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睡眠は人間に与えられた唯一の自己救済である。【雑記】

1日は24時間。
そのうちの3~4割の時間、つまり6~8時間は睡眠をとっている。

人生を80年とすると、24~32年のうちは眠っていることになる。

眠っている間は何もない。暗闇。無。静寂。唯一見るとすれば夢。何を生み出さないし、何も始まらない。社会が求める生産性なんてものは睡眠には全く関係ない。

しかし、睡眠を取らなければ人間は死んでしまう。眠らなければ、脳の認知機能は落ち、体はドンドンと衰弱していく。だから、脳は眠気を出して睡眠をとらせるようにする。

でも、こんなものは遺伝子に刻み込まれた、太古から続く人間という動物のシステムに過ぎない。現代人における睡眠には違う意味合いがあるはずだ。

なぜなら、寝ている間には煩わしい人間関係も、責任感も、未来への悲壮感も何もない。無と夢があるだけ。そこには自分がいるだけで、現実とは切り離される。

最高の現実逃避だ。だってそこには何もないのだから。誰もあなたを求めないし、求めることもない。どれだけ現実が辛くとも、睡眠にはそんなことは関係がない。

辛くなったら眠ればいい。現実から自分を切り離して、ゆっくりと休めば良い。睡眠は人間に与えられた唯一の自己救済である。いつだって、誰だって自分を救うことができる。

辛くなったら眠ろう。自分を救え。自分を守れ。さようなら、現実。いつか向き合ってやるよ。今はおやすみ。

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