もう幸せになっていいと思うんだ

身体中が煮詰まってる。
煮詰まって、沸騰してる。

暮らしに、一人増えた。
三ヶ月の里帰り出産期間を終えて
奥さんも帰ってきた。

食べて、寝て、泣いて、ちょっと動いて
笑ったり困ったりする。
小さな身体でたったそれだけなんだ。

それだけの小さな優しさが
大好きで、心配で、祈る。

僕たちはもうそのために愛しさのために
未来を考えて、暮らしに向き合って、
ちょっとだけでもって、もがいていく。

一日ずつ歩いて行くと
息子の顔を見ていると
毎日変わっていく顔や仕草や声に。
一瞬たりとも見逃せない時間の本質を感じる。
無限ではない時間と、有限なそれの速さ。
うまくできないことが、たくさんある。
なかなか治らないことがたくさんあって。
見通せないことが毎日たくさんある。
足りないことがたくさんある。

5/3 息子が生まれた瞬間
あまりにも一人でいたくなくて
のうじょうりえに助けてくれって連絡して
高円寺に向かう途中だった。

ハネダアカリさんの2014をずっと聞いていた。頭で流れてた。
札幌のLOGでカミイショータさんとやってる
youtubeの動画がずっと流れてた。

生活に煮詰まりながら、
もう幸せになっていいと思うんだって
今もずっと繰り返し考えてる。

同時に、毎日歌って、酒を飲んで
誰かに会えて、遅くまで話ができて
そんな高円寺の毎日を。
幸せだったという表現で示めす以外の
表現なんてないなんて気づく。

幸せだった。いままでもこれからも更に。
それ以外の何物でもない。

新しい生活の幸せを祈る。
湖太郎の大いなる毎日を祈る。
奥さんの穏やかな生活の護りと幸せを祈る。 
大事な人たちと、少しだっていいから
共に鳴らせる日々を祈る。

そして、音楽が止まらぬように祈る時
止まるかもしれない、止めたほうがいいのかもしれない、って少しだけよぎる。

父がいつか音楽は麻薬と一緒だと僕を諌めたことがある。悔しかったとっても。

それでも作りたいとか、歌いたいとか
そんな気持ちだけ暴走気味に明日に向かって発射する。

ずっと考えてた曲ができた。

アーケイドファイアとホセゴンザレスを足してニで割って、醤油とかぼすをかけたような曲。

それでもなかなか、ギターを弾けない。

嘘をついてしまってるような気分になる。
デモを撮りたいんだけど、PCに向かえない。
こんないい曲できたんだよって、いろんな人に電話したいんだけど、聞かせたいのにできない。


今日、禁煙しようって思ったんだけど。
8時間後に吸った煙草は
身体中ビリビリして、無敵だって思った。
そのビリビリが、お前弱いんだぜ、って教えてくれた。

頑張りたいことがたくさんある。
もっとたくさん、がんばりたいんだ。
それはもちろんだ。 

食いたいな、って思う
音楽で。

頭がおかしくなるくらい
自意識ぶっ壊れるくらい
いい曲作らなきゃいけないんだ。

欠損はいつか、いつか、
精一杯暮らしてた時に。
よくなったりしないのだろうか

それが誰にも取り付けぬくらいのわがまま
であるのであれば、きっと諦めもつくのだ。

僕が幸せになりたいんだ。
自分のことばかりなんだ結局。
それでもみんな引き連れて、みんな引き連れて
よかったねって言えるまで。

おだやかなその暮らしを願うのなら

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