PRの正しいイカシカタ〜PRがうまくいかないと悩む、すべてのリーダーたちへの手紙〜
Prologue.実は僕自身がPRの価値がわからなくなった、という情けない話
「PRの価値って、何だと思いますか?」
この問いに答えられる人って、世の中にどれくらいいるのでしょうか。
おそらく、従事する人の数ほどの答えが、そこにはあると思います。
そして、また別の質問です。
「自分が信じるPRの価値を、どれだけ周りが理解していると思いますか?」
この問いに、心から「Yes」と言えるひとは、本当に幸せな人だと思います。
だけど、僕は思うのです。多くのPRパーソンは、心から「Yes」と言える人が、そんなに多くのはないのではないか、と。
情けない話ですが、PRの仕事をしていて、僕もその価値を自分の中で、見失って、悩んでいる一人です。
「え、でも、あんた、PRのプロやん?!」と思われるかもですが、理想と現実、そのギャップに僕はとても悩んでいるのです。
最近、巷では、PRのフリーランスが、数多く誕生しています。
その背景としては、副業が認められ始めた、ということもありますし、PRのTipsが普及し始めた、ということもあります。
また、視点を変えるとスタートアップのPRがある一定のフォーマットが出来上がり、それを実行できる人たちが増えている、というのもあるかもしれません。
PRというものに、これまで触れることのなかった企業のみなさんにとって、
安価でPRサービスを受けられる大きなチャンスがきています。
ただ、一方で、大きな課題もはらんでいると僕は思っています。
それは、「PRの使い方」を実は多くの人が手探りであること。そして、「広報=PR」と捉えてしまうことで、PRを活かし切れず、機会損失が発生していることです。
「いやいや、広報とPRは一緒でしょ!だーやま、○ネ!」と思われる方は、
ここまででそっと、このnoteを閉じてください。
でも、実はPRに取り組んでいるんだけど、うまくいっている実感がない、
本当にこれでいいのかな、と考えている方には、少しでも考えるきっかけになればと考えています。
このnoteが、悩める誰かのgoodstoryにつながることを信じて。
episode01.PRの使い方は、課題とフェーズで異なるという事実
PRを依頼しよう、PRに取り組もう。
この時に、みなさんは、どんな成果やゴールを想像しますか?
おそらく、大半の人が、「メディアでいっぱい紹介されること(パブリシティ)」を想像すると思います。
ただ、ここで一歩立ち止まって考えてみてください。
みなさんの事業やサービスが、抱えている課題とあるべき姿はどんな状態ですか?
まずは、頭の中で明確に言語化してみてください。
次に解決策について考えてみましょう。
果たして、パブリシティを獲得することが、最善の一手でしょうか?
本当はもっと別のアプローチが必要なのではないでしょうか?
・・・とか、考えてみると、ここでこう言えるPRパーソンはあなたの周りにいますか?
「うちの会社(御社)に、いま、必要なのはパブリシティではない。なぜなら、課題/フェーズ的に本当に必要なのは、○○という状態に持っていくために、△△をすべきで、そのために□□からまずは定義しましょう」
実は多くのPRパーソンは、「The 広報」の仕事をすることがミッションになってしまい、マーケティングや事業戦略の視点から、PRを捉えられる人は稀有です。
もしも、上記を明確に提示してくれるPRパーソンが身の回りにいたら、絶対に手放してはいけません。
なぜなら、その視点を持っている人たちは、短期的な視点ではなく、長期的な視点で、PR戦略を考えていることが多く、目先のパブリシティ獲得より、
事業を成長させるために、課題を解決するために、クリティカルな答えを持っている可能性があるからです。
ただ、ここで市場的なというか、いまの日本経済におけるPRの価値のミスマッチが起きています。
それは、「PRパーソンの価値=パブリシティ獲得」になっていること。
その結果がもたらすのは、PRを正しく使えなかったことによる、機会損失と戦略なきパブリシティの積み重ねです。もっと異なる視点で、もっと大きな視点で考えられるPRパーソンは存在しているのです。
実は、多くのPRパーソンは、その理想と現実に苦しんでいます。もう少し突っ込んだ事情を話すと、本質的な価値を発揮できるPRパーソンが除外されていく、もしくは手法1stで動くことを余儀なくされているという事実は意外と知られていないからです。
では、なぜ、そのようなことが起きるのか?
