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固定概念は何故生まれるのか?

こんにちは天照のSOMAです。
今回は先日たまたまピラティスのイベントを行った後、参加者さんとの会話の中で出てきた固定概念について書いていきたいと思います。

毎月 大阪府高槻市で行っています。
結構面白いですよ。

固定概念(cognitive bias)は、私たちが情報を処理し、判断を下す際に無意識に発生する認知のゆがみの事を言います。

これらの認知バイアスは、脳神経学的なプロセスにも影響を及ぼし、私たちの意識の枠組みを形成します。

今回は固定概念と脳神経学の関係について深く考察します。

1. 固定概念の脳内プロセス


固定概念は、情報処理の段階で発生します。脳内の情報処理は神経回路の活性化に基づいています。

固定概念は特定の神経回路の活性化を促し、特定の情報に対する過度の注意や偏見を生み出す可能性があります。

これは、新しい情報を受け入れにくくし、新たな視点を探るのを難しくする要因となります。

何故このような現象が起こるかというと、脳は繰り返された行動や思考をパターン化する機能が存在します。

例えば通勤の道などは初めは色々考えたりしながらドキドキして進んでいきますが、いつの間にか何も考えなくても会社についていると思います。

この様な学習が小脳にプログラミングされる事で人は日々省エネしながら生活しています。

2. プライマシー効果と固定概念


より脳神経学的な観点から見ると、プライマシー効果(primacy effect)と呼ばれる現象が固定概念に関連しています。

これは、最初に受け取った情報が後続の情報よりも強く印象に残り、判断に影響を与える現象です。

固定概念はこのプライマシー効果を強化し、新たな情報を受け入れにくくする傾向があります。

会社の新人さんが始めに大きな失敗をしてしまうと、以後悪いところばかりが目立ってしまうなどはこの現象に該当します。

後にある程度成果を上げていたとしても、あの子は仕事ができない、といったレッテルが正しい判断を邪魔してしまいます。

3. 固定概念の克服と脳可塑性


幸いなことに、脳は可塑性を持っており、新しい経験や学習によって変化することができます。

固定概念に挑戦し、新しい視点やアイデアを受け入れる訓練を行うことで、脳の神経回路が再構築され、柔軟性が高まります。

マインドフルネス瞑想や認知行動療法などのアプローチが、固定概念を克服し、よりオープンで柔軟な思考を促進します。

なので、人にレッテルを貼ってしまっている場合や固定概念が増えてきているとは、一度落ち着いた環境でフラットに物事を考える事をお勧めします。

新人さんに対してそういった感情が湧いてしまうのも、多忙な毎日を過ごす事でストレスが溜まり、少しでも考えることを減らそうと脳がしているのかも知れません。

まとめ


固定概念と脳神経学の関係は、私たちの意識と認知プロセスに深く結びついています。

固定概念は新しい情報や視点に対する壁となり得ますが、脳の可塑性を活用して克服することができます。

このような努力を通じて、よりオープンで客観的な思考を促し、意識の枠組みを超えた新たな視点を発展させることが可能です。

バイアスと呼ばれる誤解や勘違いは私達の中に多く存在しています。

偏見や差別のない多社会を目指すには私達自身が安定して物事見れるようになる事が1番必要なのかも知れません。


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