向かって傷だらけの手で押しながら険しい毎日を生きていく
僕もそんな日々です そんな日々を送ってます
尾崎氏は庶民的な目線を持っているのかな
だからこそ、こんな歌詞が書けるのかな
BBHFと言う新人バンドが君の背中を押す
ひたすら押す 音楽で押していく
君はこのバンドを推していく?



No.49・Our Style/WILYWNKA & Brasstracks

リリース:6月
ジャンル:HipHop
クライマックスだよ!ガンガンいこうぜ!
皆んな!そんな疲れた顔するな!
読み始める前に比べてハゲ散らかしてるぞ!
スクイズボトルに入ってるポカリでも飲め!
ではでは…続きましてWILYWNKA & Brasstracksで「Our Style」です
WILYWNKAはソロでの活動のほか、若者に大人気のラップグループ・変態紳士クラブのメンバーでもあるラッパーである
MCバトルで経験を積み、今では様々な楽曲を生み出すWILYWNKAであるが…
今回、NYを拠点に活動するデュオ・Brasstracksとコラボを果たした
この楽曲はBrasstracksが2017年7月21日にリリースした「Fever」というインストゥルメンタルのトラックにWILYWNKAがラップを乗せたもので、 自身のライブのみで披露されていた人気楽曲であった
リリースしていないにも関わらずライブでは必ず盛り上がる同曲を「どうしても聴きたい」というファンの声に応える形で、 コロナ禍中の2020年にSoundCloudとYouTubeに公開
それから人気に火が付き今年の6月に配信リリースする運びとなった
どうやらTikTokでもこの曲が流行ってるみたいなんだけど、楽曲のクオリティが一気にチープに聴こえるからやめてもらいたい
実はギリギリまでTikTok絡みの一曲だし、音楽好きに舐められるからベストへの選出はやめとこうかなと思い止まったんですが…
そのTikTokの実情は最近知ったことだし、それまでは上半期の間、かなり聴いたナンバーだったので自分に嘘はつかずにセレクトすることに致しました
まあ、単純な話ではあるがビートがイケてる
シンプルな3点が気持ち良くて、ブラスの使い方もセンスを感じる
Hook前にTrap調になるところも今風だけど身体が無意識に欲してしまうし、Hookが歌なしのドロップになっていて踊るのに最適
あと1番と2番でHookの音作りをちょっと変えてるところもツボで聴いてて楽しい
あとは彼の綴るリリックに尽きる
"夢は覚めないあの時から
何を信じここまで来た
根拠とか確信とかじゃない
意味無いけどさ ただやりたい
俺は俺の道行くまま
誰も気にしない なすがまま
街をjackしてる大阪
有無を言わせない俺らのやり方で"
なんて事ない歌詞って言ったら失礼かもしれないけど特段ワードプレイがあるわけじゃないのに彼がラップすると凄く説得力を帯びてくる
彼はラップする時の声と会話する時の声に差異があまりないラッパー
つまり、声が良いのかも トラック映えする
とにかくリピートしたナンバーでした
さて 俺らのやり方で最後の曲へと行きますか!



No.50・LOVE+/Daichi Yamamoto

リリース:6月
ジャンル:HipHop
いよいよ 最後の曲です
皆さん…最後まで読んで頂きありがとうございました!泣けてくるぜ では、いこうか!
Daichi YamamotoでLOVE+
DSの方じゃないよ?高嶺 愛花可愛かったね
あれこそが恋愛シュミレーションゲーム…ん?
あ、ごめん 話を戻す
Daichi Yamamotoは日本人の父とジャマイカ人の母を持つ1993年京都市生まれのラッパー
18歳からラップとビートメイキングを始め、京都を中心にライブを始める
それからはメキメキとスキルを上げてプロップスを得ていくようになった
この曲が収録されているアルバム自体が結構豪華でシカゴを拠点とするラッパー・Mick Jenkinsを客演に招いたりしていてやりたい放題
ちなみにGPPはMick大好きです
てか、シカゴのラッパーが基本的に好きです
おい!無視すんな!
では、楽曲の解説へ
当曲は古橋 悌二と言うメディアアーティストの代表的作品・S/Nがサンプリングされており、シックなトラックが鳴り始めるクールなチューンである
S/Nはダムタイプと言う1984年、京都市立芸術大学の演劇サークルから派生したアーティストグループがダンス、演劇、映像、サウンドアート、建築、出版などを複合的に応用して作り上げたインスタレーションや舞台作品の中の一つで非常にメッセージ性の強い社会派な作品となっている
そこでの音声の一部を引用してくるあたりセンスを物凄く感じる
ビートもなかなかラップで乗りこなすのに難しそうな感じではあるがリスナーとしてはカッコいいので大満足
彼のラップも聡明な内容な上に耳心地が滑らかなのが良いんだが、最近はブレない軸と芯の太さもあってフロウも自由自在なのが凄い
そして、何故この曲を今回の上半期ベストの最後に持ってきたのかと言うと…
引用しているダムタイプのS/NもDaichi Yamamotoのリリックも2020年代が抱える社会的問題に対して訴えかけているからだ
あまりコンシャスな要素を入れ込む音楽は好きじゃないけどこの曲を聴くと現実から目を背けないで済むし、何かと考えさせられる
だから…今年の上半期ベスト邦楽編のシメとしてグランドフィナーレを飾ってもらおうと思ったのだ
2021年1月〜6月までの間で最も音楽以外のことまで思考させられた一曲
日本のHipHop的に…いや、日本音楽史的に重要作であることをここに断言したい
ここに敢えて歌詞は載せないことにする
短い曲なので1秒たりとも聴き逃すことなくチェックして欲しい 美しい未来が訪れることを待っている
皆んなこのLOVE+を聴きながら待っている
では、まとめよう ついに終わります










