絶対行くべき神域|「戸隠神社」日本屈指のパワースポット
「信州」の名称で知られる長野県。
長野県の霊山・戸隠山には日本屈指の聖地として名高く、最強パワースポットの1つに数えられている「戸隠神社」があるのをご存じでしょうか?
特に奥社へ向かう参道の両側にずらりと並ぶ巨大なクマスギの木が、天に向かって高く伸びる景色はまるで異世界のよう。
近年、海外でもその神秘的な光景が知られるようになり、人気が高まってきています。
今回の記事では「絶対行くべき神域」として、戸隠神社・奥社の魅力を中心に解説していきますので、ぜひ今後の旅行先候補の1つに加えてみてください。
創建以来2000年以上の歴史を誇る戸隠神社
戸隠神社は五社から成り立つ
戸隠神社は霊山・戸隠山の麓にあり、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社で構成されています。
祀られているのは日本神話ゆかりの神々や地主神で、各社の御祭神は次の通りです。
■各御祭神の詳細にご興味がある方は戸隠神社の公式HPへ
天岩戸開き神話と戸隠山
戸隠山の由来は日本神話に登場する「岩戸伝説」とも言われ、宮崎県高千穂町にある「天岩戸(あまのいわと)」と密接な関わりがあります。
天岩戸は天照皇大神(あまてらすおおみかみ)がお隠れになられた場所として、なんとなくご存じの方もいるのではないでしょうか。
天照皇大神(あまてらすおおみかみ)を岩戸の外に導き出すため、戸隠神社の奥社に祀られている天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げ飛ばした天岩戸の落ちた場所こそ、現在の戸隠山とされているのです。
宮崎県の天岩戸神社ではこの天岩戸が御神体として祀られていて、神職の案内で拝観が可能です。
戸隠信仰のはじまり
地主神である九頭龍大神は、水と豊作の大神として九頭龍社に祀られています。
水は生きとし生けるもの全てにとって必要不可欠なもの。
その水の大神が「戸隠信仰」のはじまりに深い関わりを持っているのです。
標高1904mの戸隠山を主峰とする戸隠連峰の姿が高くそびえ立った絶壁で、それを九頭龍神に見立てたのが戸隠信仰の起源とされています。
神仏習合の霊地として名を馳せる
大陸から天台密教が伝播した平安期には、「神仏習合」の「戸隠山顕光寺」が成立し、戸隠信仰と修験道が融合した霊地として知られるようになりました。
以降、修験者の修行場とし庶民の信仰を広く集めましたが、明治初年の「神仏分離令」によって戸隠信仰の源流である神道を選択したことで、戸隠山顕光寺から戸隠神社となったのです。
奥社(おくしゃ)
先述の岩戸伝説で岩戸を投げ飛ばした天手力雄命(あめのたちからおのみこと)が祀られている、戸隠神社の御本社が奥社です。
御神徳は開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などで、ご利益を求めて全国から多くの参拝者が訪れます。
五社からなる戸隠神社の中でも、奥社は特に神聖な雰囲気を感じられる場所として有名です。(実は九頭龍社もこの奥社のすぐ隣にあるので一緒に参拝可能。)
この奥社までは入り口から歩いて約2km、片道40分ほどですが、写真や動画を撮りながらだとさらに時間がかかるため、所要時間は2時間を目安に余裕を持って行きましょう。
隋神門(ずいしんもん)
静寂に包まれた荘厳な雰囲気の中、真っすぐ伸びる奥社参道をまずは中間に位置する隋神門に向かって進みます。
隋神門は戸隠神社の中で最も古い建造物といわれ、神域を邪気・邪悪なものから守る門です。
ちょうど中間の1km地点で姿を現す朱色の隋神門は、その色彩と大きさでひときわ存在感を放ちます。
茅葺き屋根も普段あまり見られないので見応え十分です。
随神門の向こう側を覗くと、まるで神話の世界への入り口に立ったかのよう。
門をくぐり抜けて一歩足を踏み出せば、そこには神域が待ち受けています。
神聖な空気感がより一層増していき、身も心も清らかになっていくのを体感できるでしょう。
奥社参道並木
奥社参道並木は樹齢400年を数えるクマスギの並木で、随神門から約500mも続きます。
観光ガイドの写真などで、戸隠神社を象徴する風景として多く使われるのがこの並木道です。
この天にも昇るほどの勢いを感じさせるクマスギ並木こそが、参道に神秘的な雰囲気を与えてくれているのです。
絶好の写真撮影スポットは隋神門を通り過ぎてしばらく進んだ辺りで、振り返ると素晴らしい一枚が撮れるでしょう。
じっくりと時間を使って撮影することをオススメします。
中社(ちゅうしゃ)
戸隠神社中社は奥社から車で約5分と近くにあり、歩いていくこともできます。
敷地は狭いので所要時間はゆっくり見ても約30分ほど。
御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。
学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全に御神徳があり、境内にある樹齢700年超のご神木と樹齢800年超の三本杉が見どころです。
火之御子社(ひのみこしゃ)
御祭神は主祭神の天鈿女命(あめのうずめのみこと)とともに三柱の神々が祀られています。
神仏習合の時、火之御子社のみが神社として終始し、御神徳は舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神です。
境内には樹齢500年超の「夫婦の杉(二本杉)」と西行桜があります。
中社からは約700m、徒歩15分程度で、所要時間は15分ほどでしょう。
宝光社(ほうこうしゃ)
御祭神は中社御祭神の天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)の御子神様である天表春命(あめのうわはるのみこと)です。
御神徳は開拓・学問技芸・裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神。
社殿は神仏習合時代の面影を残す荘厳なもので、270段あまりの石段を登った先にあります。
火之御子社からは同じく約700m、徒歩15分程度で、所要時間は15分ほどでしょう。
戸隠神社五社巡りの順序とアクセス方法
五社巡りとは五社すべてを参拝することを指しますが、特に決められた順序はないとのことです。
アクセスしやすい方角から回るのが良いでしょう。
オススメなのはやはり時間にとらわれずに移動しやすい車です。
私は新潟県上越妙高でのドライブ観光と合わせて訪れたので、奥社まで車で約1時間でした。
JR長野駅からは約40分で宝光社へ行けるため、今回ご紹介したルートを逆から回るのが最適です。
ちなみに、私は時間の都合で奥社(九頭龍社)と中社の三社のみの参拝でした。
戸隠神社参拝時の注意点
戸隠神社を参拝する際は歩きやすい靴で行きましょう。
奥社だけでも約2時間、五社巡りなら合計3〜4時間ほど歩くことになります。
また、奥社の御神殿手前は少し歩きにくい階段などがあり、参拝時期によっては雪が積もっているのでご注意ください。
気温も低めなので、夏以外の時期は服装にも注意が必要です。
絶対に行くべき神域
今回の戸隠神社はいかがでしたか?
神社や神話に興味がなくとも、参道並木の神秘的な風景をこの目で見るだけでも行く価値があると思いませんか?
日本神話や戸隠信仰について、少し知って訪れればより楽しめます。
そして、神社やパワースポット巡り好きであれば、絶対に行くべき神域ですので、ぜひ参拝することをオススメします。
それでは、また次回をお楽しみに。
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