世界一の美食国家「日本を食べ歩く」連載開始!
私たち日本人が外食でいただく料理の味は、美味しいのが当たり前だと思っていませんか?
海外へ行けばそれが当たり前ではないことを、すぐに気づかされます。
私はこれまで様々な国を訪れましたが、日本にある街の定食屋、弁当屋、ファミレス、フードトラックといった低価格のお店の料理の質の高さは、海外の高級店に匹敵するかそれ以上のレベルだと何度も感じました。
そのため、国内の一般的なレストランのレベルの高さも群を抜いています。
この「当たり前」を当然のこととして何も考えずにいてはもったいない!
私たちは日本で最高の食をいつでも好きな時にいただけることに感謝しつつ、この特権を最大限活かして「日本を食べ歩く」楽しさをより深く追求していきましょう。
今後の記事では、私が過去に東京や地方で訪れた、あらゆるジャンルのおいしいお店を紹介していきます。
それに先立ち、世界でなぜ東京そして日本が美食の国として認められているのか見ていきましょう。
世界一の美食都市として君臨し続ける東京
ミシュランガイド星獲得店数が圧倒的
世界一のグルメ都市・東京は、世界中の美食家を魅了してやまない美食の都として有名です。
フランスで生まれた美食を司るガイドブック「ミシュランガイド」をご存知の方も多いでしょう。
アジア版は2007年発行の『ミシュランガイド東京 2008』が初めてで、なんと東京の星獲得店数が、いきなりパリをおさえて世界1位を獲得しました。
それ以来、16年連続で世界1位の座に君臨し続ける東京は、2022年11月発行の最新版「ミシュランガイド東京 2023」でも200店(ビブグルマン除く)が星を獲得しています。
また、2023年版「世界のベストレストラン50」では、東京から3軒が選出されています。
世界一の美食大国を表す数字
東京だけではないグルメ都市の多さ
ミシュランガイド星獲得店数で日本は東京以外にも京都が3位、大阪が4位を占め、世界一の美食大国でもあるのです。
京都、大阪以外の地方都市では名古屋、福岡、神戸などにも名店は数多くあります。
これだけ多くの星獲得店があり、地方都市でも幅広く美食が楽しめる国は他にないでしょう。
日本の自然環境に根ざす美食都市・東京の成功要因
日本は四方を海に囲まれ、国土の約75%が山地で構成されている島国です。
北から南まで長く伸びた日本列島には、地域ごとに変化する豊かな自然があり、昔から四季に合わせた料理や伝統が育まれてきました。
海や山の幸、各地の銘柄牛、豚、鶏や産地ごとに異なる豊富な魚介類、各地で栽培される高品質な野菜にフルーツなど、これほど多様で新鮮な食材に囲まれて生活している国は日本だけとも言われています。
これら四季折々の素晴らしい食材と持ち味を、存分に活かした料理を提供できるレストランが無数にある東京。
それこそが、東京を美食の都世界一として認めさせている理由の1つなのでしょう。
日本人特有の味覚「旨味 UMAMI」
日本人なら当たり前に感じる「旨味」。
実はこの旨味が世界で本格的に認識されるようになったのは、和食がユネスコ無形文化遺産に登録された2013年でした。
それまで日本以外では甘味、酸味、塩味、苦味が人間の味覚を構成する基本味(きほんみ)として認識されていたにすぎません。
それが今では第5の味覚「旨味 UMAMI」として世界共通語にまでなりました。
東京のレストランでは、新鮮かつ高品質な食材を使い「旨味 UMAMI」を100%生み出せる料理人が無数にいるからこそ、国内外のトップシェフが集まり美食の都を進化させ続けているのです。
美食都市として今後も世界をリードし続ける東京、そして日本を食べ歩こう
東京特有の食文化が放つ輝き
ミシュランガイド・インターナショナルディレクター、グウェンダル・プレネック氏は「東京には良質な食材が集まる利点があり、それを調理する素晴らしい腕前の料理人が国内外から集まる東京は、美食都市として世界をリードし続けるでしょう」と語っています。
さらに、東京特有の食文化について「シンプルな居酒屋や小さな寿司屋、日本料理の専門店から最高級レストランまで、東京には良質なレストランが溢れており、そのユニークなシーンで人々を魅了しています。巨大都市・東京は開放的で、食の多様性も輝きを放っています」ともコメントし、他国との大きな違いを挙げました。
日本に生まれたことに感謝しよう
私たち日本人にとっては当たり前の食文化ですが、海外から眺めると世界最高の食文化なのです。
日常的に最高の食材を安価で入手できることもそうですが、これまで紹介した通り良質なレストランがこれほど身近に溢れている国は他にありません。
せっかく日本に生まれたのだから、東京を筆頭に日本全国で素晴らしい料理を食べ歩かなければ人生もったいないでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?