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誰も気づかない五月の向こうに
ひとまず五月が終わった。
ということはもう春も終わっているのか。
まだ春な気がする。
忙しかった。ひたすらに。
その分たくさんの言葉と愛に触れて
たくさんの人と何かを交わした。
息子がもう、爆発するほどの元気を撒き散らして、毎週風邪をひいたり、胃腸炎になったり、鼻水ブウブウ言いながら、奥さんや僕はほぼ毎日風邪をひいていた。路上なんて一切できなかった。
仕事休んだり、ライブも休んだり、その中
元気を出せって言ってるじゃないか
コロナ禍って打ったら、コロナ禍って予測変換で出てきた。
すごいな一つの言葉になってしまった。
何が禍だ。
僕らは生きてたぞ。
高橋のりえちゃんと久しぶりの再会。
積もる話しかないのに、他愛もない会話ばかりした。でも嬉しい。
二、三年ぶりとかに会ったんだけれど、
それでもお互いの様子は、SNSなんかあまりこうしんしなく更新しなくても。
なんかお互いの感じでわかってた。
日々はわりと目次を眺め
もう幸せになっていいと思うんだ
身体中が煮詰まってる。
煮詰まって、沸騰してる。
暮らしに、一人増えた。
三ヶ月の里帰り出産期間を終えて
奥さんも帰ってきた。
食べて、寝て、泣いて、ちょっと動いて
笑ったり困ったりする。
小さな身体でたったそれだけなんだ。
それだけの小さな優しさが
大好きで、心配で、祈る。
僕たちはもうそのために愛しさのために
未来を考えて、暮らしに向き合って、
ちょっとだけでもって、もがいていく。
いつまでも続くとばかり
北海道にいる。
とても寒かったり、暑かったり、何日か過ごした。
一ヶ月ぶりの奥さんは
もう妊娠37週。
大きくなったお腹で少し緊張しながら会った。
いま動いたよって言われて、触ってみるけどなかなか僕が触れた時は動いてくれなかったりする。
手を離した瞬間に、ビクビクと動いたりして
彼女と子供しか知らない言葉で
話してみるみたいで、ちょっと寂しかったりした。
歌も歌わず、何もしない日々を何日
Using again
あんなに厳しかった父親が
優しくなって、帰り車で送ってくれた時に
降りる時、少し寂しそうな顔をしてたこと
初めて恋をした女の子が生まれた街や
見たくもなかった自分が生きてきた駅を
電車が通り過ぎても苦しくなくなったこと
中学の時、いじめてたあいつが
高校になってなぜか改心して偶然出会って
握手をしたコンビニ
引き伸ばした夜、家に帰りたくなくて
酒を飲みながら小樽から乗車した
札幌行きの終電