その鍵は、「PRというサービス構造が生み出しているボトルネック」があるからだと、4年間の活動を通して、僕は仮説を持っています。
episode02.11人の壁打ちをしてわかったのは「価値とニーズ」のミスマッチ
ここでちょっと僕自身のポジショントークをさせてください。
僕は、事業戦略やマーケティング戦略にPRを掛け合わせることで、
PRの価値を最大限、提供したいと活動をしています。
しかしながら、掛け算をすればするほど、PR=パブリシティとなる現状において、自分の価値がわからなくなっていく、、、。
そんな背景から、bosyuで募り、「人のビジネス課題を30分で壁打ちする」、そして、そのセッションで感じた「僕の強みや価値」をフィードバックしてもらうという、取り組みを11名にご協力いただき、4日間脳みそフル回転で実施しました。本当にありがとうございました!
そこで得たフィードバックで、もっとも目がさめる一言(というか、拾い集めるとこんな感じ)が、下記の通りでした。
「だーやまさんの価値はすごく高いと思います。もちろんニーズもあります。PRの細かいTipsを教えてくれる人はいっぱいいますが、会社の戦略やビジネスモデルに合わせた戦略の言語化や実施すべき施策、引き出しの多さ、これは他のPRの人にはないと思います。
でも、社内の稟議は通らないと思います。
上層部の興味は、いかに効果的か?よりも、いかにパブリシティを多くとったか?が、やはり指標になるからです。
その結果、やっぱり成果が出ても出なくても、PR会社とか、有名な企業にいた人に発注した方がいいわけにもなりますし。」
これは正直、本音なんだと思います。
その背景にあるのが、「PR=パブリシティ」というPRビジネスのこれまでの慣習だったり、企業側からのKPIの固定化です。もちろん、手段としてのパブリシティは本当に重要です。そして、それをなぜやるのか?が抜けてしまわない限り、その価値はとても大きいと僕自身も考えています。
ただ、現状、手段の目的化になっているのは本当にもったいないと思うのです。(KPIの話は、過去にnoteで書いているので、読んでみてください)
多くの企業は、一つひとつのサービスを売り、そこから得た収益で、そのレバレッジをかけるために、PRに投資しているはずです。
(まっとうな考えをもってる会社であればですが)
正直、なにが悔しいかと言えば、課題解決や本質的な効果よりも、それっぽさで、高い金額を請求し、失敗しても、効果を出していなくても、それがPRだと言ってのける人たちがいるということです。
「PRの使い方」や「PRの活かし方」を知らないままでは、これまでの常識でPRに取り組むと多くの企業が損失を被るのでは?多くの夢が消えていくのでは?更に言えば、志高いPRパーソンがまた一人減っていくのでは?
そう考えると、いてもたってもいられなくなるのです。
episode03.力になりたいのは、悩めるリーダーたち
だからこそ、35歳の誕生日を迎える今日(8/25)、一つの決意をしました。
まずは自分が儲けなくても、人が儲かるために「PRの使い方/活かし方」を、インプットするディスカッションパートナーとして、その機会を作ろう。それも、広報担当者やPRパーソンではなく、意思決定をすべき人たち。
経営者でだったり、マーケティング責任者であったり、プロダクトマネージャーだったり。PRを掛け算することで、もっと事業を成長させたい人たちのパートナーでありたいと想うのです。そして、それが結果的に現場で働くすべてのPRパーソンのためになると確信しているからです。
だって、経営状況やプロダクトによって、いま、PRを攻めるべきか?守りつつ、攻めるべきか?完全に守るべきか?の判断は、なかなか決められないとおもいます。さらにいえば、こんな重い決断をフラットに相談できる相手はPRパーソンでもなかなかに存在しないと思います。いわゆるPMFの視点すね。
だからこそ、複数社のケースを知っていたり、事例をひたすらに分析しているPRオタクであり、攻めのPRと守りのPRを両方経験している知見を提供したいと考えています。
僕の考えている現状は、「お腹を満たしたい」という課題に対して、「釣り=PR」という行為をとりあえず選択して、たまたま魚が釣れた(パブリシティが取れた)ラッキーな状態と一緒です。
だからこそ、まずは、「お腹が満ちている状態はどんな状態か?」。
そのためには、「どんな選択肢があるのか?」。
さらに、「どんな手段を選択していくべきなのか?」。
最後に「具体的なやり方は?」。
これらを一緒に考えて、最適な考え方を身につけるためのパートナーでありたいのです。
ということで、新しい取り組みを試験的に始めてみます。
