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読書好きによる南方見聞録 2024.3
みなさん、こんばんは。実は一昨日から南半球にいます。自分でもすごい書き出しだと思いながらも、書き始めてしまいました。日本での激務生活に終わりを告げて、早1年。
ちなみに激務を振り返ることのできる記事はこちらからどうぞ。
これまで、15年近く海外旅行など行けた例(ためし)がありませんでした。次の夏こそは、また来年こそは、などと空想をし続けていたこの間。使わずに終わってしまった古いパスポートと、これまでの年月とのおさらばをついに果たしました。そして行き先は何を思ったのか、南方。今日は趣向を変えて、南方見聞録と題した旅行記をお届けします。ちなみに根っからの理屈屋なので、フォトジェニックでカジュアルかつファンタスティックな旅行記を読みたい方にはおすすめしません。あしからず。
読書好きは旅に何を求めるか
英語で読書好きな人のことをブックワームと言いますが、つまり私は、doesn't stop itself to fill in the curious mind at all…やはり旅行先でも、知的好奇心という器の補充が欠かせませんでした。
何よりも食事が気になる
食べるという行為は、空腹を満たすだけでなく料理そのものや材料の生産、またその歴史を紐解く上でも、大変興味がある分野の一つです。平易に言うならば、現地を知るにはまずは、食事からが早いということです。旅行2日目に動物園のフードコートでいただいたのは、こちらです。
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こちらの比ではありませんでした。
これだけで日本円で1500円くらいしました。
健康食志向が少々強めなのか、ヴィーガンやベジタリアン対応フードも豊富でした。ちなみに右側のヨーグルトがヴィーガン対応でした。ギリシャヨーグルトに近いテイストで食べやすかったです。現地人には、何故かウォーター・メロンが人気でしたね。そして、食事の値段も高いせいか、たくさん食べている人はあまりいませんでした。英語で、ちらほら聞こえるのも日本語で言うところの「軽くでいいよね。」でした。ちなみに日本でもおなじみのセブン・イレブンでは、日本よりも多くの種類のサンドイッチが売られていました。
実は初日に、機内食を食べたのにも関わらず、小腹が減って最初に食べたのも、サンドイッチでした。セブンイレブンのクラシックトリプル。これもサンドイッチだけなのに、日本円で800円ほどしました。コンビニで800円も使ったことがない私には、ショックが大きかったです。しかしながら、パンが意外や意外に美味しかったのです。
どうやらパン好きが多いのか、美味しいパン屋さんもたくさんあるようです。滞在期間中に行くことはできませんでしたので、パン屋巡りを次なる旅行スポットにしたいですね。
見たことがないものが気になる
知的好奇心の充足の一番は、見たことのないものを見るに尽きます。これこそ旅行の醍醐味でもありますよね。とにかく、今まで生きてきて見たことのないものがたくさんありました。
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街は、とにかく見たことのないものや生き物に溢れていました。行く場所行く場所で、英語の解説を読みながら、持っている知識を総動員して、新たなことを貪欲に吸収した日々でした。コアラが毒のある葉を食べて、その毒をバクテリアの働きでTake downするのにも負けないくらいの勢いだったと自負しています。
今回の旅行で、これまで本を通して理解してきた机上の世界とつながることができました。トンネルの先が見えたかのような、もしくはカメラがズームアップして接写(マクロ)になったかのような気分を味わいました。それと同時に、もっと知りたいという気持ちが強くなったのは言うまでもありません。
点が線や面になることを求める
忘れもしないおよそ20年前。図書館で借りたイラスト入りのエジプトのヒエログリフの本。当時中学生だった私は、自分の部屋で帯出期限が来るまで読みふけっていました。子どもでも読める比較的平易なものだったのですが、タイトルを失念したのが悔やまれます
今回の旅行で博物館に行ったのですが、なんとエジプト展が開催されていたのです。日本円で5000円近い観覧料を払いじっくりと見て、聞いて、読んだことで教科書やあの日読んだ本で学んだことが、つまり幾重にも重なった点が線、否、面になったのです。これが今回の旅行で、私が一番嬉しかったことです。
