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病みに病んだ私の大学受験#3

こちらの記事の続きになります。
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回復の兆し

そこからは毎日6時間センター試験当日までの約三ヶ月間倫理政経の勉強を続けました。
こんなに時間が使えるのは浪人の特権ですね。

そうしているうちに、倫理政経は安定して60%以上は取れるようになってきました。

また、そのほかの時間は苦手だった国語に多く使うようになりました。
国語は中学生の頃から、記述式で答えが解答と一致しないため答え合わせが難しく、ずっと逃げてきていたので壊滅的でした。

母国語なので、毎回平均点の60%は取れていたのですが、そこからは運でした。

ただ、英語や倫理政経の問題を回答している時にふと気が付きました。

英語の問題は長文の内容に適した選択肢を選べというもの。
一見全部正解しているようにみえるのですが、is not ~と肯定すべきところを否定しているもの。
Taro says "This is an apple.".を例とすると、Taroも"This is an apple."も文中に出てきているのですが、TaroじゃなくてJiroが言っている。というように組み合わせが間違っているもの。

倫理政経の多くの選択肢の中から正解を選ぶパターンも同じです。
主語がおかしかったり、そもそもそんなものが無かったり。

このように、意外と問題ってパターンが2,3個しかなくて、それらを分別するだけなんだなって思いました。
また、不正解の選択肢は場所が小さく見えづらいだけで、めちゃくちゃしっかりと不正解なので、意外とこっちも正解なんじゃない?っていうものなんて一つもないことが分かりました。

そう思った時に、実は国語もそうなんじゃないか?って思って、12月から勉強方法を変えてみました。

具体的には、選択肢をよく読んでそれが不正解である理由をとことん文章中から探し出しました。

英語や倫理政経と同じく、国語の選択肢も結構正解じゃない?ってのが多いです。しかし、それが問題にされているからには、明確な不正解部分が必ずあります。

そのように、選択肢の文章中の細かい言い換えや組み合わせ違いなどのパターンを見抜くことを練習しました。

そうすると、60%あたりの点数しか取れなかったのに、1週間もせずに市販の模擬テストで85%以上は取れるようになりました。
(古文や漢文の知識に関しては現役の頃に暗記していたものが役立ちました。)

そんな感じで、徐々に病み期から脱し、センター試験までに万全の状態に持って行けそうだったのですが、まだまだ倫理政経は60%。
目標の80%越えはまだまだで、時間への意識は薄れていませんでした。

再び病み期へ

センター試験が近づいてくると、テストを解ききる時間にも意識が向かいます。

時間内に解ききればよいというわけではありません。
しっかりと見直しの時間を残さなければいけません。

ここの見直しの時間にどれだけ時間を残し、どれだけ自信を持った答案が作れるかが勝負になってきます。

そして、解答時間にこだわってくると、また少しずつ歯車が狂いだしました。

具体的に起こった問題としては、英語の長文が頭に全く入ってこないことです。
目が滑ってしまう。文章を目で追っているだけ。目のスピードに脳がついて行けていない。

英語はコンスタントに80%以上は取れていたのに、この状態になってからは長文がボロボロで60%もギリギリ行かないくらいになってしまいました。

このような状態に12月第三週あたりからなってしまいました。

正直かなり焦りました。

ですが、倫理政経で何とかなりつつあることが自分の自信にもなっていたのか、気持ちの切り替えはできませんでしたが、もうやるしかないと腹をくくったのを覚えています。

自分が考えた対策は、とりあえず時間を気にせずに脳が理解できるスピードでゆっくり読むこと。
初めの一週間くらいは、目が行き過ぎてしまうのを頑張って戻しながら。何度も何度も同じ場所を理解できるまで読み直しながら英語の問題を解きました。

以前は解き終わって10分程余るくらいのスピードで解けていたものが、この時は、全部終わらせるのに30分以上オーバーしていまっていました。

この状態になった当時はセンターまで残り約3週間で問題が生じたという事で非常に精神的に不安定になっていました。

やっとここまで来たのに、、、などいろいろな思いが頭の中を駆け巡りました。

ここでも、ストレスからペンを持つ手に力が入らなくなり、タオルで手にペンを縛りつけながら勉強したりしました。

毎朝起きると、高橋優の「明日はきっといい日になる」や中島みゆきの「ファイト!」、ZARDの「負けないで」、ゆずの「タッタ」などの受験ソングを聞きまくるようになりました。

また、自分の将来が心配で自習室周りを徘徊する回数も増えました。

他の科目でも簡単な問題に間違えたときは、自分への不安や苛立ちを消化できずに自分のほっぺたをセルフビンタしたりしていました。

感情の起伏も激しくなり、難しい問題に正解したときにはクスクスと笑いが止まらなくなったり、かと思えば急に不安になって涙目になったりしていました。

※自習室にはほとんど人がいなかったですが、他人からするとやばいやつでした。笑

意外な結果に

しかし、ゆっくり読むことを意識し続けて英語の勉強を続けていると1月一週目あたりには、元に戻っていました。

それどころか、解答時間は少し早まり、正答率も少し高まっていました。
おそらく、以前は飛ばし読みで内容を推測していた部分が少しあったため、途中でわからなくなって戻ったり、間違った解釈のまま進んでしまっていたのに対し、しっかりと理解する方法を身に着けたことで、一発で理解することができるようになり、時間の無駄が無くなったのだと思います。

自分が思っていたよりもかなり早くそれもいい方向で修正ができ、センター試験に臨む精神状態や身に着けた知識の両方がそろいつつありました。

最後に

勉強とメンタルは本当に大事で、僕はお互いに掛け算だと思っています。

知識が備わっていてもメンタルがダメダメなら何も成果が出ません。むしろ悪くなります。

今受験生の皆さんがこの記事を読んでくれているかはわかりませんが、勉強だけに集中するのではなく、自分の体や心のケアも大切にしていただきたいです。


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