episode04.リーダーたちのための「PRコーチングforエグゼクティブ」を、試験的にはじめます
そもそも、僕のような存在は、常に契約しておく必要はないと思っています。企業のフェーズによっては、投資を人材だったり、プロダクトにかけるべき企業もあったり、そもそも、自社である程度の方向性が見えれば自走できる企業も多いはずだからです。
だからこそ、1Hのセッションだけを依頼できる形でのサービスというか、
コーチングに近いのですが、そんな接点を持たせていただきたいと思っています。
<PRコーチングforエグゼクティブ概要>
○内容:
実は事業内容やフェーズにより、PRのあるべき姿は全く異なります。
なので、通り一辺倒なPRとは?というお話ではなく、事業を成長させるにはどうやってPRの考え方を掛け算していくか?と言う視点で、各社の実情に最適化させるセッションを行います。
時間としては、約1Hでビジネス課題において、「どんなPR戦略を考えるべきか?」や「どんな施策をすべきか?」「組織体制は?」「ブランド戦略は?」「そもそも自分はなにをすればよいか?」をアウトプットします。
基本的には、事業戦略やマーケティング戦略をヒアリングさせていただき、現状課題を抽出します。その上で、ゴールの明確化と現状の"差分"を言語化しましょう。その上で、何をすべきか?のロードマップを明確化します。
コーチングと銘打ちながらも、コンサルティングの要素が強いです。
みなさんの本質から成果をだすことを目的としているので、コーチング的なアプローチをしつつ、自分のナレッジも存分に提供するようなセッションをしてます。ということで"how"にはこだわってません。
このようなセッション内容の価値を理解していただける方で、素直で、真摯に向き合える方だとよりその価値を実感していただきやすいと思います。
○対象者:
PRに関する相談相手が周りにいない、リーダーを対象とさせていただきます。PRの考え方や活かし方を掛け算することで、価値を提供していきます。
経営者 / ボードメンバー
経営企画
事業責任者
プロダクトマネージャー
ブランドマネージャー
マーケティングマネージャー
PR部門の責任者
○金額:お問い合わせください/ 1H
※法外な値段ではなく、コーチング一回分くらいです!
※お人好しなので、信頼できる知人・友人の紹介でしたら、
いくらでもセッションします
○その他:守秘義務事項は遵守します。必要あれば、NDAも結びます。
○ご依頼方法:下記のフォームからお問い合わせください。
https://forms.gle/YDStWL64XPAFnLd16
○お断りさせていただくご依頼:
・パブリシティの獲得の仕方を教えて欲しい
→僕よりもイケてるもっと最適な人たちがいっぱいいます。
元TVマンや現役TVマン、ITに強い方など、僕よりも優れた
プレイヤーはめちゃめちゃいるので、
そちらのプロの方が効率が良いと思います!
・とりあえずPRのTipsを教えて欲しい
→いっぱい本が出ているので、まずはそちらを読んでみてください。
あと、いろんな会社のケーススタディも出ているので、
そちらを自社にとって、と言う視点で分析するといいと思いますよ!
・PRを教えてほしいPRフリーランスの方
→割とそういう人からのご連絡が多いのですが、
PRのナレッジで、お金を稼いでるのであれば、
もっと自分でもがいてみてください。
それでも、やばそうだったら、教えてください。
相談にはのれるかもしれません。
epilogue.最後に感謝を伝えたいのは、一緒に走ってくれる/くれたクライアントのみなさん
最後に、このような考え方に行き着いたのは、これまで関わってくれたクライアントのみなさんがいたからです。
ありがたいことに、僕と契約してくれて、契約終了後も仲良くしてくれる企業は、「本質」を一緒に追いかけてくれる戦友のような経営者、PRパーソンたちです。みなさんが、いなければとっくの昔に腐っていたし、廃業していたと思います。
みなさんのように、課題に向き合い、立ち向かい、動ける人たち。
やはり、僕はそんな人たちのチカラになりたい。
自分が関わる前後で見える景色を変える、そんな「別解」と「視点」を提供したいのです。
ただ、僕のような考え方の人は少ないかもしれません。
バカだと言われることもあるし、理解されないことも多くあります。
でも、このnoteをきっかけに、少しでも誰かのgoodstoryを作れたら。
いつなくなるかもしれない命の火を少しでも、燃やせるのではないか。
いつか、あなたのgoodstoryを聞かせてください。
一緒に、一歩ずつ、前に進みましょう。
ご感想等々はコチラまで。
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