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「うつ」と折り合いをつける

うつ病から社会復帰して一年余りが経過した。毎日、だましだまし仕事をしている。与えられた仕事を粛々と行う日々。余計な感情を入れずに、淡々と進めている。

これまでに、朝、どうしても起き上がるのがつらい日は、休暇を取ることもあった。今日は、普段通りの時間に起きたものの、家を出る頃になっても気力が湧いてこない。ふらふらと駅まで歩き、通勤電車の中では、立ったまま目を閉じて体力を温存した。

車内放送が嫌なので、イヤホンをしたまま、YouTubeの動画に聞き入っていた。会社の席に座っても、ブレインフォグというのだろうか、ぼんやりとした眠さが残り、意欲が湧かない。部下からの相談に対して、適当に答えたり、後にしてほしいと頼んだりしている。

昨夜、しっかり寝たかったので、ソラナックスを2錠飲んだのが良くなかったのかもしれない。

午後、気を遣うべき取引先との交渉がある。当方は自分一人ではないが、眠そうな顔するわけにはいかないだろう。午前中は、頭を使わない単純作業を淡々と行うつもりだ。

来月契約予定の取引先との交渉も、本来なら電話の方が早いが、メールを打つ。電話で相手と会話するには、いったん気持ちを持ち上げなければならないが、メールだとその必要はない。テンションが低いまま、要件を簡潔にまとめて送信。一件だけでもアクションを起こすと、何となく気が楽になるから不思議だ。

こうして文章を書いているのは苦にならない。むしろ、正直な自分の状態を表現できることが救いだ。



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