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横浜市長・山中竹春氏の経歴詐称疑惑その1

日本最大の政令指定都市である横浜は、都市としての規模を見ると行政に対するマスメディアの報道が異様に少ないのが現状です。そのせいなのかはわかりませんが、横浜市は市長を筆頭に行政も市議会議員も好き放題です。

一番厳しい目で見ないといけない神奈川新聞、TVKが行政のおかしさに気づきながら知らん顔しています。

そんな横浜市のヤバさを、同じ神奈川県民としてウォッチするコンテンツです。

◯山中竹春横浜市長の消えた職歴

横浜市長の部屋のキャプション

横浜市長の山中竹春氏の経歴は公式サイトを見ると以下の通りです。

◯職歴
2000—2004年
九州大学医学部附属病院(現 九州大学病院) 文部教官助手
2002—2004年
アメリカ国立衛生研究所(NIH/NIEHS) 研究員
2004—2005年
財団法人先端医療振興財団(現 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構) 研究員
2006—2012年
独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 室長等を歴任
2012—2014年
独立行政法人国立がん研究センター 部長等を歴任
2014—2021年
公立大学法人横浜市立大学 特命副学長、医学部教授、大学院データサイエンス研究科長等を歴任
2021年8月
第33代横浜市長に就任

市長就任までに、文部科学省科学技術・学術審議会専門委員、厚生労働省厚生科学審議会臨時委員、厚生労働省先進医療技術審査部会構成員、厚生労働省高度医療評価会議構成員、内閣府数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会議構成員、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)専門委員、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)課題評価委員等を歴任

山中竹春OFFICIAL WEB SITE

このように記載されています。しかし2021年横浜市長選挙に出馬したときに下記の経歴がありました。

「2002年 – 2004年米国国立衛生研究所 (NIH) リサーチフェロー」

この経歴です。実は2021年に山中竹春市長が削除したものです。横浜市長選挙前からこの経歴について指摘されてきました。弁護士の郷原信郎氏は自身のブログで以下のように取り上げています。

「リサーチマップ」という、研究者が業績を管理・発信できるようにすることを目的としたデータベース型研究者総覧があり、多くの研究者が活用しているが、山中氏は、そのリサーチマップに公開していた内容を、市長選出馬の話が表面化した段階で削除している。

横浜市長選、山中竹春氏は「NIH リサーチフェロー」の経歴への疑問にどう答えるのか

どうして削除をしたのでしょう?

◯市長定例記者会見で経歴についてツッコまれた山中竹春市長

削除した経歴については、推薦をした立憲民主党や応援をした共産党が隠してくれたせいか、マスメディアには取り上げられませんでした。選挙結果はご存知の通りです。

横浜市長選、立民推薦の山中竹春氏が当選

しかし、市長になると待っているのが定例会見です。
当然「NIHリサーチフェロー」について質問されました。以下は2022年12月23日の定例会見からの引用です。

フリーランス 畠山:
分かりました。じゃあそれは間違いだったということですね。あともう一点、この委員会で市長はNIH時代の肩書きをビジティングフェローとおっしゃったと思うんですけれども。これ、これまた定例記者会見でサキシルの西谷格記者の追及を受けても、頑なにお認めにならなかったのに認めたのはなぜなのか。リサーチフェローという肩書きを過去に使用していたことっていうのを訂正されますでしょうか
市長:
ご質問ありがとうございます。まずですね、研究者の世界においてリサーチフェローという用語は汎用性がございます。ですので、研究員を表す一般的な英語としてリサーチフェローというものを用いておりましたっていうのがまず事実経緯です。その上で、NIHのリサーチフェローにはこういう定義があって、ちょっと違うんじゃないかっていうことをご指摘いただいたと思うんですが、NIHでの正式な職名を問われましたので、NIHに確認をいたしまして、2002年から2004年まで、ビジティングフェローであるという正式な職名をご連絡いただいたと、NIHから、そういうのが経緯になります。

市長定例記者会見(令和3年12月23日)

フリーランスの畠山理仁氏からの質問に対して、山中竹春市長は「リサーチフェローとの回答は得られなかった」と事実上認めています。この後、畠山氏がさらに質問をしていきます。

