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学生コーチ兼キャプテンの本音

今日2023年11月11日をもって、サッカー部を引退となった。
今年の成績は3部優勝で来年2部に昇格する。

仲間たちには本当に感謝している。
ありがとう。

今日は綺麗ごとを言うつもりは、全くない。
感じた事、経験したを、全てこの記事に書く。


難しかった。

これは決して弱音でも愚痴でもなんでもない。
単なる自分が感じた感想だ。

選手キャプテンではなく、学生コーチでキャプテン。
正直、選手たちの気持ちを100%理解できるなんて到底難しい。

僕の高校までのキャプテンと言えば、選手の気持ちを代弁する者だった。
選手たちで意見を出し合い、励まし合い共に歩んできた。
だから常に何かしら繋がってる気がしたし、横の繫がりが厚かったと感じていた。
そして、団結感を感じていた。

だが、この学生コーチ兼キャプテンは少し違う。
約半年間、監督業もした。
僕は正直戸惑った。
戦術的な頭は無いし、選手の時もまともに考えてプレーしたことが無い。
また、選手との関係性についても
「横の繫がりだけではチームはまとまらない。縦の繫がりも必要だ」と考え
そこから、同期や仲間たちとの距離を自分からとっていった。
常に自分との闘い。
自問自答して自分を納得させていく。
選手たちにメンバー選考を委ねるなんて、ストレスがかかりすぎる。
選手には思いっきりプレーしてほしい。と考えていた。

だから、僕は自分から嫌われ役というか
自分の感情を捨て、客観的に物事を見て
常に勝つために行動を選択してきた。

そして、今日結果が実った。が
仲間と別れる切なさは感じなかった。

これが正直な自分の考えている事だ。
高校までなら、切なさを感じていたが
今はもう、切なさよりも、安堵の気持ちが強い。
ここまでなんとかやってこれた。

そして、ぼくは早く次へ進みたい。

環境が変わり続けた一年間

ここからは僕の立ち位置の変化について書いていく。

当初は、ずっと入学時からの監督がいた。
僕はその監督のサポート的な立ち位置で動いていた。
だから、はっきりとした自分の立場を作り上げ理解しているつもりだった。

5月あたり、監督が辞めた。
学生コーチ兼主将の僕が自然と監督の立場に繰り上がった。
正直、望まない立場だった。
なぜなら、戦術もサッカーIQも無い。
でも、やるしかないという気持ちから、僕の気持ちは熱く燃えていた。

ここで僕は覚悟した。
「感情的なハッピーエンドは無い」
勝利の裏側には、誰かの犠牲がある。
試合に出る為に準備してきた選手をメンバーから外す、心の痛みを想像してほしい。
それも可愛い後輩だったり、同期だったりもする。
僕の判断で彼らの感情に大きな影響を与える。
心の中では何回「なんで11人しか選んだらアカンねん。」とつぶやいた。
だから僕は感情を捨てた。
そうなると仲間との心のコミュニケーションは無くなる。
そして、今日の僕みたいに切なさを感じれなくなる。

7月、新しい監督が来る。
僕はこの監督と衝突した。
なぜなら、僕のくだらないプライドが邪魔をしたからだ。
それと、僕の直感が「このままでは勝てない」と感じたからだ。
僕は自分の意見を持っている。
常に行動には根拠がある。

10月、チーム状況が悪化する。
昇格を目の前にして、チームが崩れ始め大敗をする。
そこで僕は決心した。
仲間に本音を話して、そして本音を話してもらおう。
解答は、新しく来た監督を頼ろう。

僕はこの時に偉そうなことは言えないが
みんなの心のコップの向きを確認したかった。
受けてが準備できてなかったら変わることが出来ないからだ。
皆はもうすでに準備と覚悟が整っていた。
新しい監督を頼る為に頭を下げにいった。

僕は夏に一度大きな衝突をして以来
まともに口もきいてなかったし、お互い話そうともしなかった。
僕は覚悟を決めていた。
「おれは何になってもいい。チームが勝てばそれでいい。」

その後の3週間は正直辛かった。
干された気分だ。
でもこれは僕が彼にしたことが返ってきたにすぎない。
自問自答の繰り返しだ。

そして今日、引退を迎えた。
正直最後まで、わからなかった。
自分の確信の持てる立ち位置が。

僕は環境の変化についていけなかったのだ。

でも、今日少しだけわかった気がする。

反省

この一年間を振り返ると反省点が2つある。
1つは、コミュニケーション不足
僕は自分で何事もやろうとしすぎた。
だから、人と話すことなく自問自答で解決していった。
それが楽は楽だ。
なぜなら、周りにストレスを与えないからだ。

でも、僕の力だけでは不十分だった。
今までの勝利は選手たちの個人の力での勝利だった。
チームではなく個人の勝利だった。

だからこそ、チームで仲間でチーム運営をしてもよかったと思う。

そして、もっと思っている事をぶつけあうべきだった。
無言で事を済ますと取り返しのつかないことになる。
僕は実際そうなりかけた。

だから、まずは目を見て進んで挨拶。
握手が出来るなら握手をする。
「今日もよろしくね。」
これだけで心の距離は近づく。

2つ目はプライドが邪魔をした。
プライドなんていらない。
自分の中ではそう思っていた。
でも気づかないうちに、自分を守る為にプライドが働いた。
情けない。
一人の人間であるのに、弱みを見せないでおこうと思うのは遇の骨頂だ。
良いんだ。弱みがある方が人間らしい。
威厳とプライドは違う。

最後に

ここまで読んでくれてありがとう。
この記事はあなたに共感を求めて書こうと思ったものではない。
同じ失敗を繰り返さないようにと自分に向けたメモと
学生コーチ兼キャプテンをこれからしようとしている人に向けて
僕が一年間で感じた事を汲み取り生かしてほしい。
これであなたは僕の一年かけて得た経験を3分程度で得ることができた。

最後に断っておくが、僕は組織をある目標に導くリーダーが好きだ。
昔からリーダーを進んで好んでやってきた。
この大学生活は成功に終わった。
だが、この記事は成功の裏側を書いた。

成功の度合いとその裏は比例する。
成功が大きければ大きいほど、その裏では壮絶なモノを乗り越えてきているという事だ。

僕のこれからの人生は上司に認められる生き方ではなく
社会に認められる為に生きていく。

この一年で得た経験は間違いなく大きい。
辛い時期がほとんどだったが、こうして結果が出た。
でもその辛さが心地よかった。
成長痛のように感じていた。

ありがとう。


これからも人生を楽しんでいきます!


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