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脱・「犬の道」

書籍名:イシューからはじめよ
著者:安宅和人さん

〇学んだこと

何も考えずにがむしゃらに働き続けても、ただ徒労感が残るだけ。

・多くの仕事を低い質のアウトプットで食い散らかすことで、仕事が荒れ、高い質の仕事を生むことができなくなる可能性が高い。

つまり「犬の道」を歩むと、かなりの確率で「ダメな人」になってしまう。

・100歩譲って、あなたが人並みはずれた体力と根性の持ち主で、「犬の道」を通っても成長できたとする。

・だが、その後、あなたはそのやり方でしか部下に仕事を教えることができなくなってしまう。

・つまり、リーダーとしては大成できない。

根性に逃げるな。

労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアウトプットが生まれればいい。

・たとえ1日に5分しか働いていなくても、合意した以上のアウトプットをスケジュールどおりに、あるいはそれより前に生み出せていれば何の問題もない。

「とりあえず死ぬまで働いてからものを言え」といった思想は、この「イシューからはじめる」世界では不要。

うさぎ跳びを繰り返してもイチロー選手にはなれない。

・「正しい問題」に集中した、「正しい訓練」が成長に向けたカギとなる。

「犬の道」に入らないためには、正しくイシューを見極めることが大切。

・つまり、「何に答えをだす必要があるのか」という議論からはじめ、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」という流れで分析を設計する。

分析結果が想定と異なっていたとしても、それも意味のあるアウトプットになる確率が高い。

「そこから先の検討に大きく影響を与えること」に答えが出れば、ビジネスでも研究でも明らかな進歩となる。

情報を集めすぎない、知りすぎない。

・情報はある量を超すと急速に生み出される知恵が減り、もっとも大切な「自分ならではの視点」がゼロに近づいていく。

・その分野について何もかも知っている人は、新しい知恵を生み出すことが極めて難しくなる。手持ちの知識でほとんどのことを乗り越えてしまうからだ。

・一流の科学者が、若かったときのように強烈なアイデアを生み出せなくなる、というのも同じ話。

〇今後の行動、考え方の変化

・プロジェクトにおいて、いきなり手をつけない。

・まずは進め方をイメージする。ポイントや工数の大きい部分を抑え、ノートに書き出しておく。

残業で頑張った気にならない。結果で判断する。

後輩に精神論、根性論で指導しない。気持ち、モチベーションの指導は長続きしない。やる気になるのは「一瞬」だけ。

情報収集は継続していきたいが、それが目的にならないように注意。あくまで「自分なりの答えを出す」ための情報収集。

・読書においても「読書すること」が目的にならないようにしたい。仕事、日々の生活、生き方・考え方を向上させることが本質。

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