【LIFE】電気グルーヴと土瞑想
初めましてな人もそうでない人も
ここに来てくれてありがとう。
ゴールデンウィークの最終日
お家でオンライン陶芸をしてみました。
今日はそのことを書こうと思います。
実は私は高校大学・大学院と美術を学んでいました。
特に大学院では陶芸施設が自由に利用できたので、毎日陶芸室に通い、電気グルーヴを聴きながら夢中で土と格闘していた時期があります。その記憶が今でも強く残っていて、会社員になり仕事に邁進して陶芸から遠ざかっていたこの5年間の間もずっと、頭のどこかで陶芸がしたいと思い続けていました。
そして先日、一緒に事業をしているデザイナーの女性がオンライン陶芸の様子をインスタにあげていたことをきっかけに、陶芸への熱が今再燃。
私も早速申し込みをして、GWに土に遊ばれてきましたよ!
オンライン陶芸ってどうやるの?
肝心のオンライン陶芸とは、前日までに土と道具が届き
窯元の先生とzoomで繋いで、90分教えてもらいながら器を作るというものです。
土を触りながらPC繋ぐという、なんともシュールな光景。始まったら絶対にPCを触らないぞと言う覚悟も決めて、いざ。
まんまるの土。高まります!
土を木版にスタンバイ、オッケー!
汚れてもいい机に、汚れないように新聞紙をひく。手を拭いたり、乾燥した土にかけるための濡れたタオルも用意しています。パソコンはどこに置こう・・・。(床へ)
今回は小鉢を作りました。先生の言う通りにまずは土を一部丸めて、真ん中にくぼみをつくり小さなお皿を作る。(スマホで写真をとるたびに、手を洗いにいく)
うむうむ。いい感じ。しっとりとした土の感触が気持ちいい。ピタピタと肌にくっつく。
そこに紐状にした粘土を巻きつけて高さを出す。紐は皿の淵のちょっと内側につけるとよい。そして指でひっつけていく。
ここから本格的に形を作っていきます。形成したものは焼くと10〜20%縮むので(土によって違います)ちょっと大きめに作る。
今回はまんまるのボールみたいにしたいなと思って
作りました。↓この時点での形、結構好きだな。いいな。
この後も、あーでもないこうでもないと土を触り続け、試行錯誤。うむむむむ。今日も今日とて土に遊ばれている笑 この全く思い通りにならないところもいいの!久しぶりの感覚に夢中になってきて、講師の先生の話が耳に入らなくなってきたw BGM化する窯元の声YAH〜。
さてさて出来上がり間近の二つ。3時間経過してようやく少し落ち着いた。
ちょっと形が変わったね。手を入れすぎた形してるな。でも気に入ってる。
zoomでのレクチャーは1.5時間なんだけど教室終わって、そのあとも3時間くらい夢中になって作った。なんてったってめっちゃ楽しい。
ある程度乾かしてからも、削ったり整えたり余念がない。
余った土で、植木鉢も作ってみた。サインもして、窯元へ返送する。出来上がりは2ヶ月先です!待ち遠しいね。
陶芸は脳を解放するトリガーになる。
土をいじり続けていると脳から言語がなくなっていってどんどん空っぽになる感じがする。手先に意識が集中することで脳が解放されてるんじゃないかしら。
普段あれこれ頭の中で考えてるそれが、さっぱり消えて凄くクリーンな思考になる。感情がフラットになる。
併せて作業用BGMに電気グルーヴ流すともう最高だよ!空っぽになった脳に直接響くテクノ。気持ちよい〜ほんまにたまらない。耳に制限をかけることでより脳が解放される感覚が高まるんではないだろうか。
煩悩に解放された脳。この時間はもはや瞑想に近い。耳も鼻も足も全て忘れて目の前の土にだけ没収することによって思考が自由になる。座禅で目をつむったり、足を組むのも同じような理由なんじゃないかと勝手に思ってる。
土に、今に、向き合う。心が静かに穏やかになる。
普段はたどり着けない思考に行き着くことができる。
いつもここが原点だと気づく。
自分の本当にやりたいことはなんだろうと考えると、 いつも最後は陶芸に立ち返る。夢中になれる数少ないもの。
本当に不思議だ。
誰かが言った。人は生産する生き物だと。
当時の恋人の言葉もついでに思い出す。
何かを生産していなきゃ生きてる意味がない。
生産してなきゃ生きている意味があるかどうかは分からないが、土を触って何かを生み出している時間は私にとって生きている喜びを感じる時間であるのは間違いない。
綺麗なものを作る必要もない。少しくらい割れていてもいい。思った色にならなくても構わない。
失敗したら次、また工夫すればいい。なんなら不完全なものも愛おしいうまくいかないと言うことが楽しい。知らないと言うことが嬉しい。
SNSの世界で他者モードに疲れたら、自分と向き合い瞑想する時間を持つといい。瞑想の入り口として陶芸はおすすめ。騙されたと思って、オンライン陶芸やってみて。手は汚れるから、爪は切ってね。
縁器屋さん 主催のオンライン陶芸 http://www.engiya.jp
申し込み GW以降は随時企画するようですhttp://www.engiya.jp/view/item/000000000467
最後まで読んでくれて本当にありがとう。
20200507
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