いつものスプーンは、使いにくい。

今日の夕飯はカレーだった。
使うスプーンを選ぶ時、いつも私はシルバーの大きめのスプーンを見ながら、小ぶりで丸っこい木のスプーンを選んでしまう。

シルバーのスプーンは、何の変哲もないシンプルなもの。
すくう部分は薄く、平ため。カレーのようなとろっとしたものを食べる時も使いやすいく、スープにもいい。

一方、木のスプーンは厚みがあり、ふちも丸っこい。
細かいご飯、スープなどすくいにくい。だけど、ころっとしていてかわいい。木、という素材も、なんだかいい。

食べにくいのに、選んでしまう木のスプーン。
「じゃあ、食べやすい木のスプーンだったら?」
もちろんそれはとても素敵な事だから、選んでしまうと思う。ベストなスプーンだもの。
全部を完璧に気に入っているものを見つけ出せたら、傍にあるだけで、きっと毎日が楽しく感じられる。たかがスプーンでも。

「なら、食べやすい木のスプーンを買ったら?」
それはそう。ごもっともなのだけれど、そうしようとまで思わない。
そこまで不満がない、というのが大体なのだけれど、
”食べにくいけれど、これがいい”
なんて、木のスプーンを甘やかす。


こんな風に木のスプーン木のスプーンと考えていたら、いつも選ばないシルバーのスプーンに申し訳なく感じてきたので、今度はシルバーのスプーンを選ぼうと思う。




スプーン、なんだかどんどん気の抜ける文字にみえてくる。
全部で17個出ていたみたいなので、よかったら数えてみてください。
ひっかけはスープ。

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