フリーランス 畠山:
ということは、研究者にとって肩書ってとっても大事なことだと思うんですけれども、リサーチフェローという肩書きを名乗っておられたことは不適切だったということは思われないですか
市長:
全く思いません。まずですね、そういったご指摘をいただいた私としては、あくまで一般的な英語として汎用性のある言葉としてリサーチフェローを使っていたんですが、そのNIHの定義ですね、ていうのがあるというふうにご指摘もいただいて、NIHに照会をしてビジティングフェローっていうことを言われたんですが、リサーチフェロー、ビジティングフェローの違いについて、当時ですね、私が属していた研究室、我々の世界で当時のラボって言っていた、Laboratoryのラボって言ってますけども。ラボの元上司にあたるのですね、研究者にリサーチフェローとビジティングフェローの違い、特にNIHですね。NIHに、また別の大学になるとまた別の定義になりますから、NIHでリサーチフェローとビジティングフェローと本質的な違いは何だと、なんでしょうかというふうにお尋ねしたところ、基本的には、アメリカの市民権を持っているか、US citizenかnon US citizenの違いが一番大きいと。両方リサーチフェローもビジティングフェローも、共に特定のラボに入り指導を受けるジュニアの研究者であることには何ら変わりはないという回答でした。ただリサーチフェローの方がアメリカ市民ですので、US citizenですので、少し待遇面で違うとか、あるいは数年、2、3年ですかね、研究者やってからラボに入るとか多少違いはあるようなんですが、ビジティングフェローとリサーチフェローと主な違いは、US citizenかどうかっていうところが大きいっていうふうな回答をメールでいただきました。

市長定例記者会見(令和3年12月23日)

リサーチフェローという肩書きが嘘だったというのを「おかしいとは思わない」と断言した上で、リサーチフェローとビジティングフェローの違いを聞いていないのに説明し始めました。だが、その説明もおかしなものです。

山中竹春市長は「リサーチフェロー=米国市民」、「ビジティングフェロー=非米国市民」だと言っているのです。そうなると山中市長は、山中市長は渡米当時アメリカ人だったのでしょうか?

フリーランス 畠山:
それであればこそ、不適切だったとは思われませんか。

市長:
思いません。全く思いません。

市長定例記者会見(令和3年12月23日)

畠山氏から指摘されても態度を変えませんでした。

◯この事実をまったく報じない神奈川のマスメディア

このやり取りは横浜市長の定例会見で起きたことです。会見に参加していた神奈川新聞やTVKの記者は目撃しています。しかし彼らは山中市長の経歴詐称疑惑について取り上げたことは一度もありません。

神奈川新聞本社

同じように定例会見に参加している各新聞社の横浜支局の記者も見ているはずです。紙面で取り上げたところはあるのでしょうか?

かつて故・野村克也氏の妻・沙知代氏が選挙へ出馬したとき、選挙公報に「コロンビア大学卒」と記載したのが経歴詐称だったことがありました。この時、大手メディアはこぞって野村沙知代氏へ批判報道を繰り返しました。

また、公人ではありませんが、ショーンKが週刊文春によって経歴詐称疑惑が報じられました。所属事務所が認めると、大手メディアはショーンK叩きをしました。

公職選挙法235条にはこう書いてあります。

当選を得又は得させる目的をもつて公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者の身分、職業若しくは経歴、その者の政党その他の団体への所属、その者に係る候補者届出政党の候補者の届出、その者に係る参議院名簿届出政党等の届出又はその者に対する人若しくは政党その他の団体の推薦若しくは支持に関し虚偽の事項を公にした者は、二年以下の禁錮こ又は三十万円以下の罰金に処する。

公職選挙法

要約しますと、当選を得る目的で候補者の身分、職業、経歴などに関して嘘をついた人は2年以下の禁固、または30万円以下の罰金に処すると規定しています。ただし、本人が虚偽だと認識していなければ罪には問われません。

しかし、選挙前に「NIHリサーチフェロー」の肩書きを公式サイトから削除したことを考えれば、山中竹春市長が知らなかったと考えるのは無理があります。

法律的に見ても取り上げるべき疑惑です。

マスメディアが取り上げず、一部のWEBメディアのみ取り上げて終わりでは、横浜市民に本当のことが伝わりません。

だからこそ、改めて取り上げてみました。(終わり)

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