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アジャイルなチームは、ビジネスにどのようなメリットをもたらすか。

「マインドセットやチームとしての個の在り方が問われている」

30年間富士通という会社でお世話になり、AgileJapanの企業サテライトの責任者をしたり、デザイン思考でイノベーションを興してきた中で、日本中のアジャイルマインドを持った人たちと10年以上に渡り接してきた。きっと今後も仲間は増えていくのだと思う。

2022年の今、この時代にもう一度「アジャイル」というものを考えなさいと、Scrum Inc.のジョー・ジャスティス氏に言われたので頭の中をアウトプットしてみたい。

何が当たるか先の読めないVUCAの時代、そしてコロナ禍による働き方の変化、新しい物を次々とリリースするスピードも短期化している。従来は、設計図がしっかりあってその通りに作っていればよかったが、いまは開発途中で変更が入ることが当たり前のように言われる。

もちろん要求がしっかり凍結されて最終工程まで進むのなら従来のウォーターフォール型のものづくりがフィットする。ウォーターフォールは悪ではない。

つまり、最初にきちんと何を作るのかを顧客と決めておけば変更は入らずそれでいいように思うのだが、VUCA時代である、顧客も開発元もよくわからないままスタートする。

世の中の変化はすさまじい。目標がゆらゆらと定まらない所謂「ムービングターゲット」の状態が起こるので開発中に変更を余儀なくされる。

そんな時にアジャイル開発はフィットするのだが、そこで重要なのは、マインドセットやチームとしての個の在り方が問われる。

自律したチームを育て、現場に任せる強い意志と責任のとれる役員を育て、企業を育てる上で、人との対話、コラボレーションによる共創、説明責任を重視するアジャイル型チーム作りは、小さい規模でも確実に動くものからリリース、顧客と共に出来上がりをスプリントレビューするDebOpsやアジャイル方の考えは素早く(agileに)失敗することで素早く提供することにもつながり、直実に品質確保と要求変更に追随することが可能である。

少し前から自動車、航空、宇宙開発にまでアジャイルスタイルの開発手法が入り、いまではその開発サイクルでイノベーションが生み出されている。

そんな中で、チームで物作りを行っている人たちは喧嘩したり議論したりする時間さえもったいないはずで、楽しくプロボカティブに仕事をするアジャイルは昔はよく遊んでいるみたいと言われたが、実はそうではなく、結果的にイノベーションを生み出したり、品質が高かったり、顧客満足度が高かったりするので、実は誠実であると私は言い続けてきた。

仕事をする現場は安全な場であるべきだし、声高な上司を恐れて意見が言えない職場ではいけない。むろん上司をないがしろにする職場もだめで、アジャイルのフラットな職場は安全な場をもたらす。

チームメンバーは自分の意見や考えを言いやすく、次々にアイデアや改善点も生み出される。脳みその中の情報は嵐のように出るべきで、いくつ出ても無駄なんかではない。

現場のメンバーは多能工化されフルスタックエンジニアのチームができ、分業化によるインターフェーストラブルによるロスも少なくなる。

さらに企業も、人権だ、ダイバーシティ教育だ、インクルーション教育だハラスメント防止だというのも大事だが、まず、アジャイルの考えが職場の一人一人に浸透した働き方ができる組織づくりをしていく事が、VUCA時代にはビジネスに与えるメリットは大きい。

ニッポンの技術者たちにもう何十年も同じことを叫び続けているのだが、今こそ、早くアジャイル開発に挑戦し、顧客に寄り添い、失敗を繰り返し、修正を素早く慣れることが先決。最初から上手く行くわけがない。自分たちでやって、慣れていかないとアジャイル開発は指南書なんてない。

はっきり言うと、人のやり方をそのまま真似してもダメだと言う事である。自分たちで自分たちの企業に合ったスタイルを早く見つけて浸透させてほしい。

そんなアジャイルなチームは、ビジネスにどのようなメリットをもたらすか。

・ビジネススピードの向上

・新たなイノベーションの創出

・新規顧客開拓

・世の中の変化に追随できる

・負のコストの削減

・社員が育つ(責任感、協力、思慮、配慮、予測、スピード感、おもいやり、スジュールの見積もり能力と管理能力、技術力、学習の習慣、多能工化、)

・顧客満足度の向上

・顧客理解、市場理解

・品質に対するより真摯な考えと行動ができる

・離職者の現象

・士気の向上

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