カデシュの戦い。高校の世界史で学びましたが、教科書ではここまで詳しく学びませんでした。学べなかったことが、学び直せることは何かをリ・クリエイトしているようなことと一緒であると思います。だからさらにもっと知りたい、学びたいという気持ちそのものが創造的であると感じるのかもしれません。
コミュニケーション通して知りたがる
オーストラリアの英語をオージーイングリッシュというようですね。発音やスペリングなどアメリカ英語と違う部分があるとは、人伝いにこれまでも聞いてはいました。そして中には聞き取りにくいと言う感想にも出合いましたが、あまり気にせずにいました。
実際にコミュニケーションを取る中で、聞きづらいことは決してなく、電話でも対面でもオーダーでも困ることはありませんでした。
強いて言うなら、makeの発音がmikeに聞こえたくらい。文字通り、Aの発音になるんでしょうね。ただMake sureときたら、Mike sureとは連想しませんから、これも結局は問題なしでした。そして毎日の語学学習が生きていることも実感しました。語学学習の記事はこちらをご参照ください。
店員さんとの会話も楽しみました。初めてここに来たこと、エジプト展がどれくらい素晴らしかったなど、色々話してみました。もちろんそのお店のおすすめを聞くこともできました。
読書も作者とのコミュニケーションであることには違いはないのですが、対面のコミュニケーションはフレッシュなフルーツのような味わいがあります。対して言うなら読書でのコミュニケーションは、おふくろの味のような奥深さと言えるかもしれません。
読書好きは読書に戻る
この旅行期間中も本を片手に飛行機に乗り、長時間フライトのお供となってくれました。中でも読んで良かった作品の感想は、読書メーターで記録しています。世界的に有名な黒柳徹子さんの著作が一番の相棒でした。
旅の終盤は本屋にて
そんな私は旅の終盤に、本屋に行くことを諦めることはできません。現地を知るには料理が食べ物が一番のモットーに則って、現地の方が書いたホームメイド料理のレシピ本を購入しました。目下の狙いは、その料理を作って食べ、旅行の思い出とそこで学んだ新たな知見を噛みしめることです。そうすることで15年ぶりに海外旅行に行ったことが、いつまでも色褪せずに思い出せると思うのです。食と思い出と本。響きも何だかとっても素敵に思います。
人生の旅の中で
点が面になるとき、それは新しい自分になった瞬間でもあると思います。ヘンゼルとグレーテルが置いたパン屑によって、自分の居場所を見つけてもらうかのような安心感があります。私は私にしかわからないと思ってしまうことがあるのですが、今回の旅行を通して、凝り固まったその意識もスーッと和らいだような気がします。日本にいたらできなかったことだと思います。人生、やるか、やらないかの2択なのかもしれませんね。
番外編
今回の旅行で便利だったものを番外編として記しておきます。
eSIMはこれが便利でした
空港でも現地の会社がこぞって勧誘していましたが、今回はこちらのeSIMにお世話になりました。アプリ連動ができるので、データ使用量もチェックできて便利でした。30日で3GBプランで日本円で900円ほどでした。容量を多めに契約しましたが、街なかのWi-Fi利用もできたので容量は少なくても良かったかもしれません。
日本在住者であれば、もしかしたら携帯電話会社のローミングのほうが安いかもしれませんが、海外在住者としてはこちらが、お手頃でした。また、Bluetoothテザリング可だったので、スマホ2台持ちの人にも勧めたいですね。
紹介コードを載せておきます。SKZJYP6148
すべてを1枚で
これも便利でしたね。
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Opal cardと言って、電車も市電もバスもフェリーもこのカードで乗ることができます。乗り継ぎ割もあったり、クレジットカードで楽にチャージできたりと1枚でとてもラクラクな移動が実現できました。このカードを使っても、空港線はなかなかのお値段がしたのはびっくりでしたが総じて満足です。
アプリも充実
使って良かったアプリリストを紹介して終わりたいと思います。
opalカードの残高もチャージ履歴もこのアプリで一目瞭然でした。
時刻表や目的地までのルートもわかりやすく確認できました。
ETA申請が楽でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。次は旅行中に読んだ本の紹介をしたいです。では明日の便で帰りたいと思います。機内食が楽しみです。
サポートありがとうございます。感謝です。