【2021年・上半期、日本国内にはどんな音楽で溢れていたのか】
まとめになります
ヒットチャートを見てみると今年の上半期は去年同様、俗に言われるJ-POPに支配されていたように見受けられました
もっと言うのであれば、ベッドルームミュージックによって生み出されているJ-POPが優勢だったのかなと...
かなり前から言われておりますが、ロックバンドの勢いはかなり弱くなっています 
それが2021年の上半期のチャートでも如実に表れていた気がしました 
特にPunkやHRは海外同様、存在感が薄かったっす
なので、そう言った音楽ジャンルも再燃してもらいたい!と言う願いを込めて、グッときたロックは率先して選出してみました
その一方、生楽器と言う点ではインストのバンドが熱かったですね
あと、ジャンル分けしずらい音楽が多いなって印象でした
日本は特にその傾向にあって、それが如実に出ていた年だったと思います
例えば今回紹介した中だとMomとかまさにそうで…
ラップと歌の中間のような唱法と何となく踊れてSNSとかでも汎用性のあるビートの組み合わせ的音楽が増えているけど…ジャンル分けしようがない
だけど、それをJ-POPと言ってしまうのは気に食わないので何とかカテゴライズしていった感じです
そして、もう1つ言うとこれも海外と同じで「音が無個性になってきていないか?」と言う点
Trapの普及でPopにもその要素が盛り込まれて数年が経っているので、一部のシーンでは"どれも同じように聴こえる感"は否めなかったのが海外編での意見だとしたら、最近の日本の音楽は"トレンドを追いかけながらグルグル回っちゃえ"感が凄くする
だから、一度味を占めたジャンルの二軍みたいな奴らが増えてくる
その例として人工的なlo-fiさ(lo-fiの本来の意味から外れているが)を売りにしたChillい音楽
これが一発当たるとまた真似が量産される
んで、その中でゴールドを探すゲームになっているようにも思える
まぁ、あまりネガティヴな事を言っても仕方ないので前向きな文章も綴っていきます
まずは、HipHop
もう…言い方悪いけど"腐るほど溢れかえっている"
HipHopと言うかラップパートの存在する歌って踊れるソレが多かった
だけどその一方で濃厚な楽曲も多かったです
特濃って感じの渋くて熱い楽曲がゴロゴロ転がっていました 
Emo Rap等の最新ジャンルに負けないBoomBapが散りばめられていた印象でした 
聴いてて満満満足、HipHop満足 
おいしくてヘルシー!
日本はまだ90sを意識した硬派なHipHopを草の根で展開しているラッパーが多い印象
あとはロックバンドも腐ってない
ガレージロック系のバンドが何かと熱かったです
他にはSoulやR & Bも独自の日本的拡大を見せていたんじゃないですかね 面白かったです
とにかく音楽で大忙しな6ヶ月でしたわ 以上







はい 終わりです
疲れた もう何も書きたくないです
マジで疲れた
もう、パソコンを見たくもない
誰にも頼まれてないのに何でこんな金にならないことやってんだか…
だけどこのブログは有料記事にはしません
金取れる文章ではないし、沢山の人に読んでもらいたいからです
なんだこの文章は 絵日記のコメントか
はぁ…50曲まとめるのに約1ヶ月かかってしまった
海外編と合わせると計100曲
この数は他の自称・音楽ブロガーも挑んでないんじゃないかな
AV見るのもMLB(野球)の試合見るのも我慢してオンオン泣きながら書きました
お婆ちゃんに角材で頭部を殴られた時より泣いてたと思ウーパールーパー ピロロロ
あと、ブログとは関係なく始めた小説執筆もこの上半期ベストのせいでストップしていました
すいません マジですいません
まずは通常の音楽ブログを今後、更新再開していきます ついに…いつもの日常に戻れる…
音声ブログでも言いましたが...
この上半期ベストブログのせいで通常の音楽ブログの更新が滞ってしまったこと、誠に申し訳ありませんでした
定期で更新している音楽ブログを楽しみにしてくださっていた方々にはここにお詫び申し上げます
ってそんなファンはいないか…
あと、いつもは「俺のブログ読んでくれ!」とか言わないんですけど、今回に関しては約1ヶ月かけて作成した大作音楽ブログなので...
読んでください!是非、読んでください!
こんなこと言うのもあれなんですけど、ある程度の方に読んでもらわないと割に合いません 
嘘です 自由に閲覧してください
これはジョークです 
ってな感じで、誰にも頼まれていない仕事を終えましたのでここらへんでお開きです バーイ











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