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母から聞いた話

私が生を受けたのは今から60年とちょっと前 当時父と母が一間 間借りしていたおうちで御産婆さんに取り上げられたと母に聞きました。その女性に一度だけ高校くらいの時か、たまたま家に来られてお会いしました。眼鏡をかけてふっくらとした優しそうな女性でした。その方には哀しい過去があったお話を母から後日聞いてこんな詩を作りました。読んでください。

お産婆さん

わたしがお産婆さんになったのは
ささいなこと

おおきな戦いのときに
お国のためと言われたからか
まずしいおうちのためからか

じゅうぐんいあんふ
意味も分からぬ幼い私は手をひかれ
そうしていっぱい傷ついた

こわかった かなしかった いたかった 
ふるえてた そして ないた

わたしがお産婆さんになったのは
ささいなこと


おおきな戦いがおわり
こどもが欲しいと思ったとき
もうかなわぬからだとこころ

じゅうぐんいあんふ
意味も分からぬ幼い私は手をひかれ
そうしていっぱい傷ついた

こわかった かなしかった いたかった 
ふるえてた そして ないた

だからお産婆さんになった
だから生まれ来る愛おしい命を
たいせつに たいせつに

だからお産婆さんになった
だから生まれ来る愛おしい命を
たいせつに たいせつに

たまたま昨夜読んでいた記事に美輪さんのお話が載っていました それで思い出しました

https://kajipon.com/kt/peace-i.html?fbclid=IwAR1NkdnFJ_UAO51_OfeQLR-QdcFt-RbARBtrIODvHmywtgytatMTtRzwUiY 

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