フルーツや野菜からマイクロプラスチックが見つかった

マイクロプラスチックが、ニンジン、レタス、ブロッコリー、イモ、りんご、梨から見つかったという論文が発表されたという記事を読んで衝撃を受けています。今回はFASTCOMPANYの記事をご紹介します。

野菜と果物からマイクロプラスチック

発表したのは、イタリアのシチリア島にあるカターニャ大学。Environmental Researchという学術雑誌に掲載されています。研究者がスーパーマーケットと地元の農産物販売所から前述の野菜と果物のサンプルをとって調べたところ、その中にマイクロプラスチックが見つかったということです。

地元の農産物がより危険!?

驚くのは、地元の農産物販売所の野菜の方がより多くマイクロプラスチックを含有していたという点。どういうわけなんでしょうか?
そして最も小さいプラスチックが見つかったのはニンジンで、約1.5μm。レタスでは2.5μmのものが見つかったそうです。(※ちなみに大腸菌が1μmくらい。わかりづらい例えですが。)

梨よりリンゴ、野菜より果物

果物では梨よりリンゴで多くのマイクロプラスチックが見つかり、野菜よりも果物の方が多くマイクロプラスチックを含有していたそうです。研究者は、果樹の根の太さが関係しているのではないかと見ているようです。

下水を利用した農業の危険性

そして発表された論文はこれだけではありません。
Nature Sustainabilityに掲載されたのは中国科学院煙台海岸帯研究所とオランダ、ライデン大学の研究結果です。レタスの根っこや小麦畑が周辺の土や水分からマイクロプラスチックを吸い上げていることが判明しました。

ライデン大学のWillie Peijnenburg教授は下水を利用した農業にも警鐘を鳴らしています。下水に含まれるマイクロプラスチックが根を通り茎を流れて私たちが食べる野菜にも入っている可能性があるからです。「下水 農業」で検索すると多くの結果がヒットしました。世界の多くの国でも行われているようです。心配です。

健康への影響は

これらのマイクロプラスチックが私たちの健康にどのような悪影響を及ぼすのかは、まだ解明されていません。でもマイクロプラスチック入りの野菜とか果物を食べているのかー、と思うとゾッとします。
この先、何食べていったら良いのでしょうか。


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